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中島 明敏 院長の独自取材記事

中島歯科医院

(桐生市/新桐生駅)

最終更新日:2022/05/31

中島明敏院長 中島歯科医院 main

渡良瀬川の流れる閑静な住宅街の中に、「中島歯科医院」がある。のどかな風景が広がるこの地に建つ、白くかわいらしい一軒家風の外観が印象的だ。同院は理事長である中島和敏先生が1986年に開院してから、35年以上にわたって多くの患者の口腔内の健康を支えてきた。現在の院長は2代目である息子の中島明敏先生が務め、親子で連携して診療にあたる。インプラント治療については院内に専用の手術室も設置するなど、積極的に取り組んでいる。今回のインタビューでは、診療に対する心がけや、大学院で主に学んできたという歯周病の対策などについて、明敏先生にじっくりと語ってもらった。

(取材日2022年4月1日)

注力し続けているインプラント治療

長年、インプラント治療に注力されているそうですね。

中島明敏院長 中島歯科医院1

そうですね。当院は、1986年に理事長であり私の父でもある中島和敏がこの地に開業しました。父は、新しい歯科治療法としてインプラント治療が始まった頃からこの治療に取り組んでいます。現在ではだいぶ一般の方になじんできた治療法だと思いますが、当時は先進的な印象も強かったようですね。院内にはインプラント専用の手術室がありますので、そこで処置を行っています。普段の診療は父と私とで交代しながら行っており、インプラント治療に関しても、症例に応じてどちらが担当するかを2人で相談しながら決めていきます。インプラントは顎の骨にボルトを埋めるのですが、事前に骨を補っていく必要がある場合もあります。骨の具合によって少し足すだけの人もいれば、丸ごと骨を作っていくことが必要がある人もいるので、そうした治療内容に応じて役割を分担しています。

どういった症状の患者さんが多いのでしょうか。

虫歯などの一般的な症状に加え、やはりインプラントの相談に来られる方が多いですね。近隣の高齢者の方が中心ですが、遠方の歯科医院からの紹介により、インプラント治療を受けにくる方もいらっしゃいます。30年以上この土地で診療を続けていますので、長く通ってくださる患者さんは多いです。歯列矯正に関する相談もありますが、現在当院ではマウスピース型装置を用いた矯正のみ対応しています。

インプラントの他に、先生の得意とする治療を教えていただけますか?

中島明敏院長 中島歯科医院2

大学院で学びを深めた歯周病の治療は得意分野です。日本では定期的に歯科疾患実態調査が行われていますが、最近の調査結果によると歯周ポケットが4mm以上の人や歯肉に出血が見られる人の割合は多いですね。調査の前提となる条件や方法が以前と変わっているため、これまでと比較して患者数が増えたとは一概に言えませんが、歯周病の可能性がある方が多いことは間違いないでしょう。ですから当院では初診の患者さんのお口の中をまずはすべてチェックし、主訴以外の問題もないかを洗い出すようにしています。歯周病は年齢とともに進行しますから、状態が悪ければお伝えしてその後の治療方針を決めていきます。もちろん患者さんの意向は最大限に尊重し、無理に治療を進めることはありません。それでもご自分の歯や、治療で入れたインプラントなどをできるだけ長く使っていただくために、たとえ小さな問題でもしっかりと向き合うように努めています。

問題をすべて洗い出し、適切な治療を提供していく

なぜ、年齢を重ねると歯周病が進行してしまうのでしょうか?

中島明敏院長 中島歯科医院3

基本的には磨き残しが歯周ポケットに蓄積されていくことと、年齢を重ねることによって抵抗力が弱まっていくことが関係しています。年齢が低ければ汚れも少なく抵抗力も高い状態であるのが一般的ですが、それが加齢とともにだんだんと変わっていくのです。歯周病を放置してそのまま進行すると、歯を抜かなければならなくなるなど、残念ながら歯を失うことにもつながります。歯を失う原因として若い方は虫歯が多いのですが、40代以降になると歯周病によるケースが増えるので注意していただきたいですね。

インプラント治療を受ける際にも、歯周病の治療は重要になってくるそうですね。

そうですね。インプラントの土台となる部分を顎の骨に埋め込む前に、まずは歯周病をきちんと治療しておかないと、埋入したインプラントや、今残っているご自身の他の歯も駄目になってしまうことになりかねません。インプラント治療は決して安価な治療法ではないからこそ、最初にしっかり歯周病を治療し、歯周病菌を減らしてからインプラント治療を行うことが重要です。せっかく入れるインプラントを極力長く使っていただきたいですし、そのためには患者さんの協力が不可欠です。毎日の歯磨きも歯科衛生士がやり方をお伝えしますので、きちんと続けていただく必要があります。患者さんの歯周病の状態によっては、時間がかかることもありますが、無理なく、かつ確実に治療していくことが大切だと考えています。

治療の際に心がけていることを教えてください。

中島明敏院長 中島歯科医院4

先ほどもふれましたが、まずは患者さんの口腔内に関する問題をすべて洗い出し、それをきちんとお伝えすることです。中には複雑な症例もありますが、現状をお伝えした上で一人ひとりの状況に適した治療法を提示するようにしています。悪化した歯を残しておくと他の健康な歯にも影響が広がり、やがて口腔内全体が悪化するケースも見受けられます。必要な治療を適切に行うために、何事も曖昧にせず、一つ一つの問題に丁寧に対応したいと思っています。また先進の機器を使った先端治療の提供も心がけていることですね。例えば、歯型を採る際には3Dカメラで口腔内を撮影しており、従来の印象材による歯型採得に比べ、口の中の精密な情報を3Dデータで取得できます。他にも、肉眼では見えづらい患部をしっかり診るために、高倍率に視野を拡大できるマイクロスコープを2台備えています。こうした機器を活用することで、診断や治療の精度を高めています。

健康な歯を長く使うためにも、気軽に来院を

先生が歯科医師をめざされたのは、お父さまの影響が大きかったのでしょうか。

中島明敏院長 中島歯科医院5

そう思います。でも実は、学生時代には歯科医師になろうと考えてはおらず、大学も文系の学部に進んでいたのです。親から歯科医師を勧められたこともなかったですね。もちろん父の背中をずっと見ていたので、歯科医師に興味がないわけではなかったのですが、その道を選んだとして勉強についていけるだろうか、という不安もありましたし、自信がなかったんですね。ただ当時、大学の友人は皆とても向上心が高く、何にでも挑戦する姿勢の人が多かったんです。彼らから受けた影響が大きく、自分の中で気持ちが徐々に変化していきました。そして「駄目かもしれないけれど、やってみよう」と、文学部を卒業後、意を決して歯科医師への道を選び、歯科大学へ編入しました。

忙しい毎日だとは思いますが、どのように息抜きをされているのでしょうか。

旅行が好きで、海外旅行などもよく行っていたのですが、昨今は実現できておらず、寂しい思いをしています。ただ群馬県は温泉が多いので、温泉に行って息抜きすることが増えましたね。海外に行くときは、海が好きなので南の島に行ったりしていました。ダイビングも好きですね。旅行以外だと、カメラが趣味です。一眼レフで写真をよく撮っていたのですが、これもここ最近なかなかできていないので、少し寂しいですね。

では最後に、読者へメッセージをお願いします。

中島明敏院長 中島歯科医院6

歯医者に行くのは歯が痛くなってから、という方が多いと思います。もちろん治療を受けていただくことはとても大切ですが、その前の「予防」も非常に大切です。歯磨きを自己流のやり方で続けてしまった結果、磨き残しが蓄積して歯周病が悪化してしまうケースも多くあります。歯磨きの正しい方法がよくわからなかったり、苦手だと感じたり、また歯や歯茎が弱いと感じたりする場合など、どんなことでも構いませんのでぜひ気軽に足を運んでご相談ください。皆さんが健康な歯をずっと使えることが、私たち歯科医師の願いです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/1本あたり30~50万円、マウスピース型装置を用いた矯正(上下)/48万円~、骨造成GBR/+9万3000円~、サイナスリフト(ソケット)/+6万9000円~

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