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鯨井 正夫 院長の独自取材記事

クジライ矯正歯科

(熊谷市/熊谷駅)

最終更新日:2025/08/13

鯨井正夫院長 クジライ矯正歯科 main

穏やかな口調とやわらかな笑顔が印象的な鯨井正夫院長。「フレンドリーでカジュアルな雰囲気のクリニックをめざしています」と語る姿からは、患者との距離感を大切にする人柄がにじみ出る。東京歯科大学卒業後、アメリカの大学院で矯正歯科を学んだスペシャリストでもある鯨井院長は、1985年に熊谷市で「クジライ矯正歯科」を開業。以来30年以上、患者との共感を大切にした診療を続けている。開業当初は子ども中心だった患者層も、現在は成人、特に男性患者が増加し、時代とともに変化するニーズに柔軟に対応。「歯科矯正にハードルを感じず、気軽な気持ちで何でも相談してほしい」という思いで地域医療に貢献する鯨井院長に、診療への思いを聞いた。

(取材日2025年7月9日)

アメリカ留学での学びを生かした診療スタイル

歯科医師をめざされたきっかけを教えてください。

鯨井正夫院長 クジライ矯正歯科1

田舎の出身で、父がよく「手に職を持って生きるほうがいい」と言っていたこともあり、昔から、手に職を持つということを意識していました。地域の人に役立つ仕事がしたいと考えていた時、当時は虫歯が多い時代でしたから、歯科医師という仕事は自分の生涯をかけるにふさわしいと思ったんです。身内に医療関係者がいたわけではありませんが、地域に貢献できる仕事として歯科医師の道を選びました。

矯正歯科を専門に選ばれた理由は?

当初は矯正歯科治療のできる一般歯科医師をめざしていました。矯正歯科治療を一般歯科治療に組み合わせると、治療の幅が飛躍的に広がるという考えがあったんです。卒業後、高橋歯科矯正研究所で3年間勉強しているうちに矯正への興味が深まり、矯正専門の歯科医師としての道を歩むことを決めました。そんな矢先、上司の先生からアメリカの大学で勉強してはどうかと勧められたんです。当時、日本と海外では矯正歯科に対する認識も技術にも差があり、とても魅力的なお話でした。その後、アメリカに留学し、矯正治療専門の歯科医師として研鑽を積ませていただきました。

アメリカ留学で学ばれたことが現在の診療にどう生きていますか?

鯨井正夫院長 クジライ矯正歯科2

アメリカでは技術面だけでなく、オフィスデザインの教育も受けました。「クリニックの色を決めろ」と言われたり、診療所をデザインする人の論文を読んだりして、患者さんが快適に過ごせる環境づくりの重要性を学んだんです。その考えは今も生きていて、白を基調とした明るい内装や、待合室に勉強コーナーを設けたり、間接照明のある語らいの場をつくったりしています。また、日本では技術面の教育が多いですが、向こうでは専門家として生きていくための考え方も教えてもらい、それが今の診療スタイルの基礎になっています。

時代とともに変化する患者層への対応

開業当初と現在では患者層にどのような変化がありますか?

鯨井正夫院長 クジライ矯正歯科3

劇的に変わりましたね。開業当初は圧倒的に子どもが多く、大人の患者さんはあまりいませんでした。女性は多少いましたが、男性はほとんどいなかったですね。それが今では大人の方が多くなって、女性だけでなく男性も結構増えてきました。8020運動が功を奏し80歳までに20本以上の歯を持っている人が多い今、60歳を過ぎてから治療を始める人も実際多くなってきて、高齢の方でもQOLを上げたいという希望が増えています。また、症状も変化していて、昔は反対咬合つまり受け口の子どもが7割ぐらいだったのが、今は上顎前突いわゆる出っ歯のほうが多くなりました。

患者さんとの信頼関係を築く上で大切にされていることは?

何より患者さんファーストで、どのような治療がいいか、治療を進めていく中でも随時話し合っていくことを大切にしています。フランクに話ができるような雰囲気づくりも心がけていますね。安心して治療をしてもらうには言葉が重要だと思っているからです。そうした思いが伝わっているのか、当院ではご家族そろって受診されたり、お母さんが治療を受けた後に娘さんや息子さんを連れて来られたりするケースも多いですよ。中にはおばあちゃんが治療した後、孫を連れて来るという親子3世代で来てくださる方もいて、歯科医師としてとてもやりがいを感じています。2年間以上の治療期間とその後も長いお付き合いになるので、楽しく進めることも大切だと考えています。

治療を続ける患者さんのモチベーション維持のために工夫されていることは?

鯨井正夫院長 クジライ矯正歯科4

変化がでてきた場合には「こんな変化がでてきたね」と事実を伝えて差し上げることを大切にしています。事実を伝えてあげれば患者さん自身が喜びを感じ、安心もできると思うんです。お互いにその思いを共有することが重要で、患者さんも私もお互いにうれしいという共感がやる気につながると思います。また、コンピューターで治療前と今の写真を比べて見せることも簡単にできるようになったので、画像で歯列の変化をお伝えしています。「頑張っていますね」と患者さんの努力も認めて差し上げて、ともに変化を確認しながら進めていくことで、モチベーションを保てるようにしています。

気軽に相談できるクリニックをめざして

クリニックの環境づくりでこだわられている点は?

鯨井正夫院長 クジライ矯正歯科5

フレンドリーでカジュアルな、楽しい雰囲気づくりを心がけています。待合室に勉強コーナーをつくったのは、移転前のクリニックで子どもたちが試験勉強をしていたのを見て、デスクがあるほうがいいと思ったからです。今も子どもたちが絵を描いたり宿題をしたりと活用してくれていますよ。また、診療室と待合室の間に間接照明のある語らいの場をつくりました。お子さんのお口の状況について保護者の方とお話しする時、診療室ではなく、お互いに歩み寄って明るい雰囲気で話ができるようにと思ってのことです。私は今も、アメリカの矯正歯科医師が執筆しているオフィスデザインについての論文を休みの日に読んでいて、時代に合わせて必要なものは取り入れていきたいと考えています。

今後の展望についてお聞かせください。

娘の鯨井桂子先生にも週に2日ぐらい来てもらっています。彼女はコンピューター関係が非常に得意で診断分析のプログラムをよく知っているんです。機械の操作が私なんかより上手ですし、女性の先生のほうがいいという患者さんもいらっしゃるので、それぞれの良さを生かしていけたらと思います。これからも患者さんとの共感を大切にしながら、時代に合わせた診療を続けていきたいですね。新しい技術を取り入れつつ、アットホームな雰囲気は大切にしていきたいと考えています。

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

鯨井正夫院長 クジライ矯正歯科6

私は楽しく仕事をしたいという気持ちが基本にあります。患者さんの共感を大事にしながら楽しい時間を共有したいと考えていますので、わからないことがあったら気軽に聞いていただきたいです。また、小児に関しては学校歯科健診でかみ合わせの異常などがあった際に、初診の矯正相談は保険適用でできるようにもなりました。歯科矯正にハードルを感じず、気軽な気持ちで何でも相談してほしい。大事なのは治療するかどうかをすぐに考えるのではなく、まず自分の状態を知ること。話をするだけでもいいのです。一歩でも半歩でもいいので、ちょっと行動を起こせばそれなりの情報を得られるはず。人と人が交流することで獲得できる情報を大切にしてほしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正/44万円~88万円、小児矯正一期治療基本料/27万5000円~44万円、小児矯正二期治療基本料/27万5000円~44万円、永久歯列矯正基本料/66万円~88万円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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