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菊地 宏之 院長の独自取材記事

菊地歯科医院

(さいたま市大宮区/大宮駅)

最終更新日:2020/07/17

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待合室に飾られたポスターの絵を指差し、「この作品の選出にも携わったんですよ」と笑顔で話すのは、大宮駅から車で10分ほど走った場所にある「菊地歯科医院」の菊地宏之院長。患者との間に誤解を生まず、常に真摯に向き合っていきたいという思いから、対話を重要視している。そんな思いや勉強している構造医学、1983年の開業当時のことについて、菊地院長にたっぷりと聞いた。
(取材日2016年8月3日/情報更新日2020年2月7日)

40年近く、地域に根づいた歯科医師

歴史がある歯科医院だそうですね。

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開業からもう40年近くたちました。私は埼玉県蕨市に生まれ、幼稚園の頃はこの近所に住んでいました。現在もある、近所のひばり幼稚園に通っていたんですよ。その後は長野や栃木に引っ越しましたが、最終的には再び大宮に戻ってきました。この場所には父が長年住んでいたんですよ。私が戻ってきたのは1983年の開業がきっかけ。城西歯科大学を卒業して3年間の勤務医を経て、この場所で開業しました。そして父が亡くなったことを機に、建物を新築しました。それが2013年のことです。内装も大部分を新しくしましたね。カルテを並べる棚などはすべて、新たに自分で取りつけたんですよ。ぴったりのサイズでしょう。一方で、残したものもあります。待合室のソファーだけは33年間使っているものですね。ほとんど汚れも目立たないから捨てるのはもったいないと思い、使い続けています。古びた感じがしないでしょう。

30年以上たち、患者層に変化はありますか?

開業した時はまだ27歳でしたから不安もありましたけど、当時は歯科医師が少ない時代でしたから、本当に忙しかったですよ。1日に多くの患者さんを診ていました。その頃からずっと通い続けてくださる方もいらっしゃいますね。高齢になった人もいれば、赤ちゃんだったのに大人になった患者さんもいます。高齢の患者さんが圧倒的に多いです。診療内容は、入れ歯か歯のクリーニングか。クリーニングなどのメンテナンスは専用のユニット台で受けていただくことができます。お子さんはフッ素塗布や検診で来られますね。

対話を重要視している理由を教えてください。

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患者さんが遅刻した時などですね。遅れてスタートすると治療が終わる時間も遅くなりますから。他の患者さんにご迷惑がかかりますので「気をつけてくださいね」とお話ししています。歯科衛生士や助手には患者さんへの接し方を見てアドバイスすることもあります。バキュームをいきなり口の中に入れたら、患者さんはびっくりするでしょう。口を引っ張るときも、がっと横に強く引いたら患者さんは驚く。患者さんに声までかけなくても、患者さんを驚かせない口の触り方というのがありますから、きちんと身につけてほしいと思っています。長いスタッフは10年以上、短い人でも4年近く勤務してくれています。当院は歯科衛生士の実習を受け入れているのですが、実習後にそのまま就職してくれた人もいます。その彼女は当時からすごく成長してくれましたね。

歩き方や癖を見て、患者の悩みの原因を探る

院長ご自身は厳しい環境で育ったそうですね。

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しょっちゅう父親に怒鳴られました。顔を見るのも怖かったですね(笑)。また、家だけでなく高校でも怒られる環境にありましたね。出身校は今もスポーツに力を入れている日本大学第三高等学校で、そこではバレーボール部に所属していました。そこでも常に厳しく叱られました。おかげで今もスポーツに励む体力を養えたと思っていますよ。ちなみに現在は、テニスやボウリング、フットサルなどです。昼休みにもするほど、スポーツは大好きなんです(笑)。いつも頭の中にはスポーツのことがありますね。「どうやったらボーリングの球をうまく投げることができるか」などを常に考えています。さらに自分でプレーするだけでなく、テニススクールのコーチもやっていて、歯科医師仲間にも教えています。

日々試行錯誤しながら治療に取り組まれているそうですね。

はい。試行錯誤しながら上達法を見出していくのがおもしろいんですよ。それは、入れ歯などの診療でも同じですね。あれこれ悩みながら、患者さんの口にぴったり合うものを作っています。その結果、「うまく噛めない」「痛い」「外れる」と悩んでいた患者さんが喜んでくれると、うれしいですね。

長年、歯科医師の仕事に携わってきた院長ですが、歯科医師に大事な力は何だと思いますか?

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頭の良さではないですよね。歯科医師は、石こうを削って歯の形にして詰め物を作ってという作業だけがうまくできればいいのではありません。患者さんが何を求めているか、何を欲しているかを理解できることが、歯科医師には求められていると思っています。歯科医師が理解してあげないと、患者さんはいらいらしてしまうでしょう。「ここに穴が開いているから痛いんです」などと分析できる患者さんは少なく、原因を見極めることが歯科医師の仕事。だから私は、診察台に座るまでの歩き方、座ってからの癖など、患者さんの全体を観察しています。すると患者さんが本当に求めるものを見極めることができるのです。

近年はスポーツ歯科医学にも着目

歩き方で原因がわかるのですか?

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年に数回、熊本に行って「構造医学」というものを学んでいます。医療では、「検査した結果、ここが悪いからこの治療をしよう」とマニュアルに基づいて診断・治療することが多いでしょう。でも、なぜその部分が悪くなったのかに関する根本的な原因を考え、そうならないような対策を打つことが大切です。その上で役立つのが「構造医学」です。これは柔道整復師なども学ぶものなんですよ。「構造医学」を通して、肘をつく、足を組む、悪い姿勢で歩くといった生活習慣が口腔に影響を及ぼすことも学びました。患者さんへのアドバイスも、します。でも、私はしゃべるのが苦手ですから患者さんに直接アドバイスをすることは少なく、スタッフにしてもらうことが多いですね。私は治療を専門にしています。

スポーツ歯科医学にも注目されているそうですね。

開催が予定されている東京五輪に向けてスポーツ歯科医学の重要性に着目し、専門的に勉強しています。3年前から講習会などに参加し、見識を深めてきました。アスリートはどういった病気になりやすいか、どのように緊急処置を行えばいいかを学ぶことができました。アスリートがケガをするに至るプロセスを知ることができたのは、興味深かったですね。

最後に、地域の方へのメッセージをお願いします。

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昔に比べると虫歯になる人は減りましたが、歯周病になる人は増えています。ですから歯科でクリーニングをすることは大切です。そのために当院では専用の診療台を用意するなど、日頃の歯のケアに力を入れています。また、お子さんの歯を守るのは親の責任です。中学生になるまでは、親が手をかけてあげてください。当院でもお子さんを診ることはありますので、何かあればご相談ください。しゃべることも得意ではない私ですが、3人のスタッフとも協力し、患者さんにきちんと説明しながら安心していただける医療をこれからも届けていきたいと思っています。

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