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増田 一生 院長の独自取材記事

マスダ歯科医院

(さいたま市見沼区/東大宮駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR線・東大宮駅から徒歩5分ほど。駅前の目抜き通りを一本入るとすぐに見えてくる「医療法人誠歯会 マスダ歯科医院」は、この地で2代続く地域の総合歯科クリニックだ。2011年に院長に就任した増田一生先生は、院長としての職務はもちろん、埼玉医科大学総合医療センターや埼玉県立小児医療センターでの診療や、スキーやスノーボードなど冬季スポーツ競技の選手をサポートを行ったり、開業医としての目線を生かした論文執筆にも勤しむなど多忙を極める日々を送っている。そんな増田院長を頼りに、他院で治療を断られた難治性の患者も多く訪れる同院。「自分が最後の砦となって治療するつもりで」という言葉が何度も出てくるなど、誠実かつ責任感をもって患者と向き合う姿勢がとても印象深かった。
(取材日2017年11月20日)

大学病院での診療やスポーツ選手のサポートも並行

この医院は、1977年に現理事長であるお父さまが開院したそうですね。

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父は宮城県、母は岐阜県の出身でして「ちょうど真ん中だから」という理由でここ大宮に開院したそうですよ(笑)。僕自身もここで生まれ育ちました。父は矯正歯科と一般歯科を、僕は歯科口腔外科と一般歯科を得意分野としており、一緒にやるようになったことで診療の幅も広がったと思っています。患者さんは埼玉県内の方を中心に、北海道や九州からもおみえになりますね。

ホームページを拝見し、「インプラント治療が専門かな?」という印象を受けたのですが。

さまざまな治療手段の一つにインプラント治療があるという認識で、入れ歯の治療も多いですよ。一般的にインプラント治療というと生活の質を上げるための治療ととらえられがちですが、僕の場合は「インプラントでないと生活できない」という人のための必要に迫られた際の治療として考えているんです。具体的には、「腫瘍や外傷などから社会復帰をするための治療」という位置付けですね。また、ほかの歯科治療と違い、インプラントは入れたときがスタート。長い期間メンテナンスを続ける必要があります。ですから患者さんにとっても、「若くして幅広い専門性を持つドクターの下で長期間診てもらいたい」という思いがあるんでしょうね。「今まで診てもらった先生が引退してしまい、ほかに行くところがない」という患者さんも多くいらっしゃいます。僕もいったん引き受けた以上は「僕が生きている限りはあなたの面倒を見ます」というつもりで診察をしています。

お忙しい中、大学病院などでの診療も並行されていますね。

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埼玉医科大学総合医療センターと、埼玉県立小児医療センターで診療を行っています。やっぱり、自分が手術をした患者さんは一生診ていきたいという思いもありますからね。特に小児の患者さんは特殊なケースが多く、なかなかほかのドクターに任せられないという状況もあります。ほかにも、埼玉医科大学総合医療センターではスポーツ歯科の責任者も兼任しており、スキーやスノーボードなど冬季スポーツ選手のサポートも行っています。

「自分が最後の砦」という責任感をもって診療にあたる

医療機器や設備が充実していますね。

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歯科用CTスキャンが2台、マイクロスコープ、口腔内スキャナー、世界で最も厳しいといわれるヨーロッパ基準でクラスBの滅菌器が2台、また、治療とメンテナンスのフロアが別れているほか、研修用の部屋ではオペの様子が見えるようになっています。当院には常勤の歯科医師だけで6人、歯科衛生士が10人、歯科助手が7人と多くのスタッフが働いているのですが、みんな勉強熱心で向上心が強いんです。ですので、「スタッフの思いに応えないと」という気持ちから、設備などにこだわっているわけです。僕自身はそんなスタッフにあおられて、ここまで来た感じで(笑)。スタッフと患者さんに恵まれて、毎日楽しく診療ができています。患者さんには父親ほどの年代の方にもかわいがっていただいているし、本当にありがたいですね。

これまでで特に印象に残っている患者さんとは?

助教になったときに初めて受けもった、悪性腫瘍の患者さんです。若かった僕に命を託してくれ、僕も何とかその気持ちに応えたいと毎日毎日病室に顔を出しました。幸い手術もうまくいき、経過も良かった。僕としても「やれるだけのことはやれた」という達成感を得られたのですが、いざ退院となったときに「入れ歯が全然合わない。これでは生活できない」という状況に直面し……。僕は患者さんの命を救ったことで満足していたけれど、患者さんからすれば命とその後の生活が保障されて初めて「病気が治った」と言えるわけです。そうしたギャップに気づけなかったという事実に自分自身が打ちのめされましたし、今後めざす医療について深く考えるきっかけにもなりました。ちなみに、その患者さんが僕がインプラント治療をするきっかけであり、その患者さんとは今でも付き合いが続いています。

そうした経験は、診療にどう生かされていますか?

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患者さんの目線、患者さんが願う治療レベルを大事に診療していくことが第一だと思うようになりました。あとは、「僕が最後の砦だ」という思いで診療に臨んでいます。ここには、口内状況が悪くほかで「うちでは無理です」と断られてたらい回しにされている患者さんがよく来られるんです。もちろん僕の技量を超える場合は、他を紹介させていただくことがありますが、できるだけ期待に応えられるように日々努力しています。

地域の拠点となり、人材育成で誇れる歯科医院をめざす

院長がやりがいを感じるのはどんな場面ですか?

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患者さんが喜んでくれるのが一番です。あとは、スタッフが新しい資格を取ったり、新たな技術を身に付けたりしたとき。僕がサポートしている選手が活躍したとき。周囲にいる人たちの喜びの瞬間に立ち会ったときに、何よりやりがいを感じますね。

今後の展望を教えてください。

院長に就任してからずっと描いている展望が2つあり、1つは「この医院が地域の拠点となるような施設となること」、もう1つが「医療業界の人材教育施設となること」です。特に当院のスタッフには、世界に羽ばたく人材になってほしい。僕自身、「世界に」「世界へ」と言い続けていたら、本当に海外からオファーが来るようになったんですよ。言霊ですよね。とはいえ僕は英語で論文は書くものの英語は話せないので、そのときは必要英語を丸暗記して対応したものですが(笑)。そんな僕を超えて、スタッフにはどんどん大きくなってほしいと思っています。

では最後に、読者へ向けてメッセージをお願いします。

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当院には優しくて優秀な歯科医師やスタッフが集まっていると自負しています。みんな積極的に新しい技術や知識を学ぶような、やる気とスキルを備えていますよ。「僕自身が治療を受けたい」「自分の家族はこの人たちに任せたい」と思うこともあります。患者さんにとって大事なことは、いい病院や有名な病院に行くことではなくて、「いいドクターと出会うこと」だと思っています。たらい回しにされるなど、まだそんな出会いがない患者さんがたくさんいらっしゃるという実感があるからこそ、いいドクターに出会ってもらえたらいいですね。

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