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島田 篤 院長、島田 顕 副院長の独自取材記事

むさしの歯科医院

(加須市/花崎駅)

最終更新日:2020/02/04

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東武伊勢崎線の花崎駅から徒歩10分ほど、県道沿いに位置し、成人の歯周病リスクをうたった大きな看板が目印の「むさしの歯科医院」を訪ねた。院長の島田篤先生は1981年の開業以来、この地に根差して幅広い歯科診療を実践する傍ら、歯科医師会の活動を通して地域の歯科医療の充実に心を砕いてきた。2005年からは、大学病院で経験を積んだ長男の島田顕先生も副院長としてクリニックに加わり、親子二人三脚で診療にあたっている。2人そろってのインタビューで、顕副院長の専門である歯周病治療に関する話題のほか、患者への思いや予防歯科の大切さ、次世代へのアプローチなど、さまざまな角度から話を聞いた。
(取材日2019年11月12日)

副院長の専門である歯周病治療をクリニックの強みに

開業から40年近くたつのですね。これまでの歩みをお聞かせください。

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【島田院長】1981年の開業ですから、もう38年になりますね。開業当初から子どもからご年配の方まで幅広い世代の患者さんを診療し続けてきました。開業した当時は花崎駅周辺には歯科医院は存在せず、地域住民の歯科への意識もさほど高くなく、この地域でも虫歯のお子さんが本当に多かったです。近頃はお子さんの歯をしっかり管理する保護者が増え、状態はかなり改善してきました。息子が副院長としてこちらに帰ってきてくれてからは、若い世代の患者さんが増え、患者層が若返りました。副院長は歯周病学を専門に大学病院で経験を積み、日本歯周病学会の歯周病専門医を取得してきましたから、そうした専門性を生かした診療もクリニックの強みになっています。

患者さんと接される上で、心がけていることを教えてください。

【島田院長】朱子学の書物の中で説かれた「恕(じょ)」の精神と同様に、医療の原点もまた「恕」、すなわち「思いやり」です。病院に行くのは、正直なところ皆さんおっくうですよね。とりわけ歯科では、痛みに対する不安や緊張感もあることでしょう。歯科医師として技術を磨き続けていくのは当然のことですが、技術をうんぬんいう以前に、まずはそうした患者さんたちの身になって話をお聞きすることが最も大切なことだと思っています。
【副院長】患者さんが何を望まれているのかを的確に見極めることです。その上で、患者さんご自身に口腔内の現状を把握していただいて、患者さんの要望とこちらの考える治療方針をすり合わせ、個々の患者さんにとって適した治療法をご提案できるよう心がけています。

副院長は歯周病学が専門だそうですね。

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【顕副院長】当院は幅広く診療にあたっていますが、大きなウエイトを占めているのが歯周病治療です。総義歯の方を除けば、歯周病リスクのない方はほとんどいないでしょう。最近はご自身で歯周病を疑って受診される方も増えてきました。とはいえ、たいていの方は虫歯治療など別のご相談で来られた際に、こちらから指摘させていただいたのをきっかけに歯周病治療に入られます。歯周病は歯垢や歯石が歯周ポケットに入り込むことで、歯肉とその周囲組織が炎症を起こす病気です。当院でも段階に応じて、歯周組織再生療法も含めたさまざまな治療法を手がけていますが、大がかりな治療に至る前に食い止めるのが一番です。予防と治療の基本であるブラッシングはごく日常的な生活習慣ですが、だからこそ患者さん一人ひとりの生き方にまで関わってくる問題と言えます。行動変容を促すのはとても根気のいる仕事です。

予防には、定期的な通院習慣を持つことが大切

歯周病学を専門にされたのはなぜですか?

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【顕副院長】そもそも私が歯科医師の道に進んだのは、やはり父の影響でしょうね。父の診療ぶりを直接見たことはありませんでしたが、自分の将来の進路を考える中で自然と同じ道に進みたいと思うようになりました。歯科にもいろいろな分野がありますが、歯周病治療は補綴や矯正、インプラント治療まですべてに関わってくる総合治療です。つまり幅広く診られなくてはできない治療ともいえるわけです。ほぼすべての人に歯周病リスクがあるからこそ、そこにやりがいを見出し、学生時代の恩師の影響もあって歯周病学を専門に学び、重症から軽症まで数多くの歯周病治療に携わってきました。

歯周病専門医について詳しく教えてください。

【顕副院長】歯周病専門医とは、日本歯周病学会で認定される歯周病治療の専門家です。専門医は各種学会等で認定される資格で、日本歯周病学会が認定する歯周病専門医は、埼玉県でもまだ40人弱と希少です。一口に歯周病治療と言っても、診査診断からブラッシング指導に始まり、歯石取りから高度な歯周組織再生療法まで多岐にわたります。現在歯周組織再生療法は特殊なタンパク質を含む薬剤を塗布する方法や、人工膜を使用する「GTR法」などが挙げられます。いずれの治療法も重症度や患者さんの状態等の条件によって結果が大きく左右され、確実な結果をお約束できるものではありません。結果が見込めるケースではお奨めしますが、こちらから積極的に提案することは少ないのが実情です。注目されている治療法ですが、成功率を熟考し、その施行には慎重に判断しています。

そうなると、やはり歯周病にかかる前の予防への取り組みが大切なのですね。

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【顕副院長】基本的には口の中をきれいな状態に保つという一点に尽きます。日々のブラッシングに加え、歯科医院のクリーニングで歯石や歯垢の少ない状態を保ちつつ、プロの目による口腔内の状況確認が必須だと考えています。ですから当院では、患者さんに「私は治す努力をしますから、あなたはしっかりブラッシングをして、ここに通う努力をお願いします」と必ずお伝えしています。歯周病の菌は目に見えませんし、一度症状が落ち着いても油断するとすぐ元に戻ります。定期的な通院習慣を持っていただくことが一番の予防法と考えています。

若いうちからの適切な口腔機能管理で健康寿命の延伸を

予防の意味でも、かかりつけ歯科医院を持つことは大切ですね。

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【顕副院長】当院はかかりつけとして継続的に通ってくださる患者さんが大半ですが、今すぐ診てくれる歯科医院をインターネットで簡単に調べられる時代とあって、飛び込みでいらっしゃる初診の患者さんも珍しくありません。痛くなった時に診てくれる歯科医院に行く患者さんが多いことも確かです。かかりつけ歯科医院を持って生涯ケアし続けるという意識こそが、健康な口腔機能を維持する一番の近道でしょう。「歯がなくなって総入れ歯になっても歯科医院に通わなければならないのですから、歯科医院と上手く付き合っていくのがお口の健康を維持していく最良の方法」と常々お話ししています。

こちらでは、高齢の患者さんのメンテナンスにも積極的に取り組まれているそうですね。

【島田院長】ある雑誌で、リタイアされた方たちに対して「現役時代にやっておけばよかったと後悔したこと」を問うアンケート結果のトップに、「歯の治療とメンテナンス」が挙げられていました。リタイアしてから歯のトラブルで不自由を感じている方が多いことがうかがえます。働き盛りのうちは、仕事が忙しく歯科治療に行く時間が取れなかったということもあるでしょう。人間食べなくては生きられません。噛んで飲み込むことができなくなると、胃ろうなどの手段で栄養を取らざるを得なくなります。ご自身の歯で噛むことが全身の健康づくりの要であるということも、医学的に証明されてきています。健康寿命を延ばすためにも、若いうちからの口腔機能管理の大切さを、根気よく患者さんに伝え続けていきたいと考えております。

最後になりますが、今後の展望と読者に向けたメッセージをお願いします。

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【顕副院長】地域の学校歯科医を務める中で、健診とは別に講演の機会をいただいて、歯科保健に関する話題を子どもたちにお伝えしてきました。虫歯予防はマイナス1歳から始まるともいわれるように、歯科保健教育はできるだけ早くから行われるべきで、そのためには歯科医師が次世代の子どもたちや保護者の方に積極的にアプローチしていく姿勢が必要だと思います。地域の歯科医師としてできることを地道に続けていきたいですね。
【島田院長】これからはますます予防中心の診療にシフトしていくと思います。当院では栄養指導やブラッシング指導にも力を入れています。地域に根差した歯科医院として、子どもたちに予防の大切さを伝え、その子どもたちが親になって自分のお子さんに伝えていくというような健康意識の好循環を、地域の中で定着させていくことがわれわれの地域貢献と思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正/30万円~、インプラント治療/40万円~、審美歯科(セラミックインレー)/4万円~、歯周組織再生療法/タンパク質を主成分とした薬剤を塗布する手法:8万円~、GTR法:8万円~

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