全国のドクター9,295人の想いを取材
クリニック・病院 158,642件の情報を掲載(2024年4月20日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 世田谷区
  4. 駒沢大学駅
  5. 医療法人社団 Teeth&Peace 駒沢パークサイド歯科口腔外科
  6. 竹味 利晃 院長

竹味 利晃 院長の独自取材記事

駒沢パークサイド歯科口腔外科

(世田谷区/駒沢大学駅)

最終更新日:2021/10/29

竹味利晃院長 駒沢パークサイド歯科口腔外科 main

東急田園都市線駒沢大学駅から徒歩約8分。駒沢公園にほど近い好立地にある「駒沢パークサイド歯科口腔外科」は、2007年の開業以来、精度重視のオールマイティーな診療を提供する歯科医院だ。口腔外科を専門とする竹味利晃院長は「1本の歯を残す」ことに尽力し、そのためのさまざまな治療法を追求するスタディーグループに所属。できるだけ歯を残すことを意識した虫歯や歯周病、根管治療を提供している。デンタルIQの高い地域だけに、メンテナンスで通う患者が多いという同院。常に歯科治療の一歩先を見据え、治療に最善を尽くす竹味院長に、その診療ポリシーや工夫について聞いた。

(再取材日2019年4月12日/更新日2021年7月19日)

1本の歯を残すため、最新の治療法を学び患者に還元を

患者さんの中心はどのような方ですか?

竹味利晃院長 駒沢パークサイド歯科口腔外科1

40代から50代で、クリーニングやPMTC(Professional Mechanical Teeth Cleaning)など、継続的なメンテナンスに通われている方が多いですね。クリーニングは基本的に保険適用になります。まず最初に精密検査をして、スケーリングを行い、その後、2回目の精密検査を行ってから歯茎の下のほうの歯石を衛生士が除去。さらにもう一度検査をして、外科の治療が必要なのか、メンテナンスなのか、あるいはかぶせ物をかぶせ直すのか、自費治療であれば再生療法をするのか、骨を誘導するような手術もするのかなどに分かれていきます。予防医療であるPMTCは、着色や汚れを取ることも含まれるため自費になります。当院は、予防医療を柱とした一連の診療を行っているので、衛生士も常勤と非常勤を合わせて6名在籍しており、予約が取りやすい体制を整えています。

力を入れている治療を教えてください。

僕の専門は口腔外科ですが、「1本の歯をいかに残すか」がコンセプトのスタディーグループ「5ーD Japan」に参加しており、当院でも歯を残す治療に力を入れています。特にこれだけに特化するということではなく、包括的に一つの診療ができるようにしたいと考えていて、そのスタイルが地域のニーズにも合っていると感じています。お口の中は、家を建てるとの同じで、柱だけ治してもだめなんですよ。悪くなった部分だけをその都度治していくと、噛み合わせや機能などの辻褄が合わなくなっていきます。そうならないためには、計画を立てて治療を進めていかなくてはいけませんし、根っこの治療、かぶせ物など多くの分野に精通する必要があります。

数多くの勉強会にも参加されているそうですね。

竹味利晃院長 駒沢パークサイド歯科口腔外科2

包括的な診療を行うためには、やはりずっと勉強しなければいけないと思うんですね。先日も歯周病の分野で世界的に知られるイタリアのピエル・パオロ・コルテリー二先生の実習を受けたり、ハンガリーのブタペストで、インプラント前の骨を作る治療を行っている先生のコースを受講するなどしてきました。歯科の技術はどんどん新しくなっているので、勉強会などで最新の情報を得たり、草分け的な方の話を聞いて、ついていくだけで精一杯ですね。いかに1本の歯を残すか、インプラントの前に何かできることはないのか。歯を残せるか残せないかは、歯科医師によっても違います。例えば、歯の根にひびが入っていたら、クラウンレングスニング(歯冠長延長術)で歯を引っ張り出し、そこにかぶせ物をすれば、少し歯は短くなりますが使える歯として残すことが期待できます。そういう引き出し、オプションがあることが重要だと思います。

精度の高い治療のために機材を導入し治療に生かす

先生が歯科医師を志したきっかけを教えてください。

竹味利晃院長 駒沢パークサイド歯科口腔外科3

父が薬に関わる仕事をしていたので、漠然とではありますが、自分も医療に携わる仕事ができたらいいなと小さい頃から考えていました。歯学部に入学するまでは、歯科医師がどのような仕事なのか、リアルに想像できていませんでしたが、勉強を重ねるにつれて、やりがいもあり、何よりも自分に向いている仕事だと思うようになりました。歯学部卒業後は大学病院に残り、大きな施設でしかできない分野を学びたいと思い、口腔外科を専門に選びました。口腔内を一つの臓器と捉えて全身のコントロールを行いたいと考えたことも口腔外科を選んだ理由の一つです。母校である昭和大学歯学部第2口腔外科(現・顎口腔疾患制御外科学教室)で10年の経験を積み、歯学博士、日本口腔外科学会口腔外科専門医を取得しました。大学では、親知らずの抜歯やインプラントだけでなく、顎の骨の手術、顎変形症の治療、口腔内の腫瘍の手術など幅広い診療を行ってきました。

開業された駒沢とは何かご縁があったのですか?

以前、この場所で開業されていた知り合いの先生から、引き継ぐ形で開業しました。開業する前は、大学病院での勤務や代診などで、都内、神奈川エリアだけでなく、私の実家のある大阪でも診療を行っており、地域ごとに歯科治療に対する考え方に傾向があることを実感しました。この地域はデンタルIQが高い方が多いのが特徴だと思います。歯科口腔外科を標榜していることもあり、舌がん疑いの患者さんもいらっしゃいます。舌がんの患者さんは、歯科医師でも一生に1人診察するかどうかといわれていますから、そう考えれば多く診ていると思います。あとは、他院から紹介されて親知らずの抜歯で来られる方も多いですね。

マイクロスコープや歯科用CTなど機材も充実していますね。

竹味利晃院長 駒沢パークサイド歯科口腔外科4

マイクロスコープは当院の根管治療には不可欠です。当院の場合、根管治療は再治療で来られる方が多いんですよ。根っこの中をマイクロスコープで見ると、肉眼できれいになったなと思っても、壁に感染源となる昔の材料が残っているのが見えることがあります。それを取り除くことで、次の来院時には治療が終了することもあります。当院では、すべての治療で少なくとも4.5倍のルーペを使い、歯科衛生士もルーペを使ってクリーニングを行っています。

自身が学ぶことで、地域全体の歯科レベルアップに貢献

再生療法にも力を入れていると伺っています。

竹味利晃院長 駒沢パークサイド歯科口腔外科5

再生療法は、歯周病の治療などで導入しています。具体的に言うと、基本的に全体を平行にしてデコボコをなくすための治療です。どこかが上がったり下がったりしていると、そこにポケットができてしまうからです。歯周ポケットは、必ず骨の3ミリ上に歯茎が乗るので、ガタガタだといろいろなところにポケットが残ってしまうんですね。平らにするためには、削るか足すかしかないわけですが、足そうと思っても勝手に骨は増えないですよね。そこで、人工骨を入れたり、コラーゲンの膜を特殊な糸を使って縫い合わせたりして骨の造成を促します。これは自由診療になります。

今後のさらなる展望をお聞かせください。

治療以外のところでいうと、現在すでに予約はクラウド化していて、診察券アプリを導入したり、こちらが提供したエックス線の画像などを患者さんはご自身のスマートフォンやパソコンで見ることができるようにしています。患者さんとのコミュニケーションが取りやすくなることや受付の仕事を減らすことができるのが大きなメリットですね。治療に関しては、常にアップデートされるわけですから、やはり勉強が大事だと思います。勉強会や海外へ行くのはお金もかかりますが、それが患者さんに還元されますし、自分自身のモチベーションも上がります。すごい先生がたくさんいらっしゃいますから、その場に身を置くことはとても刺激になりますよね。自分が勉強することで、地域の先生方も勉強し、地域の歯科全体のレベルと利益が上がっていけばいいなと思います。法人名の「Teeth&Peace」には、そんな思いも込めています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

竹味利晃院長 駒沢パークサイド歯科口腔外科6

歯を残す、できるだけ抜かずに残せる歯は残す。そのためには、歯磨きなどの予防が重要です。かぶせ物や根っこの治療は、徹底的に治療を受けたら終わりにして、歯科医院にはメンテナンスのために通ってもらいたいと思います。歯周病で歯茎が下がってきたとか、かぶせ物が合わなくなったら取り替えて、定期的に歯科医院に来てクリーニングと検査をする。予防的に通うことによって小さなうちに問題を見つけることができます。それでも、どうしても歯がなくなってしまうことはあるので、そういうときまでお手伝いができるかなと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

PMTC/1時間8800円、セラミックを用いた治療/5万5000円〜、インプラント治療/28万6000円、骨再生術/1部位8万8000円(歯槽骨再生療法+人工骨やコラーゲン膜の縫合などによる骨造成等、方法はケースによる)、ワイヤー矯正/82万5000円、マウスピース型装置を用いた矯正/99万円、根管治療/8万8000円~、クラウンレングスニング/2万2000円
※症例によって異なる場合がありますので、詳細はクリニックにお問い合わせください。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

Access