全国のドクター13,725人の想いを取材
クリニック・病院 156,831件の情報を掲載(2025年5月21日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 世田谷区
  4. 用賀駅
  5. OS・OM齊藤歯科医院
  6. 齊藤 功 院長、齊藤 百合子 先生

齊藤 功 院長、齊藤 百合子 先生の独自取材記事

OS・OM齊藤歯科医院

(世田谷区/用賀駅)

最終更新日:2025/02/26

齊藤功院長、齊藤百合子先生 OS・OM齊藤歯科医院 main

用賀駅から徒歩7分。西用賀通り沿いにある「OS・OM齊藤歯科医院」は、院長の齊藤功先生と妻の齊藤百合子先生が二人で診療する歯科医院。院名のOSはOral Surgery(口腔外科)の略、OMはOral Medicine(口腔内科)の略で、2000年の開業以来、歯そのものだけではなく口腔内全体を診る総合的な治療を実践することで、地域住民の歯の健康とそこからつながる全身の健康も守ってきた。歯周病治療と小児や高齢者への歯科治療に力を入れ、通院が難しくなった患者への訪問診療にも対応。院内はバリアフリーで、小さな子どもから高齢者まで誰もが通いやすいよう環境を整えている。「人生の最期まで安心して通える歯科医院をめざしています」と、穏やかな優しい笑顔で語る功院長と百合子先生に話を聞いた。

(取材日2024年8月15日)

人生の最期まで安心して通える歯科医院をめざして

お二人のご経歴と、ご開業の経緯を教えてください。

齊藤功院長、齊藤百合子先生 OS・OM齊藤歯科医院1

【功院長】1989年に神奈川歯科大学を卒業し、都内の歯科医院勤務を経て2000年に開業しました。今とは事情が違うかもしれませんが、私が大学を卒業した当時は、歯科医師はある程度臨床経験を積んだら開業することが一般的で、歯科医師になった当初からいずれは開業するつもりで研鑽を積んできました。
【百合子先生】私は九州大学歯学部を卒業しました。大学時代の友人には大学に残って研究を続ける人も多かったのですが、私は研究よりも臨床に興味があったので大学には残らず、勤務医として働く道を選びました。また、特定の分野だけでなく歯科全般を総合的に診療できるようになりたいと思い、東京の歯科医院のほうがさまざまな症例を診る機会が多いのではないかと考えて、都内の歯科医院に入職しました。

用賀に開業されたのはなぜですか?

【百合子先生】当時長男を出産したばかりだったので、駅からある程度近くてなおかつ静かな住宅街という立地は、診療するにも子育てするにも良い環境だと感じたのです。また、開業場所を探していたのがちょうど桜の季節で、当院の前の西用賀通りの桜並木がとてもきれいだったことも決め手になりました。
【功院長】実は不動産コンサルタントの方からは、用賀での開業はやめたほうがいいとアドバイスされていたのです。もともと用賀は農地や竹林が多くて人口が少ないからと、人が集まる二子玉川周辺を勧められたのですが、親しみやすい雰囲気と落ち着いた住環境が気に入って、この場所での開業を決めました。開業して25年目の今も、この場所で開業して良かったと思っています。

どのような患者さんが多いのでしょうか。

齊藤功院長、齊藤百合子先生 OS・OM齊藤歯科医院2

【功院長】近隣にお住まいの方が中心で、当院へ来てくれている方がご自分のご家族やお友達を紹介してくださることもよくあります。お子さまからご高齢の方まで幅広く診療していますが、割合としてはご高齢の方が多いですね。また、長年にわたり定期的なメンテナンスのために通われる患者さまが多いことも、当院の特徴だと思います。
【百合子先生】当院では問題のある歯だけでなく口腔内全体をトータルに診療する「総合的な治療」を行っています。ですから、一度重点的に治療を行い、その後は定期的なメンテナンスをすることで予防につなげ、何か問題が起きれば早めに対処するというスタイルが基本です。

歯だけでなく、口腔内全体を診る総合的な治療を提供

クリニック名の「OS・OM」とはどのような意味なのでしょうか。

齊藤功院長、齊藤百合子先生 OS・OM齊藤歯科医院3

【功院長】OSはOral Surgery(口腔外科)の略、OMはOral Medicine(口腔内科)の略で、内科・外科を問わず顎口腔領域をオールマイティーに診療することで、お口の健康から全身の健康へとつなげていき、地域の皆さまへ貢献していきたいという思いを込めました。内科的な治療としては、口内炎などの口腔粘膜疾患の治療に力を入れています。口内炎は口の中や周辺の粘膜に起こる炎症の総称で、多くの人が経験する身近なトラブルの一つです。「そのうち治るから」と放置している方もいらっしゃるかと思いますが、口内炎が長引く場合は、全身の病気が隠れていることも考えられます。口腔がんなどの大きな病気が疑われるなど、当院での対応が難しい場合は大学病院などへご紹介いたしますので、早めの受診をお勧めします。

功院長と百合子先生で役割分担はされていますか?

【百合子先生】特に決めているわけではないのですが、顎の骨や歯茎の中に埋まってしまっている親知らずの抜歯や大きな外科治療は院長が、小さなお子さまに対する根管治療などは私が担当するようにしていますね。近年は大きな虫歯のあるお子さまは減ってきましたが、乳歯の虫歯が神経まで達しているケースがあることも考えられます。その場合は、虫歯菌に侵された神経を取り除くために根管治療を行います。局所麻酔をするので治療中の痛みは感じにくいものの、お子さまの場合は恐怖心から泣き叫ぶことも考えられます。やはり男性よりも女性の歯科医師のほうが親しみやすいと思うので、なるべく私が担当するようにしています。

歯周病の治療にも注力されているそうですね。

齊藤功院長、齊藤百合子先生 OS・OM齊藤歯科医院4

【百合子先生】はい。歯周病の原因となる歯垢と歯石を除去するには、歯科医師や歯科衛生士らプロによる歯のクリーニングだけでなく、患者さま自身の毎日のセルフケアも大切です。当院では衛生指導に十分に時間を取り、ブラッシング方法を丁寧にお伝えしています。最初は歯磨きの大切さを理解していただけなかった方が、きれいに磨いてくださるようになったら私たちもうれしいですね。
【功院長】基本的な治療で改善しない場合は、歯茎を切開して開き、歯と歯茎の間の歯肉溝である歯周ポケットにたまった汚れを除去するためのフラップ手術にも対応しています。ただ、患者さまの中には「手術まではしたくない」とおっしゃる方もいらっしゃると思います。ですから、自分が理想とする治療を押しつけるのではなく、患者さまのご希望をお聞きして、それを満たすためにはどうすればいいのかを考えながら治療を進めていけるよう心がけています。

理想を押しつけず、患者に合った無理のない治療を提案

開業から25年目とのことですが、診療面で変化はありましたか?

齊藤功院長、齊藤百合子先生 OS・OM齊藤歯科医院5

【功院長】開業当初は私たちも若かったので、例えばごく初期の小さな虫歯でも治療する方針など、治療に対してシビアな面もあったように思います。しかし、年月を重ね患者さまの年齢も高くなっていくにつれて、80歳、90歳の方に頻回な通院を強いて治療するよりも、特に痛みもなくご本人が気にされていないようなら、治療を急ぐ必要もないだろうと考えるようになりました。特に夏の暑い時期は、ご高齢の方にとっては通院するだけでも負担が大きいと思います。セルフケアをしっかりしていただいて涼しくなる頃に再度来院していただくなど、患者さまの年齢や体力などに合わせて無理なく進めていけるよう心がけています。

その他、力を入れていることがあればお聞かせください。

【百合子先生】地域の高齢化が進んでいることを受け、近隣にお住まいで来院が難しくなった患者さまのご自宅や、近隣の介護老人福祉施設への訪問診療を行っています。高齢になると飲み込む機能が低下するため、食べ物や唾液が誤って空気の通り道である気道に入る「誤嚥」が起こりやすくなります。口腔内に細菌が多いと誤嚥をきっかけに口腔内の細菌が肺に入って炎症を起こし、誤嚥性肺炎を発症するリスクが高まるため、口腔内を清潔に保つことはとても大切です。とはいえ、認知症の方など口を開けたがらない方への入念な口腔ケアが難しい場合もあります。どうすればうまく口腔ケアができるのか、試行錯誤を重ねているところなのですが、患者さまの気持ちに寄り添いながら治療やケアにあたっていきたいと考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

齊藤功院長、齊藤百合子先生 OS・OM齊藤歯科医院6

【百合子先生】育児や介護を経験しているからこそわかることもあると思いますので、子育て中・介護中の方々のサポートにも力を入れていきたいと思っています。今は診療と介護で慌ただしい毎日ですが、それでも微力ながら誰かの役に立てることに、歯科医師としてのやりがいを感じています。困ったことがあればどうぞご相談ください。
【功院長】院内はバリアフリーで、診療ユニットにも車いすやベビーカーのまま入れるよう設計しており、訪問診療にも対応しています。人生の最期まで安心して通える歯科医院をめざし、これからも夫婦二人三脚で力を注いでまいります。

Access