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大矢 和光 理事長の独自取材記事

KSPクリニック

(川崎市高津区/溝の口駅)

最終更新日:2025/09/09

大矢和光理事長 KSPクリニック main

溝の口駅からバスで5分、徒歩15分。高度先端企業や研究機関が集積する、モダンな構えのビル内にある「KSPクリニック」の大矢和光理事長は、かつては大学病院において、重篤な患者に対する外科治療を行っていた経歴を持つ。だからこそ、できれば、本当に複雑な治療が必要になる前に病気を見つけ、治してほしいという気持ちが強いのだという。そのためには、住む場所などに結びつく「かかりつけ医」というイメージも超えて、とにかく仕事の合間などでも気軽に入って相談できる診療所が必要なのではないか、というのが大矢理事長からの提案だ。心の病気に関しても、会社を長く休み始める前の段階からクリニックを使ってほしいと言う。患者に優しい診療方針を聞いた。

(取材日2025年6月13日)

クリニックは、かけがえのない「日常」を維持する拠点

総合的な医療を重視されていますね。

大矢和光理事長 KSPクリニック1

私はもともとは消化器外科を専門に、多くの手術を執刀してきました。今は消化器外科を中心としながら、専門性にとらわれすぎず、総合的な視点から幅広く診療を行っています。私が幼い頃の医師は、風邪でもケガでも湿疹でも、何でも診てくれました。しかし、私が医師になってからは特定の分野のみを診る傾向が強まり、専門性を資格などとともに広告する医師が増えると同時に、かつてのような医師は減っていきました。もちろん、専門性の高い医師の増加は医療の進歩でもあります。ただし、患者さんに良いことばかりではありません。ちょっとした症状の際にも周囲にあるのが専門的な医療施設ばかりでは、どこに行ったら良いのか迷いもしますよね。患者さんから見れば、医療の前段階で疾患が解決できる場や、専門的な治療への架け橋となってくれるような場が必要ではないでしょうか。そうした状況が、私にとっては総合的な医療を担う医師の存在意義に思えています。

ちょっとした症状で相談できれば、症状が悪化することも防げますね。

そうなんです。大学病院や総合病院などの専門的な診療とは異なる観点から、当院は携わることができると考えています。大学病院で外科治療を担当していた際には、重篤な疾患に携わっていました。その中では、「命の時間がかなり限られている」とご本人やご家族にお伝えせざるを得ない症例にも多く直面したものです。すると、どんなに経済的に余裕があって、最期に世界一周旅行に出かけておきたいなどというような、どんな楽しみも追求できるであろう患者さんでも、ほとんどが「今週と同じことを、最期までやり続けていきたい」とおっしゃるんです。何げない普通の日常というものがいかに大切かを、そのたびに教えられたような気がしたものでした。だからこそ、そこまで悪くなる前に関わることはできなかったのかという点でも、私は健康チェックに力を入れているんです。

いわば、総合的な「かかりつけ医」として患者さんに関わられているのでしょうか?

大矢和光理事長 KSPクリニック2

私としては、実は「かかりつけ医」という言葉では見落としてしまうものがあるように捉えています。どうしても、特定の一人の医師や、あるいは住んでいる地域に絡めたものだけが「かかりつけ医」とされているようなイメージがありませんか? 例えば、当院のように医師が何人もいて気軽に相談に行ける場が、職場の近くにあったとします。特定の医師にだけ相談するのでもなく、住んでいる場に近いわけでもなく、いわゆる「かかりつけ医」とは異なるように見えていても、そもそも「何でも相談できるクリニック」の存在こそが重要なのですね。当院はそれをめざしています。今の状態を確認して、その後にどんな病院に行ったほうが良いのか、あるいは、このぐらいなら簡単な薬の処方で回復を見込めるのではないか、などと伝えてもらえる気楽な場が、多くの人には必要だと思うのです。

診療も検査も、同じ医療の入り口として捉えるスタイル

定期的な健康診断を行うメリットについて、あらためてご説明いただけますか?

大矢和光理事長 KSPクリニック3

先ほど申し上げたように、「今と変わらない日常」が大切だと私は経験から実感しています。だとすれば、そもそも、今の状態を維持していけるだけでも大きなメリットを得られるとも考えられるのです。つまり、健康診断後の説明などによって今の状態を維持するにはどうすればいいかといった情報を得ることも、健康にとって十分にいいことといえるのです。定期的に健康診断や検診を受け続けることを、長期的に体をケアして健康を維持していくための大きな指標にしていただきたいのです。「調べたけれど、何もなかった」という結果こそが、「とても良い、特別と言ってもいいほどの健康」の印なんですよね。健康な方が定期的に健康診断を受けて、そのまま「今と変わらない日常」を続けられるように、当院を活用していただきたいのです。

検診を受けた後、患者さんに説明をする時間を大切にされていますね。

せっかく受けた検査の結果を生かしていただきたいですからね。例えば「ここが悪いです」と言われるだけでは、その後、どこで何をしたら良いのかわからない患者さんも多いでしょう。ですから、何の数値がどのような状態かを解説するだけでなく、これからどうしなければいけないのか、必要に応じて、具体的にどの医療機関を選ぶべきなのかも相談に乗りたいですね。患者さんにとって条件の良い大きな病院をともに探すこともあるでしょう。健康診断や検診を行って、結果をご説明し、適切な医療機関を紹介することで、ようやく当院が本当の意味で役に立つようにも感じます。後で「おかげで早期発見できて、手術も受けられました」と明るいお声を聞けたらうれしいですね。そのためにも、検査をするだけでなく、検査結果とともに相談に乗ることを大切にした診療を続けていければいいなと考えています。

検診を診療のように捉えられている姿勢も印象的ですね。

大矢和光理事長 KSPクリニック4

検査の結果、もしも何らかの問題が発見されたら、次に医療のやるべきことは診療と同じなのです。私たちは検診と一般診療とを明確には分けていません。そのため当院で心がけているのは、検診の結果をそのままにする患者さんに対するお声がけです。医療関係者が見れば、これは放っておくべきではない数値というのは明確にありますから、患者さんに丁寧にお伝えしています。その際も、当院所属のスタッフからお電話でご連絡いたします。そうすれば、電話口で患者さんから質問を頂いた場合も、適切に対応できますからね。その後来院いただいて治療を行う場合もあれば、専門の医療機関をご紹介することもあります。他院を紹介する場合も、健康診断のデータを4年分まとめてお渡ししますので、些細な病気の兆候なども捉えやすいだろうと思います。

自分で調べて結論を出さず、医師に相談を

こちらで受けられる診療についてもお聞かせください。

大矢和光理事長 KSPクリニック5

内科や外科、消化器内科、婦人科の診察を行っているほか、EDやAGAの外来、メンタルのご相談まで幅広く対応しています。風邪や腹痛といった体調不良から、健康に関する不安まで気軽にご相談ください。また、当院では胃の内視鏡検査も毎日実施しています。鼻からカメラを入れるため苦痛が少なく、検査中も映像を見ながらお話ができるほどです。健康診断のタイミングでなくとも、胃もたれが続く、食欲がないなど何かしらの症状がある場合には内視鏡検査を受けてみてください。そして、海外出張をされるオフィスワーカーが多いビルに入っていることもあり、海外渡航向けの予防接種を受けられる場でもあります。お仕事帰りなどに立ち寄っていただき、安心してお出かけいただければと思います。

診療の合間に息抜きなどでされていることはありますか?

空き時間には、院内のプログラムを書き換えていますよ。休みの話になっていないかもしれませんね。システムを改良すればスタッフの負担が減り、できた余裕を生かしてさらに良い診療ができる、なんて考えて空き時間にも院内の改善に没頭してしまいます。このクリニックのことに夢中なのかもしれませんね。

最後に、患者さんへのメッセージをお願いします。

大矢和光理事長 KSPクリニック6

患者さんのかけがえのない日常を守るために、まずは気楽に相談にいらしてください。インターネットで調べて終わりにするのではなく、生身の医師に相談してほしいのです。インターネットの情報は医師の監修がないことも多く、玉石混交ですから、強調しておきたく思います。なにかお困りのことがあれば、インターネットで調べて安心するのではなくて、ぜひ医師の意見を聞きにいらしてくださいね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

AGA治療/6000円~、ED治療/1000円~

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