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湯澤 清孝 院長の独自取材記事

湯沢歯科医院

(佐倉市/志津駅)

最終更新日:2023/04/10

湯澤清孝院長 湯沢歯科医院 main

京成本線志津駅から徒歩1分の所にある「湯沢歯科医院」。1984年4月に開業以来、地域の歯科医療に貢献し続けてきた歴史あるクリニックで、家族ぐるみの付き合いが何代も続いているという同院。院内にはユニット3台とエックス線室を備える。湯澤清孝院長は補綴(ほてつ)、義歯、顎関節症などの治療を得意とし、「患者が納得する治療」をポリシーに、一人ひとりの噛み合わせにまでこだわった治療に努めている。丁寧な診療と誠実な人柄で患者との信頼関係を築くことにも注力。歯科衛生士、歯科技工士も常駐しスタッフとの連携も強固だ。患者とのハートフルなエピソードをたくさん持つ湯澤院長に、診療への思いや診療の特徴、今後の展望などについて聞いた。

(取材日2023年3月16日)

1984年開業。地域の患者に愛される歯科クリニック

長い歴史を持つクリニックなのですね。

湯澤清孝院長 湯沢歯科医院1

当院は、1984年4月に開業し、もうすぐ40年目を迎えます。おかげさまで、日々、地域にお住まいの幅広い年齢層の患者さんがいらっしゃいます。当院は、2017年に、それまでビルの3階だった場所から同じビルの1階に移転しました。患者さんの高齢化が進む中、エレベーターがないビルのため階段を使って苦労しながら当院に足を運んでくださる方も多く、なんとかしたいと思っていたところ、1階の物件が空き、すぐに移転を決めました。高齢の患者さんは「通院が楽になりました」ととても喜んでくれましたよ。数多くの患者さんを抱えているため、ユニットが3台ありますが、複数のユニットを駆け回りながら治療しています。短時間でも患者さん一人ひとりに合った適切な治療の提供に努めています。

地域の歯科医療に貢献されているのですね。どのような患者さんがいらっしゃいますか?

お子さんから高齢の方まで、年齢層は幅広いですね。割合的には高齢の方が多いです。開業した時に40歳だった患者さんは、80歳になられているわけです。ですから、その方のお子さんやお孫さんなど、家族で何代にもわたって通ってくださるケースが多いですね。5代にわたって通っていただくご家庭もいます。主訴としては、虫歯はもちろん「歯が欠けた」「入れ歯にしたい」など補綴や義歯に加え、顎関節症の患者さんも多いですね。当院で治療を受けた患者さんが他の患者さんを連れてくる、いわゆるクチコミでいらっしゃるケースもあります。ただ、当院ではインプラント治療には対応していないため、歯を失ってしまった方でインプラント治療を希望される患者さんには当院の診療方針を説明した上で、大学病院などを紹介します。お子さんも、小学生から高校生まで幅広い年齢層です。また、地域の中学校で30年ほど学校医を務めています。

診療の際に大切にされていることを教えてください。

湯澤清孝院長 湯沢歯科医院2

患者さんが納得されるまで真摯に対応することです。例えば、患者さんから「義歯が痛い」と言われた場合は「そのうち慣れますよ」と返すのではなく、痛みがなくなるまで調整を図ります。中途半端な治療は施しません。「これで大丈夫」という状態になるまでしっかりと診させていただくことを、歯科医師としての信条としていますし、それが患者さんへの誠意であると考えています。

長年勤めるスタッフとのチームワークによる温かな診療

義歯はどのように作られるのですか?

湯澤清孝院長 湯沢歯科医院3

大学での専門が総義歯だったこともあり、よく噛めるようにすることを目的とした義歯を作るのが得意です。固定式のブリッジやかぶせ物についても深く学びましたので、総義歯に限らず、歯が少し残っている方の義歯など局部的な対応ももちろん行っています。義歯を作るには、顎が現状どういうかたちをしているか把握するために行う最初の型採りがうまくできるかどうかにかかっています。最終的にはその人の顎のかたちに合わせた個人トレーで精密な型採りをしますが、初めは既成のトレーで型を採ります。当院には、開業当初から一緒に仕事をしている歯科技工士がおります。技工士室もありますので、そこで作業を行い、必要に応じて外注しながら患者さん一人ひとりに即した義歯の作製に努めています。

歯科技工士さんもいらっしゃるのですね。

はい。当院は、スタッフにとって居心地が良いのか、長く勤めていただくケースが多いのも特徴です。開業当時からスタッフとして働いていた女性の娘さんが、歯科衛生士となって当院で勤務しているんですよ。面白いご縁だと思いますね。長年一緒に働いているので、スタッフ同士の連携も「あうんの呼吸」で成り立っているような感じです。私の言葉や動きを見ながらその時々に応じて適切なフォローをしてくれるので、とても助かっています(笑)。このようなアットホームな雰囲気を患者さんも感じ取ってくれているのではないでしょうか。皆さん安心して当院に通ってくださり、時には「今日は世間話に来たよ」などとふらりと訪れる方もいらっしゃるんですよ。

顎関節症の治療にも対応されているそうですね。

湯澤清孝院長 湯沢歯科医院4

口を開け閉めするときにカクカクしたり、時々、下顎が引っかかるなどの症状を訴える患者さんがいらっしゃることが多いですね。年齢的には30代から50代の働き盛りの方が多い印象です。仕事のストレスなどにより、歯を食いしばることが要因の一つです。症状を訴える患者さんの中には、少数ですが中学生くらいのお子さんもいます。治療にあたっては、必要に応じてマウスピースを作製して経過を観察します。顎関節症の症状はなくても、正面から見て口が曲がってるような方は、左右の噛み合わせのバランスが崩れている場合があります。噛み合わせは、片頭痛や肩凝り、爪の割れなどと関連することも知られており、噛み合わせの改善を図ることで全身の状態の変化につながることも少なくありません。

患者を思い、良い物を作り続ける

長い歴史を築きあげる中で、スタッフや患者さんと良い関係を築いていらっしゃることが伝わってきます。

湯澤清孝院長 湯沢歯科医院5

患者さんの高齢化は進んでいますが、車いすの患者さんが院内で段差があるところを移動するときはスタッフが率先して手伝ってくれています。患者さんも、院内の掲示物を作ってくれたり、お花を届けてくれたり、昼ご飯を作ってきてくれたりするんですよ。この間はおいしいカレーをいただきました。当院は、患者さんに支えられて成り立っていると思っています。患者さんの誕生日にお花をプレゼントしたりすることもありますよ。豪華な花束を贈るわけではありませんが、せめてもの感謝の気持ちを折にふれて伝えていきたいですね。

お忙しい日々をお過ごしだと思いますが、お休みの日はどのようにお過ごしですか?

仕事が趣味のようなものですね。必要に応じて往診に行くこともあります。以前は盲導犬協会のお手伝いもしていて、盲導犬としての役目を果たした犬を引き取るボランティアをしていた関係で、院内には犬の写真やぬいぐるみもたくさんありますが、現在は少し遠ざかっています。診療室への立ち入りは衛生上問題でしょうから、犬を飼っている患者さんが待合室まで連れてくることはOKにしています。患者さんも動物たちも、みんな一緒です。

今後の展望について教えてください。

湯澤清孝院長 湯沢歯科医院6

私は年齢とともに、患者さんにも治療時に言うべきことはしっかり言うようになりました。患者さんの言いなりになっていては、結局患者さんのためにならないと思うようになったからです。これからも私のことを必要としている患者さんがいる限り、患者さんのことを思い、良い物を作り続け、地域の歯科医療に貢献し続けたいと思います。

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