岡崎 麻子 院長の独自取材記事
宮越歯科医院
(練馬区／富士見台駅)
最終更新日：2024/03/07
富士見台駅北口から徒歩3分。2023年5月に建て替えを終えたばかりの「宮越歯科医院」は、現院長の岡崎麻子先生の祖父の代からこの地で診療を行ってきた。家族で来る患者も多く、「地域の頼れる歯医者さん」として、地域の歯の健康を支えている。「祖父の代から続く歯科医院と患者の信頼関係を大切にしたい」と語る岡崎院長は、より多くの悩みに対応するべく、理想の歯科医院づくりに対して熱心に取り組んでいる。気づけば心を開いている朗らかさで患者に向き合う岡崎院長に、新しくなった同院のこだわりや、これからめざしていきたい同院の在り方など、たっぷり話を聞いた。
（取材日2023年6月6日）
日常の延長線上にある地域に寄り添う歯科医院をめざす
祖父の代からこの場所で診療されているそうですね。
私がこの歯科医院の3代目です。昔から父と祖父の姿や、笑顔の患者さんの姿を日常的に見ていて、気づけば将来の夢に歯科医師と書くようになっていました。2006年から当院で働き始めて、父の年齢も考えて子育てが一段落したタイミングで、2020年に院長に。時代の変化や今後新しく取り入れていきたいものがたくさんある一方で、私の歯科医師としての在り方は、やはり父と祖父の影響がとても大きいですね。「この場所に根差して、患者さんと一緒に年を重ねていきながら、歯科医師として成長していきたい」という想いがあり、いずれは私から子どもへも受け継いでいけたらと考えています。
建て替えにおいて、こだわったポイントはありますか？
もともと地域に根差した歯科医院ですので、「日常の延長線上で通える場所」をめざしました。明るく清潔感がありながらも、モダンな雰囲気を取り入れて、診療台はすりガラスのパーティションで区切り、床にもタイルを敷きました。以前はもっとアットホームな雰囲気だったので、寂しがる患者さんもいるかもしれない、と心配しているのですが、「明るくなっていいね」「おしゃれだね」などと喜んでいただけるとうれしいです。気軽に来て、居心地良く過ごしていただける空間になったと思います。実は、建て替えは終わりましたが、ゴールはまだ先なんです。私には、院長として、ゆくゆくはこんな歯科医院にしたいという理想があります。そのための準備段階として、今回の建て替えでは新しい機材を導入し、動線や空間の使い方にこだわりました。
現在の患者層と主訴について教えてください。
患者層は、地元の方が中心ですね。祖父の代から通ってくださっている方や、ご家族でお越しくださる方も本当に多いです。診ている世代は幅広いですが、現在は50～70代の方が多い印象を受けます。主訴としては、メンテナンスがほとんどです。ずっと来てくださる方ばかりですので、どんなお悩みをお持ちなのかもわかっていますし、歯科医院として信頼してくださっていて、ありがたいと思っています。これからも父と祖父が信頼関係を結んできた患者さんを大切にしながら、今後は私と同世代の方や、若い患者さんを増やしていきたいですね。特に、私の同世代の女性の方は、ちょうど子育てなどが落ち着いて、一度自分のことを見つめ直す時期だと思っています。この先の健康を考えて医療機関選びをしたい・ご自身のことにもしっかり取り組みたい方にとって、通いやすい場所となるようにしていきたいです。
予防に注力し、幅広い悩みに対応したい
力を入れている診療について教えていただけますか？
目の前の患者さんのお悩みに対応しながら、歯科医院として注力しているのは、予防ですね。長年この地域で診療していると、人の一生における歯の大切さを身をもって感じます。定期的にメンテナンスに通うと、年を重ねていても口腔環境を保つことにつながります。お口の健康は、日々のケアを重ねていくことでつくられますから、まずは患者さんに生まれ持った歯の大切さを意識していただくところから始めます。お口の中に生えていることが当たり前のように感じているかもしれませんが、天然の歯は一度削ってしまうと、元に戻りません。繰り返し削って治療すれば、どんどん歯が脆くなってしまいますので、今ある歯を大事にしてなるべく削らなくても済むように、口内環境を整えていくことが重要です。当院では、私が治療だけでなく磨き方も指導しています。親身にサポートしますので、歯を失う前に予防していきましょう。
患者さんと接するときに心がけていることはありますか？
私は患者さんとコミュニケーションを取るのが好きで、日々楽しみながら診療を行っています。当院は長年通ってくださる患者さんが多く、人生の先輩としても患者さんとしても、本当にいろいろなことを学ばせてもらっていると感じています。そうした経験から意識しているのは、患者さんと同じ目線に立ち、「どんなお悩みで困っているのか」をしっかり聞くこと。当たり前のことかもしれませんが、患者さんと信頼関係を結んでいくためには、傾聴と対話が大切だと感じています。初診の方には、ファッションや身に着けている物から推し量った趣味や、好きなものから話を広げていくこともあります。そうした小さな観察や雑談をすることで、少しずつ心を開いていただいて、コミュニケーションを重ねていくことを心がけています。
建て替えが終わったばかりですが、歯科医院としての目標がおありだそうですね。
時代の変化とともに、患者さんのお悩みに幅広く対応するためには、当院にもアップデートが必要だと考えるようになりました。ゆくゆくは、矯正や歯科口腔外科、インプラントなどの専門性を持った歯科医師とともにチームを組んで、お悩みに合わせて患者さんが選べるよう、治療の選択肢を増やしていきたいと考えています。現在は審美面に配慮した治療目的で歯科医院に通う方も多い時代です。いずれは当院でも、ホワイトニングや美容の一環として診療を希望される方にも来ていただきやすいように、間口を広げていきたいですね。歯科医院の建て替えも、理想の歯科医院づくりのための準備としての意味合いが大きいですし、より良い歯科医院をめざしたいと意欲に燃えています。
歯の健康のために、長く通える場所でありたい
歯科医院に行くのが怖いと思う方も多いですが、歯科医院選びに迷っている方へ伝えたいことはありますか？
私は育った環境から自然と歯科医師を志しましたが、やはり笑顔の患者さんを見られたとしたら、「ああ、この道に進んで良かったな」と感じると思います。相性もありますし、初めて訪れるときは緊張してしまうかもしれませんが、当院では患者さんの話を親身に伺い、お悩みの解決に向けてしっかりサポートします。「歯のことが気になるけれど、どう頑張れば良いのかわからない」という方も、「長く付き合える歯科医院を見つけたい」という方も、お気軽にお越しください。
毎日お忙しいと思いますが、休日の過ごし方を教えてください。
私は家でゆったり過ごすというよりも、休日もアクティブに活動するタイプなんですよ。仕事もプライベートも、フラットに自然体で向き合いながら楽しむことが私のスタイルなのかもしれません。上は中学2年生、下は小学6年生の子どもがいまして、先日は子どもの友達10人とその母親たちで、テーマパークへ出かけました。家族で旅行することも多いですし、友人に会う時間も大切にしています。仕事もプライベートも楽しむことで、リフレッシュしています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
歯のお悩みに気づいていても、どこに行けば良いのかわからなくてなかなか一歩を踏み出せない方もいらっしゃると思います。そんな方にまずお伝えしたいのは、「歯は一生もの」ということです。生まれ持った歯が健康なまま生えていることは、当たり前のことではありません。毎日の歯磨きや定期的なメンテナンスを続けることで、将来にわたって健康な歯を育てることができます。歯周病になると、糖尿病や脳梗塞になるリスクも高まりますし、食事をおいしく楽しむためにも、お口の健康を守る予防に取り組んでみていただきたいと考えています。当院は、患者さんとの信頼関係を築くことを大切に、まずはしっかり話を伺います。今お悩みがある方から定期的に通う場所を探している方まで、気軽にお越しいただける歯科医院です。小さな違和感やお悩みだと思っても遠慮なさらず、お話を聞かせていただければと思います。
