全国のドクター9,182人の想いを取材
クリニック・病院 158,625件の情報を掲載(2024年4月25日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 江戸川区
  4. 瑞江駅
  5. かねこ歯科医院
  6. 金子 尚子 院長、安田 典加 先生、安田 明弘 先生

金子 尚子 院長、安田 典加 先生、安田 明弘 先生の独自取材記事

かねこ歯科医院

(江戸川区/瑞江駅)

最終更新日:2023/07/10

金子尚子院長、安田典加先生、安田明弘先生 かねこ歯科医院 main

瑞江駅から徒歩約7分の街道沿いにあるのが、「かねこ歯科医院」だ。アットホームな雰囲気が居心地の良さを感じさせる同院。歯科一般に幅広く対応するベテラン歯科医師である金子尚子院長の、これまでの長年にわたる外来診療に加えて、歯科医師の安田典加(やすだ・ふみか)先生が地域の高齢者施設を中心に訪問歯科診療にも取り組むなど、地域に根差した歯科診療を実践。さらに、2023年の4月からは安田明弘先生が加わり、地域の歯科治療に対するニーズに、さらに幅広く対応していくことをめざしている。「患者さんの年代や希望に合わせて、治療を進めることを大切にしています」と話す尚子院長と典加先生、明弘先生の3人に、同院のことや地域の歯科診療にかける思いなどを聞いた。

(取材日2023年2月3日/情報更新日2023年6月30日)

それぞれの年代に合った治療を大切にしたい

こちらはどのようなクリニックですか?

金子尚子院長、安田典加先生、安田明弘先生 かねこ歯科医院1

【尚子院長】もともとは、この近所にある薬局の2階に1979年に開院しました。ところが、年齢を重ねていくうちに、2階まで上がってくるのが大変な患者さんが増えてきたのです。それで1階で診療しなくては駄目だと思って、2002年に現在の場所に移転しました。そんなこともあって今の建物はバリアフリーにして、入り口にはスロープと車いすの昇降機を設置しました。待合室や診察室も車いすで通りやすいように広めにしていますし、ユニットに移動する時に使っていただく手すりもつけてあります。実はこの手すりは、患者さんが「ここにあると便利だから」と言って取りつけてくれました。実際に車いすを利用している患者さんの意見をもとに取りつけたので、使いやすいと思いますよ。また、話をしやすい雰囲気にしたいと思って、院内の色合いもできるだけ冷たくならないように、淡い色を使うようにしています。

診療方針を教えてください。

【尚子院長】私が最近になってめざしているのが、患者さんの年代によって治療の内容を変えること。それぞれの世代に合わせた治療を考えることを大切にしています。例えば、60歳くらいの患者さんの奥歯が悪くなって抜かなければいけないとなった場合、普通は入れ歯を入れることを考えます。でも、入れ歯がなくても、実は食べることはできる。以前は、高齢者の歯が駄目になったら、入れ歯を入れて噛めるようにしなければという固定概念が私にもありました。でも、私も今の年齢になって、患者さんが希望しないのであれば、一つの治療にこだわらなくても良いかなと思うようになりました。入れ歯が嫌なのであれば食べ物をやわらかくするなど、ほかのことで補っていく。患者さんの年代や希望に合わせて、治療を進めることが大切なのだと思っています。

なぜ、そう考えるようになったのですか?

金子尚子院長、安田典加先生、安田明弘先生 かねこ歯科医院2

【尚子院長】以前、インプラントが入っている90歳くらいの方がいらしたんです。インプラントはメンテナンスが大切ですが、その方は認知症が進んでいて、自分で管理できない状態にあり、そのせいでお口の中がすごく腫れてしまっている。なぜ、この方にインプラントをしたのだろうかと、すごく疑問が残りました。そう考えると、先ほども話したように年代や生活に合わせた治療法や対処の仕方があるのではないか、その時の口の中だけをパッと見て判断するのではなく、その患者さんの今までの生活面も見ながら、将来的なことも見据えて治療をすることが大切なのではないかと、最近は特に感じています。

訪問歯科診療や補綴、スポーツ歯科にも力を入れる

訪問歯科診療についてお聞きします。

金子尚子院長、安田典加先生、安田明弘先生 かねこ歯科医院3

【典加先生】訪問診療は、主に私が担当しています。施設への訪問が多いですが、今日はあまり元気がないかな、という患者さんも、いろんな世間話をするうちにだんだん楽しそうな表情に変わってくることがあって。「こんなにゆっくり話を聞いてもらえて楽しかった」とか言ってもらえるのが、私はすごくうれしいですね。私のことは1時間もしたら忘れちゃうかもしれないけれど、今のこの時間だけは笑って、楽しいって感じてもらえたら良いなと思っていて、自分ならこう接してもらったらうれしいなとか、こんな先生に診てほしいなと思う歯科医師像を想像して接しています。私自身は訪問診療が大好きで、自分に合っていると思っていますし、本当に楽しいですね。

明弘先生が診療に加わったそうですね。

【明弘先生】今年の4月から週に2日半、こちらで診療をすることになりました。大学病院で補綴科をベースに総合診療を行っていた経験も生かしながら、院長のもとで新しい風を吹き込んでいけたらなと思っています。
【尚子院長】これまでは私の考えで診療していて、来ていただいている患者さんもそれに賛同してくださっているのだと思います。ですが、若い先生だと新しい知識も持っているから、そういう先生に診てほしいという希望もあると思うのです。私と患者さんは一緒に年を重ね、今は熟年層の患者さんが多いですが、特に若い患者さんには若い先生のほうが合うのではないかと思っています。

明弘先生が得意なこと、力を入れていきたいことは?

金子尚子院長、安田典加先生、安田明弘先生 かねこ歯科医院4

【明弘先生】補綴を専門にしていますので、まずはセラミックを含む詰め物やかぶせ物の治療に力を入れて、ゆくゆくはインプラントも取り入れていきたいと考えています。あとはスポーツ歯科ですね。私はこれまで、空手をはじめさまざまなスポーツ競技で外傷の治療やスポーツ用マウスガードの作製、調整なども経験してきているので、部活などでスポーツをしている地域の児童や学生さんの間でそういうニーズがあれば応えていきたいですし、そのほか睡眠時無呼吸症候群の治療で使うマウスピース型器具も作製できますので、ご相談いただければと思います。これまでの経験や専門性を生かし、新しいことを取り入れながら、地域の皆さんのお口の健康づくりをサポートしていきたいですね。

患者が納得した上で治療を進めることを大切に

診療で心がけていることはありますか?

金子尚子院長、安田典加先生、安田明弘先生 かねこ歯科医院5

【尚子院長】患者さんからすると歯科医院というのは敷居が高いと感じるのか、自分のことを話しづらいようなところがあると思うのです。でも、適切に治療をするためには、時として患者さんが話したくないことも聞き出さなければいけません。ですから、できるだけ患者さんがリラックスして話してくれるような雰囲気づくりに気を配っています。そして治療を行う際は、患者さんに治療方法をしっかり理解してもらってから進めるようにもしています。資料や写真を使って丁寧に説明し、選択肢を提示して患者さん自身に考えてもらい、選んでもらって、ようやく治療開始となります。こうしたプロセスを大事にすることで同じゴールに向かって治療を進められると思うんです。あとはできる限り痛みに配慮して、早く治療を終えることも心がけていますね。

典加先生はいかがでしょうか?

【典加先生】訪問診療では、笑顔で治療し、治療後も笑顔でさよならすることですね。あと、施設にいる患者さんと接していると、歯科医師として「もっとこうしたいな」と思うことがあるんです。ただ、ご本人やケアをしている人たちの考えも大事ですから、まずは施設のスタッフさんとかケアマネジャーさんと密に相談しながら、治療やケアを進めるようにしています。
【明弘先生】院長と同じで、患者さんに納得してもらった上で治療を進めることですね。そのために、客観的かつ理論的に説明して、その上でいくつか選択肢を提示して、その一つ一つのメリットやデメリットを話して、選んでもらう。そうすることで、患者さん自身に自分の口の中に興味を持ってもらうことも大切にしています。

今後の展望とメッセージをお願いします。

金子尚子院長、安田典加先生、安田明弘先生 かねこ歯科医院6

【明弘先生】当院ではこの先、院内のリニューアルを予定しています。診察ユニットを新しくするほか、内装も今の雰囲気のままきれいにして、動線もより効率が良くなるように見直します。歯科用CTも導入予定です。また、4月からは、診察時間も水曜と木曜は夜の8時まで、土曜は夕方の6時までと、皆さんがより通いやすくなるようにしました。それらのことも含めて、患者さん第一で満足してもらえる治療を提供していきたいと思っています。当院は優しいスタッフばかりですから、お気軽にご利用ください。
【典加先生】当院には、スロープや昇降機も備えていますので、車いすや松葉づえをご利用の方も、ぜひ安心して来ていただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミックの詰め物/5万5000円~、セラミックのかぶせ物/9万円~
スポーツ用マウスガード/カスタムメイド1万円~、シングルレイヤー6000円(小中学生は4000円)
※価格は予告なく変更の可能性があります

Access