吉岡 重保 院長、吉岡 靖峰 副院長の独自取材記事
歯科吉岡医院
(西東京市/ひばりヶ丘駅)
最終更新日:2026/01/23
西武池袋線ひばりヶ丘駅から徒歩約4分、南口に延びる大通り沿いにある「歯科吉岡医院」。院長の吉岡重保先生が1972年に開院した同院は、50年以上にわたり地域住民の歯の健康を見守ってきた。副院長を務める息子の吉岡靖峰(やすたか)先生は、歯科技工に造詣が深い、補綴物のスペシャリスト。靖峰先生の姉である吉岡裕恵先生が専門の矯正歯科医として、歯列矯正を担当するなど、各分野の専門家が集う歯科医院である。院内のバリアフリー化、新たな医療機器の導入など、院内環境や設備を整備する際の基準はすべて「患者にとって安心・安全であるか」。そんな患者想いの重保院長と靖峰副院長に、同院の特徴や診療方針について話を聞いた。
(取材日2024年2月16日)
歯科を全身の中の一つの分野として位置づける
こちらのクリニックの診療体制について教えてください。

【院長】1972年に開院しましたので、もう50年以上になりますね。当院は私を含めて3人の歯科医師で診療していまして、それぞれ一般歯科のほかに、副院長の息子、靖峰先生は歯科技工に造詣が深く補綴物のスペシャリスト。娘の裕恵先生は多数の臨床例をこなしてきた矯正治療や小児歯科に関わる一家を挙げての歯科医院です。また当院では、高齢をはじめさまざまな理由で通院が困難になった患者さんに対して、在宅歯科診療を行っています。通院できないというだけで選択肢を失ってしまわないように、どんな状況でも生涯元気に過ごしていただけるように、との想いで取り組んでいます。
治療方針の中で、特に大事にされていることは何でしょうか?
【副院長】同じ歯科疾患を治療する場合でも、その患部だけを治してほしいという方と、疾患の原因まで考えた上で長期的な再発防止策なども見据えて治療してほしい方とでは、治療の方向性が変わってきます。また、保険適用内の治療だけをしてほしい方、審美的ケアも含めて広い選択肢がほしい方などさまざまですから、お一人お一人の要望に合わせることを大事にしています。私から特定の方向に誘導するようなことは絶対にしていません。その方に必要な治療計画を提案しますので、患者さんご自身が後悔のない、納得する方法を選択していただきたいと考えています。患者さんの望む方針に応じて最善を尽くさせていただきますと、常にお伝えしています。
歯科医療全般への考え方をお聞かせいただけますか?

【院長】日本では歴史的に、医科と歯科が分けて考えられていた経緯があるのですが、近年は多くの生活習慣病と歯科疾患とが深く関係していることが知られ、科学雑誌にもそのことを示す論文が載るようにもなっています。例えば、かつては歯周病の細菌と内臓の疾患とは直接関係ないと考えられていましたが、現在は心臓や腎臓、肺の疾患にも関わりがあることがわかってきて、糖尿病の患者さんを診ている医科の先生などが私たち歯科医師と連携することもあるのです。QOL(生活の質)を上げたり生活習慣病の悪化を防いだりするためには、歯科を全身の中の一つの分野として考えることも大切だと思います。
噛み合わせは全身の健康状態に通じる
靖峰副院長は歯科技工士としてのご経験がおありだと伺いました。

【副院長】私はもともと歯科技工士として、入れ歯や詰め物などの補綴物を作っていました。ですから、当院の患者さんの補綴物も外部に発注せずに院内で作製できますし、入れ歯が壊れたなどのご相談を受けた場合でも、ある程度まではその場ですぐに直すことができます。かぶせ物一つとっても、年齢や性別、体質などによって、細かい部分をどのような形にすればより歯になじみやすいかは人それぞれ違いますし、顔の輪郭に応じた歯の形になっていないと、顔つきにも影響を及ぼしかねません。当院では私が直接、補綴物を作製することで、そうした患者さんお一人お一人の調整をこまやかに行える点が大きな利点だと思います。また、その日のうちに食事を取れるよう調整することも可能ですから、時間的なメリットも大きいといえるでしょう。
診療の際に重視していることは何でしょうか?
【副院長】患者さんの噛み合わせです。噛み合わせが悪いと顎関節症のきっかけになり得るほか、歯が割れたり欠けたりする原因にもなり得ます。また歯並びの乱れや歯周病のリスク要因になるなど、噛み合わせはさまざまなことに関係しているのです。患者さんの噛み合わせを確認する際に、当院では歯科医師が適正な位置に誘導しながら調整することをめざすのですが、こうした噛み合わせに関する説明や調整は、多くの患者さんはあまり経験されてきていないかもしれません。当院では、院長が昔から口を酸っぱくして噛み合わせの重要性をお伝えしているんです。
噛み合わせが重要である理由は他にもありますか?

【院長】例えば顎の形にお悩みを持っている場合、虫歯治療の後の、かぶせ物の形が適切ではないために噛み方が悪くなっていることが原因といったケースもあります。そうした場合はかぶせ物を調整するなど、噛み合わせの改善を図ることでお悩みの解消につながることも少なくないのです。一方、最近は体幹を強くするためのトレーニングが盛んですが、歯が正しい噛み合わせになっていることは、体幹を真っすぐに保つためにも大切です。ピラティスや筋肉トレーニングをされている患者さんにご説明して、噛み合わせの調整を勧めることもありますよ。
「笑顔で帰ってもらえる」診療を
患者さんとのコミュニケーションにおいて大切にしていることを教えてください。

【院長】患者さんの協力がなければ治療はうまくいきません。ですから、患者さんとわれわれとの信頼関係がとても大切です。信頼関係が確立されると、患者さんは今まで言い出せなかったことも自然に言えるようになると思います。例えば詰め物がちょっと当たっていて違和感があるという場合、処置としてはわずかな時間で済むはずのことですが、患者さんが歯科医師に気を使って言い出せず、違和感を長期間抱えてしまうこともあるでしょう。気になることを遠慮なく言い出せるような関係を築くように心がけています。
【副院長】院長の教えは、「患者さんには笑顔で帰ってもらえるように」というものです。来院して良かった、楽になったという安堵のお顔を見られるように努めていますね。
歯科医院としての展望をお聞かせください。
【副院長】私たち歯科医師だけでなく歯科衛生士さんや栄養士さん方の他、スタッフ全体で、地域レベルでの健康を考えていきたいと思っています。虫歯の治療だけすればいいというのではなく、患者さんの姿勢や歩き方で気になることがあれば、噛み合わせを確認して体全体の状態改善を図るなど、専門性と広い視野を兼ね備えた開かれた話しやすい歯科医院をめざしたいと思っています。
【院長】副院長が話していた姿勢のことで言えば、当院では患者さんの全身を撮影して姿勢のゆがみを分析するツールも用いて、治療前と治療後の体のバランスを確認できるようにもしています。また、歯科の観点から食生活のアドバイスを行うなど、歯の健康のみならず全身のことを考える機会を提供しています。その時のデータは、お持ちのスマホに入れて、いつでも患者さんが自分でゆっくり見られるようにもしています。
読者へのメッセージをお願いします。

【副院長】東洋医学の考え方に、病気になる前の状態を示す「未病」というものがあります。その未病の段階、歯が痛くなる手前の何か違和感を感じた段階で来ていただけると来院日数も少なく、治療負担も少なくなることが望め、治療の選択肢も多くなります。「散歩に行こう」というくらい気軽な気持ちで来院してみてください。
【院長】当院は何より患者さんの意思を尊重する考えで診療していますので、安心して来院していただきたいです。治療内容だけでなく、保険診療・自費診療それぞれの治療費のことなども含めて、患者さんのご要望に応じた選択肢を丁寧に説明しますので、ぜひご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯列矯正/5万円~
※症例によって費用が異なります。詳細はクリニックにお問い合わせください。

