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三輪 裕子 院長の独自取材記事

みわ歯科医院

(横須賀市/堀ノ内駅)

最終更新日:2024/11/05

三輪裕子院長 みわ歯科医院 main

京急本線堀ノ内駅より山側に向かって徒歩5分、金堀トンネル近くにある「みわ歯科医院」。1986年の開院以来、地域密着型の歯科医院として近隣住民の口腔の悩みに対応。小さな子どもやその保護者、高齢者など、幅広い年代の患者が訪れている。急な歯の痛みにすぐに対応できるように、急患を大切にした診療を続けてきた。三輪裕子院長は神奈川歯科大学の歯周病講座に在籍し、歯周病を専門に学んできた歯科医師。アットホームな雰囲気の中、親身な対応と適切な診断、患者のニーズに合わせた治療に努めている。「特に乳歯から永久歯に生え替わる頃は、将来の歯並びに関わる大切な時期。1~3ヵ月に1回、塾に通う感覚で歯科医院に通い、定期検診を受けてほしいですね」と話す三輪院長に話を聞いた。

(取材日2023年4月11日)

地域のかかりつけ歯科医院として、予防歯科に注力

まずは歯科医院の歩みについて教えてください。

三輪裕子院長 みわ歯科医院1

神奈川歯科大学卒業後、同大学の歯周病学講座に研究生として在籍し、歯周病治療を専門的に学びました。その傍ら、この場所にあった歯科医院でも診療していたのですが、勤務を始めてから2年半後に閉院することになったのです。どうしようか悩みましたが、それまで通院してくださっていた患者さんのことを考えて、1986年11月に同じ場所で「みわ歯科医院」として再スタートしました。私にとって、横須賀は第二の故郷。この地域で長年、診療を続けられていることをうれしく思っています。

どのような患者さんが来院されていますか?

近隣にお住まいのご高齢の方を中心に、小さなお子さんやその保護者の方など、さまざまな世代の患者さんが来院されています。開院当初から通い続けてくださる患者さんも多く、小さかった患者さんが親になってお子さんを連れて来てくれたり、当時育児を頑張っていたお父さんお母さんが高齢になった今も元気に通い続けてくださったりしています。私にとって患者さんは大切な家族のような存在です。中学生くらいまでのお子さんは孫のように、高校生から40歳くらいまでの患者さんはわが子のように、40~80歳くらいまでの患者さんは大切な友人として、そして80歳以上の患者さんは人生の良き先輩として誠意を持って対応してきました。1ヵ月に1度しか来院できない方にはある程度まとめて治療をするなど、その方のライフスタイルに合わせた診療を大切にしています。

力を入れている領域はありますか?

三輪裕子院長 みわ歯科医院2

虫歯や歯周病の治療をはじめ、入れ歯の作製や調整・修理、歯科口腔外科、予防歯科など、お口のお悩みに幅広く対応していますが、30年くらい、幼稚園歯科医をしていた経験を生かして、特に小児歯科に力を入れていきたいと考えています。保護者の方の中には「園や学校の集団歯科検診だけで十分」と考えている方もおられるかもしれません。ですが、集団歯科検診は限られた時間や器具・設備で実施されるため、歯科医師がどんなに気をつけていても小さな虫歯まで確認するのは難しいと思います。集団歯科検診の結果が「異常なし」であっても、歯科医院で歯科用のライトやエックス線検査などを用いた個別検診を定期的に受けることをお勧めします。

子どもの歯の健康を守るため小児医療助成制度の活用を

最近は子どもの虫歯は少なくなったと聞いていますが、それでも定期的な受診は必要でしょうか。

三輪裕子院長 みわ歯科医院3

確かに昔に比べればお子さんの虫歯は減っています。一方で、歯並びの乱れが気になるお子さんは増えている印象があります。健康的な歯並びを育てるには、将来歯並びが悪くなりそうな要因を早く見つけて早く対処することが大切です。横須賀市には現在、0~15歳のお子さんを対象に小児医療助成制度があり、その制度を活用すると一部負担なしで虫歯や歯肉炎の治療などを受けることができます。お子さんの歯や将来の健康を守るために、1~3ヵ月に1回、塾に行くような感覚で来院していただきたいですね。

子どもが歯科医院に通い始める時期は、いつ頃からが良いのでしょうか?

赤ちゃんのお口の中に乳歯が生え始めるのは生後6~7ヵ月頃からですが、実は乳歯はお母さんのおなかの中で、妊娠初期からつくられ始めています。また、妊娠中のお母さんに虫歯や歯周病があると、おなかの中の赤ちゃんに悪影響を与えることがわかっています。ところが、お口の中には女性ホルモンを好む歯周病菌が存在していて、妊娠中に女性ホルモンが増えるとその細菌も増殖するため、妊婦さんは歯周病にかかりやすくなっています。また、妊娠中に味覚が変化して酸っぱいものを食べたくなる方もおられますが、酸性の食べ物・飲み物を取りすぎると歯の表面が溶け出すこともあります。妊婦さん自身はもちろん、生まれてくる赤ちゃんのお口の健康を守るためにも、ぜひ検診を受けていただきたいと思います。

子どもの歯の健康を守るには、妊娠中からの口腔ケアが大切なのですね。

三輪裕子院長 みわ歯科医院4

そのとおりです。生まれたばかりの赤ちゃんのお口に虫歯菌は存在しませんが、お母さんが虫歯菌を持っていると母子感染してしまったり、ご家族など周囲の大人からうつってしまうことがあります。また、妊婦さんに重度の歯周病があると、早産や低体重児出産のリスクが高まることがわかっています。昔は「一子を得ると一歯を失う」といわれていましたが、きちんとケアすることで虫歯や歯周病の予防は可能です。妊婦歯科検診をきっかけにお口の健康に目を向けて、出産後も赤ちゃんと一緒に定期的に通っていただけたらうれしいですね。また、近年は核家族化が進み、子育てについて誰にも相談できずに一人で悩んでいる若いお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか。当院には私を含め子育て経験者がそろっていて、アドバイスできることもあるでしょうから、気軽に相談していただければと思います。

アットホームな雰囲気で、急患を大切にした診療

その他、力を入れている治療やモットーがあればお聞かせください。

三輪裕子院長 みわ歯科医院5

ご高齢の患者さんが多いこともあり、入れ歯の修理・調整を希望される方が多いです。当院の入れ歯治療は「作っておしまい」ではなく、その方が毎日おいしくご飯を食べられるようきめ細かく調整し、経年劣化や加齢に伴う口腔内の変化に合わせてさらに微調整を重ねます。新しく入れ歯を作製することもありますが、使い慣れた入れ歯を使い続けたいとおっしゃる方が多いですね。「ボロボロになっちゃったけど、まだ使いたい」と言われれば、きれいにしてなんとか使えるよう整えます。生涯にわたって自分で噛んでおいしく食事を取ることは、健康で幸せな人生につながります。入れ歯も含めて、患者さんにとって大切な歯を守っていきたいですね。また、私のモットーとして急患の対応について大切にしたいという思いがあります。予約制ですが、事前にご連絡いただければ、対応することも可能です。急な歯の痛みの際には、ご相談くださいね。

先生とスタッフの方の仲が良く、とても和やかな雰囲気ですね。

ありがとうございます。常勤は私と受付担当のスタッフの2人で、お母さんが2人いるようなアットホームな雰囲気だからなのか、患者さんには気軽に立ち寄っていただいています。長いお付き合いの患者さんも多いので、治療に関することだけでなく、いろいろな話をしています。初めて来院された患者さんにも「初めて来たとは思えないほど居心地がいいです」と言っていただくことがあるぐらいです。受付スタッフは聞き上手で、患者さんは私に話せないことを彼女に話しているくらいファンも多いんです。彼女は25年間一緒にやってきた大切な仲間です。それから、当院から徒歩1分くらいのところに素晴らしい歯科技工士さんがいて、補綴物を作る職人として一緒にお仕事してくれています。小さな歯科医院ですが、患者さんやスタッフとのつながりを大事に、私にできることを精いっぱいやって地域に貢献できればと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

三輪裕子院長 みわ歯科医院6

もう40年近く続けてきたので、ここでの歯科診療は私にとって人生の一部です。ライフワークというより、私の生きている証と言ってもいいかもしれません。私が1人で診療しているので、たくさんの患者さんを診ることはできませんが、その分患者さんとの時間を大切にしながら真摯に向き合っているつもりです。これからの目標は、患者さんのためだけでなく、自分のためにも少しでも長く診療を続けること。そのためにも、ジムに通って体力づくりに励んでいます。皆さんにも、長く健康を守るために、お口のケアや歯科医院を特別なものではなく生活の一部として考えていただけたらうれしいですね。

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