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小野 洋一 院長の独自取材記事

小野歯科医院

(藤沢市/江ノ島駅)

最終更新日:2024/11/15

小野洋一院長 小野歯科医院 main

江ノ島電鉄線江ノ島駅そばにある「小野歯科医院」は、あと数年で100周年を迎えるという歴史ある歯科医院。小さな子どもから高齢者まで、地域住民にとって、文字どおり「なくてはならない」存在だ。現在3代目となる院長を務めるのは、1929年に祖父母が開業した同院を1994年に引き継いだ小野洋一歯科医師。「当院を気に入って通ってくださる患者さんを、精一杯大切にしていきたいと思っています」という言葉は、小野院長がこれまでどんな姿勢で患者と接し、この歴史あるクリニックを守ってきたかを物語るようだ。近年は患者が一緒に楽しむことができる季節のイベントも実施し、まさに地域住民とともに歩み続ける同院。診療において大切にしていることや患者への思いなどを小野院長に語ってもらった。

(取材日2024年10月9日)

スタッフとともに進化を続ける、歴史ある歯科医院

1992年にこの場所に開業したそうですね。

小野洋一院長 小野歯科医院1

夫婦そろって歯科医師であった祖父母がここで開業し、それを継いだ父からさらに引き継ぎ1994年より私が院長を務めています。ちょうど大学卒業の年に父が体調を崩し、卒業後すぐに当院を継ぐという事態になりました。診療経験のないままでは院長など務まりませんから、2年間と期間を区切って大学の先輩のもとで勤務しながら、歯科治療の基本を習得しましたね。当院に戻って診療にあたる中、大学の先輩とのご縁から、日本大学歯周病学講座で歯周病治療も学びました。今でこそ予防歯科の重要性が叫ばれる世の中ですが、当時はまだ歯科医院といえば「虫歯を治療する場所」。そんな中で、当院は予防の大切さをその頃からお伝えし続けています。日々の診療と並行して、日本歯周病学会歯周病専門医を取得しました。その後もインプラントについて専門的に学んだんです。学んだことを診療で生かせる部分も大きく、患者さんにお役に立てることが一番の喜びです。

今は、どのような患者さんが多く来院されますか?

先代から引き継いだ当初は高齢の患者さんが多く、入れ歯や虫歯治療などがメインとなっていました。その後は近隣にマンションが新築されたこともあって、お子さんやその保護者も多くお迎えしていました。そういった患者さんが年齢を重ねた今でも長く通い続けてくださっています。午前中は高齢の方が多く、午後になると主婦やお子さん、夕方以降になると会社勤めの方が来てくれたりと、幅広い世代の患者さんが来院されますね。特に当院は、予防のための定期検診で長く通ってくださる患者さんが非常に多いんですよ。

定期的に通われる患者さんが多いということは、通いやすいのでしょうね。

小野洋一院長 小野歯科医院2

定期検診のタイミングが近づいたらお知らせはがきを出したり、予約前日にメールや電話で連絡して予約確認をしたりといったコミュニケーションを大切にしています。それに加えて、歯を大切にしてほしいという私たちの考えがしっかりと患者さんに伝わっているからではないかと思います。それが実現できるのは、まずは私たちスタッフが、情報や考え方をきちんと共有できているからでしょう。当院は本当にスタッフに恵まれていると感じます。ここ数年もスタッフの知識や技術のレベルが上がり、患者さんに還元できることがより増えました。スタッフのおかげで、常にクリニックが進化できていますね。

基本の治療を大切にしながら、選択肢を提示できる体制

信頼できるスタッフさんがそろっているのですね。

小野洋一院長 小野歯科医院3

歯科衛生士の中にはマイクロスコープの講習会に参加して、マイクロスコープを用いながらクリーニングを行うなど、ケアの精度を高められるよう努力してくれる人もいて心強いです。院内で勉強会も行いますし、情報共有のための毎日のミーティングも欠かさず行っています。週に数回はスタッフの考えた企画で、診療前に体操や発声練習をすることもあるんですよ。それがきっかけでスタッフ同士の会話が生まれたり、コミュニケーションが深まったりというメリットもあります。スタッフ同士のコミュニケーションという側面では、私の妻がリーダー的な存在としてスタッフの意見を吸い上げて私に伝えるなど、重要な役目を果たしてくれています。妻は女性目線での気づきも共有してくれるので、助かっています。

先生が診療の際に心がけていることはありますか?

常に患者さんの気持ちになって診療すること、そしてなるべく痛みの少ない治療を行う努力もしています。あとは丁寧な説明ですね。特に初診時や新しい治療を始める時は、少し診療時間が長くなってもしっかり説明するようにしています。そういう姿勢で診療することで、患者さんが感謝しながら帰ってくれたり、何かあった時に「先生を信頼しているから、先生に診てもらいたい」と言ってくれたりすることがあると、それが励みにつながります。他のクリニックで歯列矯正をしている患者さんが、「こういう矯正方法を提示されたけど先生はどう思います?」と、セカンドオピニオンのような相談を持ちかけてくれることも多いのです。そんな話をしてくれるのも、信頼関係があるからだと思うとうれしいですね。

先生が求める、理想的な歯科医院の在り方を聞かせてください。

小野洋一院長 小野歯科医院4

当院は得意治療や専門性を強く打ち出すのではなく、「普通の歯医者さん」でいいと思っているんです。歯周病やインプラントについて専門的に学んだ経験がありますし、マイクロスコープやエアフローといった先端機器も導入していますが、それを特徴として強くアピールするつもりはありません。当院の雰囲気やスタッフを気に入って通ってくださる患者さんを、一人ひとり大切にしていきたいという考えです。ただし、来てくださった患者さんに対して、専門性に基づいた治療も含め、選択肢を提示できる体制は整えています。例えば当院は多くのインプラント治療に携わっていますが、インプラント治療が得意だからと患者さんに最初から勧めるのではなく、あくまでも歯を失った時の選択肢の一つとして必要に応じて提示します。複数の選択肢から、患者さんが自分の希望するものを選べるようにしておくことが大切だと思っています。

患者の安心のために、さらに親しみやすい場所にしたい

お話を聞いていて、長く通う人が多い理由はスタッフ皆さんがつくり出す和やかな雰囲気にもあると感じます。

小野洋一院長 小野歯科医院5

そうですね。今はスタッフが積極的に動いてくれていて、休診日や診療時間の変更、SNSの更新もこまめに発信してくれています。毎年10月には「ハロウィン診療」、12月には「クリスマス診療」を設けて、スタッフや患者さんが仮装したり、ミニゲームをしていつも以上に患者さんとのコミュニケーションを深める日を作っています。この日は診療室のあちらこちらで笑い声が聞こえてくるんですよ。患者さんと一緒に楽しめるイベントを企画し、全力で楽しんでくれるスタッフには本当に感謝しています。

今後の展望を聞かせてください。

今より急患の受け入れ数を増やしたり予約を取りやすくしたりして、より多くの患者さんのお役に立ちたいたいという気持ちはありますが、それは十分な人材が確保できればという考えです。まずは今のメンバーで診療できる範囲の患者さんを、大切にしていきたいと思います。そして今以上に、患者さんが通いやすく親しみやすい歯科医院にしていきたいですね。どうしても歯科医院という場所には、患者さんは「行きたくないな、怖いな」という気持ちがあるでしょう。気軽に会話ができないこともあると思います。当院はもっと工夫をして、患者さんが聞きたいことをいつでも聞ける、コミュニケーションが取りやすい歯科医院にしていきたいです。

ありがとうございます、それでは読者へメッセージをお願いします。

小野洋一院長 小野歯科医院6

大きな虫歯や歯周病になってしまうと、完治や症状の安定が見込めるまでには長期間にわたる複数回の通院が必要になります。そうした負担を避ける意味でも、症状の早期発見・早期治療のためにも、定期検診はとても大切です。いつまでもおいしく食事をしていただけるように、お手伝いできることがわれわれの喜びでもあります。当院では初診と検診の患者さまにはゆっくりとお話しできる1時間の予約枠もご用意していますので、一度検診を受けることを検討してみてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/26万円~

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