全国のドクター9,130人の想いを取材
クリニック・病院 161,400件の情報を掲載(2020年4月07日現在)

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 茅ヶ崎市
  4. 辻堂駅
  5. 松井歯科医院
  6. 松井新吾 院長

松井新吾 院長の独自取材記事

松井歯科医院

(茅ヶ崎市/辻堂駅)

最終更新日:2019/08/28

116375 df 1 main 1447058359

茅ヶ崎市の「松井歯科医院」は開業から50年以上。現在の院長である松井新吾先生は、祖父の代から数えて3代目である。診療方針を尋ねると、即座に「地域密着医療」という言葉が返ってくるほど、地域に根ざした歯科医療を行ってきた。これは初代院長の頃から、揺るぎないモットーだという。最近では訪問診療にも力を入れており、「寝たきりの方へのアプローチの仕方なども皆さんにお伝えして、地域ぐるみの取り組みをめざしています。近隣の方は、皆さん当院の患者さんであるという気持ちでいます」」と語る松井先生に、医療にかける思いをじっくりと伺った。
(取材日2015年10月23日)

開業から約50年以上、地域密着型の医療を行う歯科医院

こちらは開業から50年以上の歯科医院だそうですね。

116375 df 1 1 1447058359

はい。祖父がここで開業し、僕で3代目になります。今でこそ住宅街になっていますが、僕が子どもの頃、周囲は一面畑でしたね(笑)。でも市内にはほとんど歯科医院がなかったので、当時から地域の皆さんに通っていただいていたようです。患者さんの中には、開業時から50年以上のお付き合いの方もいます。僕は幼い頃から忙しく働いている父や祖父の姿を見てきましたので、「歯医者になれ」と言われたことは1度もありませんでしたが、やはりいずれは歯医者になろうと思っていました。

どのような診療方針をお持ちですか。

ひとことで言えば、地域密着医療に尽きます。これは祖父の代から変わっていません。近隣に住んでいる方々にとって「何かあったら、とりあえず松井歯科医院に行けば大丈夫」と思っていただけることをコンセプトに、安全で安心できる治療を提供したいと続けてきました。おかげさまで当院の患者さんは、代々通ってくださっている方や、クチコミでいらしている方がほとんどです。それは私たちを信頼していただいているからだと、常に感謝しています。その信頼にさらにお応えするために、基本に忠実に、そして日々進化している新しい歯科医療技術を取り入れるための研鑽を惜しまず、患者さんに納得していただける治療を提供していきたいと考えています。

どういった患者さんが多いのでしょうか。

116375 df 1 2 1447058359

やはりご近所の方が多いですね。年齢層でいうと2歳くらいのお子さんから、100歳近いご高齢の方まで、幅広いです。おじいさん、おばあさんからお孫さんまで、ご家族ぐるみでお付き合いさせていただいている方もいます。ですから虫歯治療や歯周病治療などはもちろん、入れ歯治療、インプラントメンテナンス、予防や審美歯科など、幅広い治療に対応しています。地域密着型の歯科医院として、小さなお子さんからご高齢の方、障害のある方でも、車椅子の方でも、まずいちばんに当院で診察させていただく、それが当院のモットーですし、私たちのやりがいででもあります。

「食べたい気持ちを支える」をスローガンにサポート

こちらの歯科医院の特徴をお教えください。

116375 df 1 3 1447058359

院内ラボという形で院内に技工室があることです。ここでは常勤の歯科技工士が、被せ物や詰め物、入れ歯を作ったり、仮歯の調整やセラミックの色の調整などを行っています。現在、多くの歯科医院では、こういった歯科技工物を外注しているケースが多いのですが、当院は技工室が院内に完備されているので、リアルタイムでさまざまな細かい調整を行うことができます。たとえば手が不自由な方が入れ歯をしていたとします。そんな方には外しやすい入れ歯があれば便利ですし、お口の中の環境も好転しますよね。そんなふうに患者さんの個性に合わせた、細かい調整ができるのも、院内ラボだからこそだと思います。また、勤務しているスタッフがバラエティに富んでいるのも、1つの特徴ではないでしょうか。

どのようなスタッフがいらっしゃるのですか。また多くのスタッフをまとめるのは、大変ではありませんか。

当院では歯科医師や歯科衛生士はもちろんですが、歯科助手、歯科技工士、管理栄養士、事務員などもすべて常勤のスタッフがいて、さまざまな職種のプロが連携した「食支援」を行っています。治療が終わった患者さんでも、歯の状態や年齢によって、すぐになんでも食べられるというわけではありません。「治療直後の状態では、こんな献立が食べられますよ」とご提案しますし、独居の高齢者の方であれば、どういうものをどのように調理すればいいかという献立表を作ったりもします。実際にどのくらい食べられるのかというところまで見て、お口の中をどのように変化させていけば、思うように食べられるようになるかまで考え、食事の場面を想像しながら診療するようにしています。1本の歯の治療をするだけでなく、日々の生活や健康を支えていくために重要な「食」についてサポートするための歯科医院でありたいのです。スタッフ全員が「食べたい気持ちを支える」というスローガンのもとで努力していますので、ぶれることなく1つのチームとしてまとまっています。

訪問診療にも力を入れているとお聞きしています。

116375 df 1 4 1447058359

「患者さんがどんな状態であっても当院で診ていくのだ」という気持ちで診療してきたからこそ、今の松井歯科医院があると思っています。ですから往診という形では、以前から行っていました。そんな中で、近年在宅医療などがクローズアップされてきて、「いったいどこがそんなことできるの?」となったときに、「松井歯科医院があったね」と言っていただいたのです。ですから訪問の歯科治療は茅ヶ崎、藤沢、寒川、平塚に及んでいますが、このエリアを支えているつもりで取り組んでいます。ただ、エリアが広いので、それぞれの地域のドクターにお願いすることもあります。やはり地域ぐるみの連携は不可欠なのです。また治療だけでなく、食支援の一環としての訪問も行っています。食支援というのは、実際の食事や食べている場面を見ないとわからないことも多いんです。どんなものをどんなふうに食べることができるか、そのときお口の中の状態はどうなっているのかも見る必要があるので、管理栄養士とともに訪問をすることも多いですね。

食べている様子を見てほしい

歯科医師として、親御さんにアドバイスをすることはありますか。

116375 df 1 5 1447058359

食べるという機能は生まれながらに持っている機能ではなく、学習によって身についていきます。ですから、できるだけ一緒に食べることを心がけていただきたいですね。例えば、普段の生活の中で、お子さんがリンゴを食べるときに、どうやって食べているかよく観察してください。一口サイズにカリッとかじりとり、果汁がこぼれないように唇を閉じて、もぐもぐごっくん。口に入れて大丈夫な量をかじり取って、口を閉じて、力強く飲み込む。当たり前に感じますが、身についていないお子さんにとって難しいことなのです。ですから慌てず、しっかり食べるということと向き合っていただきたいです。お困りの時は摂食相談や献立指導等も行っています。

今後、さらに力を入れたいことなど、将来の展望をお聞かせください。

やはり歯科医院というカテゴリーを超えた地域密着型の拠点を目指したい。「なんでも困ったことがあれば、あそこに行けばいいんだ」という存在でありたいです。それは、この歯科医院を始めた祖父から受け継いできた思いでもありますからね。たとえ当院で対応できなくても、同業種連携(歯科医療機関)や、多職種連携のネットワークを駆使し、地域完結できるような活動をしたいです。もちろん専門に特化したドクターにつなげることもできます。今後も「この地域に住んでいて、得したな」と思っていただけるよう、スタッフ一丸となって努力していきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

116375 df 1 6 1447058359

繰り返しになりますが、私たちは食を支える活動、患者さんの食べたい気持ちを支える活動に力を入れています。どんな障害を持っている人でも、ご高齢の方でも、「食べたい!」と思っている人はたくさんいます。そういった方々の気持ちを支える、患者さんのご家族の方を支える。『気を付けて食べられるものを食べるようにしてください。』ではなく、患者さんがきちんと「食べること」ができるものを、患者さんに合わせてご説明しています。もし、食べられないとしても、ご本人様、ご家族様に寄り添っていける活動をしていきます。食べるというキーワードを入り口に地域の皆さんの生活を支える歯科医院を目指します。

Access