遠藤元気院長の独自取材記事

遠藤歯科医院

(大和市／大和駅)

最終更新日：2025/05/30

「遠藤歯科医院」は大和駅から2分ほど歩いた所にある。院長を務める遠藤元気先生の父が1978年に開業し、遠藤院長が後を継いだ。リニューアルされた院内は白を基調とした洗練された空間が特徴。遠藤院長は大学卒業後、歯科クリニックに勤務し、補綴や審美歯科、インプラント治療などを学んだ経験を持つ。その場しのぎではなく、根本的な原因の改善を図ることで再発を防ぐことをめざし、費用やリスクなども含めて、適切な治療プランを提案。「すべての患者さんに噛める喜びを創り守り続けることがミッションです」と語ってくれた遠藤院長。爽やかな笑顔が印象的な遠藤院長に、診療時の心がけやクリニックの特徴についてじっくりと話を聞いた。

（取材日2025年4月24日）

歯だけでなく、包括的に口の中全体を診る治療を
うそのない歯科医療をめざして
勉強会に参加し技術を磨き続ける

歯だけでなく、包括的に口の中全体を診る治療を

こちらのクリニックの特色について教えていただけますか？

一般診療から小児歯科、矯正、インプラント治療や補綴など、さまざまな治療をしているのはもちろんですが、歯だけでなく包括的に口の中を診ることに力を入れています。虫歯はもちろん、健康に食べられることや見た目の美しさも考慮しながら治療を進めています。そのように治療を進めていくと、最終的にどうしても噛み合わせが関係してくるので、矯正など歯を動かしていく治療を検討することになります。そのため口の中だけでなく、口を通して健康な生活を送るということを大切にしています。

どのような患者さんが多いでしょうか？

当院は1978年に父が開業し、私が後を継いだのですが開業以来、地元に密着した歯科としていろいろな患者さんがいらっしゃいます。患者さんの層は子どもからお年寄りまで幅広く、中には親子3代で通っている患者さんもいらっしゃいます。

診療時のモットーを教えてください。

当院は「すべての患者さんに噛める喜びを創り、守り続ける」というミッションがあります。所属しているスタディーグループでも、噛み合わせや機能的な部分にもしっかり目を向けていこう、という考え方を大切にしています。私自身もその考えに共感して学び続けてきたので、噛む機能を守ることが自分の診療の軸になっていきました。また、年齢を重ねるにつれて、体力が落ちたり、食事がしづらくなったりする方を多く見てきました。最後まで自分の口で食べるのは栄養を取るだけではなく、人生の楽しみを守ることにもつながると考えています。だからこそ、単に治すだけではなく、噛める喜びを創り、守り続けることを一番大事にしていきたいと思っています。

うそのない歯科医療をめざして

患者さんに説明する際にはどのようなことを意識されているのでしょうか？

説明するときに一番大事にしているのは、どなたにもわかりやすく伝えることです。そのために一方的に話すのではなく「ここまでにご不明点はありますか？」と確認を重ねながら説明するようにしています。私が理解できている話を一方的にしても意味はなく、患者さん自身がしっかりと理解してくれて、初めて意味があると思っています。また、治療は私だけが頑張っても成立しません。患者さん自身の協力があってこそ、結果につながるものです。そのため最初にきちんとゴールを共有して「一緒に頑張っていきましょう」という気持ちを持ってもらうことを大切にしています。

ゴールを共有し、その都度確認しながら治療されるのですね。

そうですね。全体的な治療になると2年くらいかかることもあり、矯正やかぶせ物の治療を含めるとかなりの長期戦になります。だからこそ、継続する意識がとても大事なのです。「途中でお休みしても構いませんので、一緒にゴールをめざしましょう」と常に伝えています。「この選択で本当にいいのか？」を一緒にしっかり考えながら、治療方針を決めていくようにしています。患者さんによくお尋ねするのは、「80歳になったとき、20本歯を残したいと思いますか？」ということです。最終的にどうなりたいのかをすり合わせた上で、適切な提案をしています。

治療の根本的な部分で他に意識されていることはありますか？

原因をしっかり見極めることです。虫歯になったから、歯周病になったからと、その場限りで治すだけではいけません。必ず原因があって、そこを改善しない限り、また同じことを繰り返してしまう。だから、患者さんにも原因を正すという考え方をしっかり理解してもらうように心がけています。

メリットだけでなくデメリットも説明されていると伺いました。

そうですね。入れ歯やブリッジはもちろん取り扱っていますが、正直、課題も少なくありません。歯がない部分を補うために、どうしても周囲の歯に負担がかかってしまいます。その結果、支えている歯が徐々に弱ってしまう可能性があります。そのため将来的にはさらに歯を失うリスクがあることを、必ずお話しするようにしています。インプラントが適切な選択肢であることは多いですが、費用などの面もあるので、患者さんとしっかりと相談しながら決めるようにしています。

勉強会に参加し技術を磨き続ける

勉強会にも積極的に参加されているそうですね。

はい。医療は日々進歩し続ける分野です。だからこそ、できる限り新しい知識や技術を学ぶために、定期的に勉強会へ参加しています。新しい技術や知見が出てきたときに自分がアップデートできていないと、患者さんにとって適切な医療を提供できなくなってしまいます。ですので、「歯科医師は止まってはいけない」と常々考えていて、引退するまでずっと学び続けたいと思っています。

患者さんとどのような関係性を築くのが理想的だとお考えですか？

特に大事にしているのは、楽しく、ざっくばらんに話ができること。そして、うそをつかない。良くないことは良くないと、しっかりと伝えられる、そのような信頼関係が理想なのではないかと思っています。大事なのは、患者さんが安心して治療を受けられることなので、一人ひとりと正直に向き合う姿勢をこれからも大事にしていきたいと思っています。

プライベートの時間は何をしていますか？

できるだけ体を動かすようにしています。もともと太りやすい体質なので、意識的に運動するようにしており、ジムに通っています。ジムに行くと、やはり体を動かすだけでスッと楽になるんですよね。リフレッシュできて良いリセットになっています。それから、週末はバスケットボールもやっています。社会人のチームに所属していて、週末のバスケは楽しみの一つですね。

今後の展望についてや、読者へのメッセージをお願いします。

私としては、より高い目標を意識して日々取り組んでいます。日々の診療においても、より広い視点を持って研鑽を積み続けることで、自然と質の高い医療に近づいていけると考えています。この地域で最も信頼されることをめざすのは当然と考えていますが、そこにとどまらず、さらに上をめざして技術や知識を磨き続けることを大切にしています。また「本気で歯を治したい」と願っている患者さんと、しっかりと向き合いながら治療を行いたいと考えています。「しっかり治したい」という気持ちを持った方にこそ、丁寧な説明と準備をして向き合っていきたい。そのようなスタンスで日々診療に取り組んでいます。無理に治療を勧めることはせず、一緒にプランを考えていけたらと思っていますので、まずはお気軽にご相談ください。