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石川 福太郎 院長の独自取材記事

いしかわこどもファミリー歯科

(新潟市西区/新潟大学前駅)

最終更新日:2025/02/27

石川福太郎院長 いしかわこどもファミリー歯科 main

虫歯や歯周病にならないために通う歯科医院として、地域のお口の健康を見守る、新潟市西区坂井砂山地区の「いしかわこどもファミリー歯科」。2018年に父親からクリニックを譲り受け開業し、2021年に小児歯科を専門的に学んだ。それをきっかけに小児歯科と予防歯科を中心とした方針へ転換した。2024年に医院名を「石川デンタルクリニック」から「いしかわこどもファミリー歯科」に変更。同年10月に小児専用棟を完成させた。石川福太郎院長は大学卒業後、東京都内の歯科医院で約10年勤務し、口腔外科を中心に研鑽を積んだ。さまざまな経験の中から天然の歯に勝るものはないことを実感。まだ虫歯や歯周病のない子どもの頃から予防を確実に行う歯科医院へとかじを切った。そんな石川院長にクリニックの特徴や治療のこだわりについて聞いた。

(取材日2025年1月28日)

虫歯ゼロをめざし、地域の子どもの歯を守る

2024年に子どもがメインのクリニックにリニューアルされた理由を教えてください。

石川福太郎院長 いしかわこどもファミリー歯科1

東京で勤務医をしていた頃の経験を生かして、2018年に開業した当時は口腔外科を軸に総合的な診療を行う歯科医院をめざしていました。でも、虫歯や歯周病になった歯に詰め物やかぶせ物を入れてもまた虫歯になり、今度は抜歯してインプラントを入れなくてはならないといった症例を見てきて、一度削ってしまった歯はもとに戻らない、天然の歯以上のものはないということを実感したんです。もちろん、かぶせ物やインプラントなどの治療も意義深いのですが、そもそも虫歯や歯周病にならないために通う歯科医院として地域の皆さんに貢献したいと思い大きくかじを切りました。そして予防歯科を追求していった結果、虫歯を発症する前の子どもの頃から関わらせていただきたいと思うようになり、最終的には親子で通うクリニックに行き着いたんです。

こちらのクリニックでは何歳から何歳までを子どもと定義されていますか。

当院では、まだお母さんのおなかの中にいるマイナス1歳から小学6年生までを小児としています。小児をマイナス1歳からにしているのは、親御さんにはお子さんの乳歯が生える前から正しい知識を持ってほしいという思いからです。また近年、離乳食が昔と変わってきているなど、食習慣の変容に伴い、お口の周りの筋肉が発達しないという小児の口腔機能発達不全症が増えています。治療は保険適用となっており、離乳の時期から口腔の正しい機能を確保しておくことで、小学生以降に機能矯正をするリスクの低減を図ります。だから、管理栄養士さんにも入ってもらい、正しい離乳をサポートできたらと思っています。離乳食を始める際、ぜひ相談に来ていただきたいです。

お子さんと一緒に通われる親御さんも、自分もケアをしようという意識が生まれるのではないですか?

石川福太郎院長 いしかわこどもファミリー歯科2

歯のことで苦労していればしているほど、「子どもには同じ思いをさせたくない」という歯の健康意識が高い親御さんが多いんです。「これは大人も同じですか?」という質問もよくされます。また、こどもの虫歯予防には、お家でフッ素を使用してもらったり、通院いただくなど養育者の方にご協力いただくことも多く、こどもの虫歯予防は養育者の方の健康なしには成立しません。なので、忙しい養育者の方の健康もサポートしたいという気持ちが強いんです。例えばお子さんを連れて来てくださった親御さんがまだ当院の患者さんでなければ、予防的に通いませんかとお声がけをしています。私はお子さんが健康であってほしいと願い来院してくれる親御さんの姿を見るのも好きですし、親御さんと一緒にお子さんの成長を感じることが大好きです。そういうこともあって、クリニック名にファミリーを入れました。

「歯科医院は怖い」というイメージを払拭したい

2歳や3歳のお子さんは、キッズルームで親御さんの膝の上に座った状態で診療をしてもらえるんですね。

石川福太郎院長 いしかわこどもファミリー歯科3

子どもは診療台のチェアに上がること自体が怖いので、楽しい雰囲気のところに親御さんと一緒に遊びに行くという感覚で来てもらいたいんです。なので4歳くらいまではプレイマットのあるキッズスペースで診療をしていて、4歳を過ぎた頃から、お兄さんやお姉さんがユニットで診察してもらっているのを見て「怖くないんだ」というのを理解した上で、チャレンジしてもらっています。診療室ではお子さんの不安を軽減しリラックスして口を開けてもらうために、天井にモニターを設置して動画を流すという工夫もしています。成人の患者さんで歯の状態が悪くなるまで放置される方のほとんどが、小さい頃から歯科医院が怖かったとおっしゃるんです。それは本人の問題ではなく、歯科医院に問題があるのではないかと思い、子どもたちの「歯科医院は怖い」というイメージを払拭したいと考えるようになりました。

診療をする上でこだわっていることは?

親御さんに何かを強要したりするのは絶対にしたくないですね。何か困っていて忙しい中お越しいただいているわけですから、その気持ちに寄り添いたいです。いろいろなご事情の中で生活されている患者さんそれぞれに共感する姿勢で治療に臨むのが大事だと思っています。もちろん求めがあれば適切な情報をお伝えし、家庭での取り組みとして協力してもらうことはありますが、それを強要はしません。私も4人の子どもがいて子育ての真っ最中なんですが、家事と子育てで忙しい中、むし歯予防のためにあれもこれもするのは大変だというのがよくわかります。それよりは医院に定期的に来ていただければ全力でサポートしますよという気持ちです。

あらゆる生活習慣病や感染症の始まりはお口から、という考えで治療をされているとか。

石川福太郎院長 いしかわこどもファミリー歯科4

多くの病気は生活習慣から生まれていて、最初に症状が出るのが口や歯です。そういった意味で責任を感じています。歯の病気というのは主に虫歯と歯周病の2つなんです。この2つは正体不明の病気ではなく、どちらも予防ができるものなので、それに取り組まない手はありません。お口の中が健康で、ご自分の歯で何でも食べられることは全身の健康と直結しています。

正しい口腔機能を確保し、不正咬合の予防につなげる

小児の矯正も対応されていますね。

石川福太郎院長 いしかわこどもファミリー歯科5

歯科医院の役割は虫歯の治療、歯周病の治療、そして矯正の3つしかないんです。虫歯と歯周病は予防できるのは知られていますが、歯並びの悪さも予防できるという考え方を一般的にしたいです。そのために私たちの取り組は、マウスピース型の装置を用いた小児の予防的な矯正治療です。5~8歳のお子さんに装置を装着して鼻呼吸や正しい飲み込み、正しい舌の位置を覚えてもらい、口腔周囲の筋肉を鍛えることで、顎の骨の育成を促し、最終的に正しく歯が並ぶ口腔環境をめざします。そうやって小さいうちに、きちんと歯が並ぶための土台づくりを行っておくことで、抜歯を必要とする大がかりな矯正治療を行うリスクを低くすることが見込めます。大人の矯正ほど費用もかかりませんし、小児の予防的な矯正治療がもっと一般的になればいいなと思っています。

学生時代や、東京で勤務医をされていた頃の話をお聞かせください。

日本大学松戸歯学部時代は、小中学校の頃にやっていたサッカーに再び取り組み、歯学部の全国大会で2年連続優勝しました。大学卒業後は千代田区にある塚原デンタルクリニックに約10年勤めました。専門性と技術にこだわるクリニックで、院長もインプラント治療のスペシャリストでしたから、ここで学びたいという思いがあり、入職をお願いしました。院長は自分の人生を臨床に捧げているような方で、その仕事観に大きな刺激を受け、それが歯科医師としての自分のスタンダードになっています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

石川福太郎院長 いしかわこどもファミリー歯科6

私がこだわっているのはその人が最終的に手にする価値です。私にとってその価値とは生涯の健康で、人生100年時代に100年を健康に生き抜く子どもたちの育成に使命感を持っています。子どもたちの育成のために、来院された患者さんには必ず次のご予約をその場でお取りします。ご予約された方には確実にご来院していただけるようにリマインドのメールも送ります。また、歯並びの問題が見過ごされないようにマニュアルを設けることで、「知らなかった」「この時期が過ぎていた」ということのないよう、チーム一丸となって取り組んでいます。また、私たちのミッションは、「12歳まで虫歯ゼロ」「良いお顔つきで良い歯並び」「自分で健康を選べる子」この3つを届けること。そこに興味を持っていただける方、賛同していただける方にご来院いただけたらと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正治療/53万9000円(消費税、毎回の再診療、トレーニング費用、使用する装置の費用などすべての総額)
成人矯正治療/ 113万3000円(消費税、毎回の再診料、クリーニング、スキャニングの費用すべての総額)
インプラント(一本)/45万1000円(消費税込)

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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