加藤 晃茂 院長の独自取材記事
かとう歯科
(新潟市西区/寺尾駅)
最終更新日:2021/10/12
JR越後線・寺尾駅から徒歩10分の閑静な住宅街にある「かとう歯科」。長年地域に根差して診療を続けてきた「加藤歯科医院」を引き継ぎ、2020年10月1日にリニューアルオープンしたばかり。院内には、ブルーやグリーンをアクセントカラーに用いた明るくゆったりとした空間が広がる。先代の父親の後を継いで院長に就任した加藤晃茂先生は、大学院で歯科矯正学を専攻し、矯正専門の歯科医院などで研鑽。同院ではその豊富な経験を生かし、虫歯などの一般歯科はもちろん、小児歯科や矯正歯科にも対応する。「小さなお子さんからご高齢の方まで、幅広い世代の方が安心して通えるクリニックをめざしています」と優しく語る加藤院長に、クリニックのこだわりや診療の際の心がけ、今後の展望など幅広く聞いた。
(取材日2020年10月7日)
幅広い世代の患者が安心して通えるクリニックをめざす
10月1日にリニューアルオープンされたそうですね。
父が院長を務めてきた「加藤歯科医院」を引き継ぎ、新たに「かとう歯科」としてリニューアルオープンしました。ブルーやグリーンを取り入れた内装にしたのは、小さなお子さんも安心して通ってほしいから。子どもの頃から安心できる環境で診療を受けるなら、歯科に対するネガティブなイメージも育たず、将来的に健康な歯を保ちやすくなると思うのです。また、2階にあるクリニックに続く階段には昇降機も設置。この地域にはご高齢の方が多いとともに、妊婦さんのお口のケアを行うマタニティー歯科にも取り組んでいるからです。赤ちゃんがおなかにいるうちから口腔ケアをしっかり行うことで、虫歯や歯周病による悪影響をお子さんに及ぼさないよう、お母さんたちをサポートしていきたいと考えています。
先生のこれまでの経歴をお聞かせください。
父も母も歯科医師ですので、自然と歯科医師をめざすようになりました。先代の父は寡黙で真面目な人柄。約40年にわたり地域に根差して診療を続け、多くの患者さんから慕われている父のことを尊敬しています。私自身、「何か人の役に立てる仕事をしたい」という思いもあり、将来的には父の歯科医院を受け継ぎたいと考えていました。歯学部を卒業後は、大学院で歯科矯正学を専攻。さらに、関東の矯正専門の歯科医院などで経験を積み、2018年にこちらに戻ってきました。今回のリニューアルに際しては、両親と何度も話し合いを重ねました。リニューアルを機に、長年通ってくださっているご高齢の患者さんに加え、若い世代も含めた幅広い世代の患者さんが安心して通えるクリニックをめざしています。
どんな患者さんが来院されていますか?
父の代から長年通ってくださる患者さんが多いですね。ただ、以前は全体の7~8割が65歳以上の患者さんでしたが、リニューアル後はお子さんの患者さんの割合もかなり増えてきているように感じます。既存の患者さんの中には、父や母に信頼を寄せて通ってくださっている方も多くいらっしゃいますので、基本的には、既存の患者さんは両親に診療してもらい、私は主に新規の患者さんを診療するようにしています。今回のリニューアルに対する患者さんの印象は良いようで、「以前より院内が明るくなった」「色がきれい」「スペースが広くなった」などといったお言葉をいただくことも多いですね。皆さんに喜んでもらえて本当に良かったと思っています。
十分な時間をかけて、丁寧な治療や説明を心がける
診療の流れを教えてください。
初診の患者さんが来院されたら、カウンセリングと検査を実施。ご希望をしっかりとお聞きした上で治療計画を立て、十分にご納得いただいてから治療を進めるようにしています。そのために、同時に何人も診るのではなく、一人ひとりの患者さんに十分な診療時間を確保するようにも努めていますね。また当院では、「歯が痛い」など患者さんが訴えられる症状を治療したら終わりというのではなく、治療後のフォローも大切にしています。虫歯の再発を防ぐ方法や歯周病の進行を抑える方法などを丁寧にご説明。それぞれのお口の状態に応じて、適切な歯ブラシや歯磨き粉なども提案させていただいています。何か症状が出てから来るというより、予防のために定期的に通っていただけるクリニックとなることをめざしているんです。
診療の際にはどんなことを心がけていますか?
丁寧に治療するとともに丁寧な説明も心がけています。治療が丁寧に行われているかどうかは、患者さんには少しわかりにくい部分かもしれません。とはいえ私自身は、たとえクリニックの側に材料費や時間が余分にかかるとしても、丁寧に治療することにこだわっています。治療前や治療中、治療後に随時画像や動画を撮影して患者さんにお見せしながら、どこをどのように治療したかを丁寧にわかりやすく説明し、自分が受けた治療について、きちんと把握していただけるようにも努めています。以前は患者さんに手鏡をお渡ししてお口の中を見てもらっていたのですが、拡大画像や動画をお見せしたほうが、患者さんもよりよく理解していただけるように感じています。
矯正にも対応していらっしゃるようですね。
歯学部を卒業後、大学院では歯科矯正学を専攻しました。虫歯の予防や審美性の向上だけでなく、しっかりとした噛み合わせを作ることで顎の発達に良いと考えたからです。一般歯科だけでなく矯正専門の歯科医院でも多くの経験を積んできましたので、「患者さんの状況に合わせて臨機応変に対応できる」というのが当院の強みです。例えば、一般歯科で矯正も行うクリニックの場合、矯正を専門とする先生を外部から招いているケースも多く、装置が外れるなどのトラブルが生じた際にすぐに対応できない可能性もあります。一方、矯正専門のクリニックの場合、歯茎が腫れたり虫歯になったりした際に一般歯科を紹介されることも。その点、私は一般歯科でも矯正歯科でも経験を積んできましたので、患者さんの状況に応じたこまやかな対応が可能です。
生涯にわたり歯の健康を保つために、予防を重視する
保育士さんも在籍しているのですね。
子育て中で歯科医院に行きたくても行けない、という親御さんも多いのではないでしょうか。当院には、保育士の資格を持つスタッフが常駐しており、事前にご連絡くだされば、治療中はスタッフがお子さんをお預かりさせていただきます。「子どもが泣いたりすると、ほかの患者さんに迷惑がかかるのでは」と気にされる方もいらっしゃるかもしれません。当院では、待合室とは別にキッズルームも設けてお子さんをお預かりするようにしていますので、ご安心ください。
先生がめざす歯科医療とは?
お子さんの歯が生え始める頃から定期的に通っていただいて虫歯を予防するのが理想の診療スタイルです。実際、幼い頃から歯科医院に通う習慣がある北欧諸国では、虫歯や歯周病を患う人が少ないといわれています。もちろん大人の方の今ある歯を守ることも大切です。歯を失ってから後悔される患者さんは本当に多いので、そうなる前に予防する習慣をつけてほしいですね。私自身、患者さんへの負担の大きい虫歯治療を好んで行いたいわけではありません。美容室に定期的に通うような感覚で歯科医院に通っていただく。そうすれば、虫歯のリスクを減らし、生涯にわたっておいしく食事を楽しめると思うのです。
趣味や健康法についても教えていただけますか?
食べ歩きが趣味で、休みの日は家族で食事に出かけたりしています。私はこれまで一度も虫歯になったことがないんですよ。歯のトラブルがないと、やっぱりおいしく食事が楽しめますよね。現在は、当院での診療に加えて他院での矯正も担当しているため時間があまりとれなくて。時間の余裕ができたら、子どもが生まれたばかりですので家族と一緒に過ごす時間を増やすとともに、妻の負担を減らせるようにしたいとも思っています。
最後に、今後の展望をお聞かせください。
子どもたちも安心して通えるクリニックでありたいですね。子どもの頃から安心して通えるなら、その子が大人になっても通い続けられると思いますし、将来その子が親になったら、そのお子さんにも通ってもらえるのではないでしょうか。また、子どもたちが安心して通えるなら、ご両親はもちろん、おじいちゃんやおばあちゃんも通ってくださると思うのです。そのように、家族ぐるみで通えるクリニック、小さなお子さんからご高齢の方まで幅広い世代の方が、生涯を通して安心して通えるクリニックをめざしています。まずは相談というかたちからでも大丈夫です。どうぞお気軽にいらしてください。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯列矯正/子どもの場合2万円~、大人の場合50万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。