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齋藤 太郎 院長の独自取材記事

齋藤歯科医院

(新潟市中央区/新潟駅)

最終更新日:2025/06/09

齋藤太郎院長 齋藤歯科医院 main

新潟市中心部の住宅地エリアにある「齋藤歯科医院」は、1982年に現院長・齋藤太郎先生の父が開業した歯科医院。開業と同年に生まれた齋藤院長は、2019年より同院に勤務。2025年3月に建物とスタッフを継承するかたちで全面リニューアル、新規開業した。大学病院などで顎口腔分野を専門とする歯科医師としてキャリアを重ねてきた齋藤院長だが、治療や研究を重ねていく中で予防の大切さを痛感。より幅広い分野で永続的に地域住民の口腔内の健康に携わりたいと考え、開業医の道を選んだという。齋藤院長に、同院への思いから今後の展望までを聞いた。

(取材日2025年5月7日)

3代目院長として受け継ぐ祖父と父の思い

こちらは3代続く歯科医院だそうですね。

齋藤太郎院長 齋藤歯科医院1

父が開業した齋藤歯科医院を継承、全面改装して新規開業しました。父から継承したと言いましたが、歴史をさかのぼると70~80年前、祖父が今の阿賀町に同名の歯科医院を開業したのが始まりです。その後、父が今の場所に新たに開業しました。今回、改装して新規開業というかたちを取るにあたり、名前を変えることも考えましたが、祖父の代から続く名前を残したいと考え、阿賀町の祖父の歯科医院にあった看板もこちらに持ってきました。祖父からは看板を、父からはスタッフを含めた歯科医院を引き継いで、私が3代目ということになります。父が開業したのは私が生まれた数日後でしたので、この建物は私とほぼ同い年なんですよ。

開業までの経緯をお聞かせください。

祖父と父の姿を見て、困っている人を助けるというところにかっこ良さというか憧れを感じていましたし、物心がついた時から、自分は歯科医師になると思っていました。進路相談で悩むこともなかったですね。日本大学松戸歯学部を卒業後は新潟に戻り、新潟大学医歯学総合病院などに勤務しました。東京で働くことは考えていなかったですし、新潟の歯科のレベルは高いので、早く戻って地元で勉強しようと思ったんです。勤務医時代は本当に勉強させてもらった10年間でした。継承のタイミングについて父と話していたわけではありませんが、空気的にお互いにそろそろだよなという感じはあったかもしれませんね。1年ほど前から準備を始め、歯科用CTなど少しずつ先進の機器を取り入れて準備をし、今回の開業に至りました。

どのような患者さんがいらっしゃいますか?

齋藤太郎院長 齋藤歯科医院2

開業して1ヵ月ほどですが、ありがたいことにほぼ毎日のように新規の患者さんがいらっしゃいます。口の中や健康に関して興味のある方が来てくださることはうれしいですね。父の代から来てくださっている方からは、改装したことにいい意味で驚いてうれしいリアクションもいただけるので、手応えを感じています。歯は生え始めてから死ぬまで使っていくもの、病気ではなくても維持管理していかなければならないものですから、一生のお付き合いをさせてもらえればと思っています。一本一本の歯はもちろん大切ですが、そこだけにフォーカスするのではなく、顎関節を含めた顎口腔全体に考えを巡らせて、全身の健康とQOLの向上に寄与したいですね。父も同じように考えて実践してきましたし、それを実現できるスタッフを育ててくれたと思っています。

一生の付き合いで口腔内の健康を守っていく

先生の専門分野について教えてください。

齋藤太郎院長 齋藤歯科医院3

口腔外科疾患、顎関節症の治療です。父も口腔外科が専門でしたし、自分も歯だけでなくもっと広い視点で広い分野に関わりたいと考え、専門としました。口腔外科の治療というと、親知らずの抜歯が一番イメージしやすいのではないでしょうか。勤務医時代は外来のほかに、悪性腫瘍や重度の炎症の患者さん、全身疾患があってクリニックでは抜歯できない患者さんの、入院しての治療や手術、全体の管理を含めた対応をしていました。一方、顎関節症については、関節だけではなく筋肉など顎を動かすところに関わるものの治療を行います。例えば、顎がカクカク鳴る、口を開けると痛い、口が開かないなども顎関節症です。原因はさまざまですが、そういった症状を診断して治療していきます。

開業医になると決めたきっかけはありましたか?

大学院時代から研究をしてきた分野に、薬剤関連顎骨壊死という病気があります。薬の副作用で顎の骨が炎症を起こしてしまう病気です。研究を進めていく中で思ったことは、やはり状態が悪くなってから治療をするのでは遅い、口の中を良い状態で維持して、予防していくことが何よりも大切だということです。でも、大学病院に来る方はそもそももう悪くなってしまっているんですよね。そこで、その前段階でアプローチしたいと考えるようになったんです。幸いにも私には父の歯科医院がありましたので、地域の方々の口の中の環境を良い状態で保てるようにしたいという思いで、父のもとで勤務することにしました。大学病院では、依頼された治療が終わるともとの先生にお返しするので患者さんとは一時的な関係でしたが、開業医はずっとお付き合いしていくことになります。大変ですがその分責任がありますし、大きなやりがいを感じています。

治療において心がけていることは何ですか?

齋藤太郎院長 齋藤歯科医院4

痛みを少しでも和らげるために表面麻酔を使ったり、麻酔の際に極力細い針を使ったりしています。恐怖心がある方にはリラックスして治療に望んでいただけるよう、笑気吸入鎮静器も使用します。また、近年では一般的な考えになりましたが、なるべく歯を削らない治療を心がけています。歯は残っている量によって強度が変わってきますので、不要な部分は削らないというのが大前提です。歯を失ったとき、両隣の歯を削ってブリッジ、ばねをかける歯を削って入れ歯、他の歯を削らずにインプラント、3つの選択肢がありますが不要に削らないという意味でインプラントは有用な治療法だと思います。もちろん状況や条件によってはできない人もいますが、患者さんと相談しながら治療を行います。治療内容によっては高い精度が求められますので、歯科用マイクロスコープを導入、高倍率の歯科用ルーペなども用意しています。

患者一人ひとりと向き合うチーム医療

スタッフを含めたチームとして患者さんとどのように向き合っていますか?

齋藤太郎院長 齋藤歯科医院5

患者さんをどうやって健康な状態にしていけば良いかを第一に考えることは大前提ですし、スタッフを含めて全員の共通の価値観です。それを実現するために、生活習慣や精神的なところまで問診なりで可能な限り情報を収集した上で、全員で症例の検討会をして、患者さん自身にとってどこが問題点か、どういったアプローチをするのがベストかを話し合って治療を進めています。歯周病の治療では管理が重要ですが、その主体は歯科衛生士です。もちろん確認はしますし最終的に責任を取るのは私ですが、私が一方的に指示するのではなく、歯科衛生士主体で治療を進めてもらいます。また、当院の特徴の一つとして、院内に歯科技工室があり、経験豊富な歯科技工士が常駐しています。全体の歯を一気に治療してしまわないといけない場合にも、意見交換をしながらスピーディーに進めていけることがメリットですね。

スタッフの育成にも力を入れていらっしゃるそうですね。

私自身も日本口腔外科学会口腔外科専門医の資格を取得していますが、資格試験を受けるにあたっては、勉強ももちろんしますが、自分が今までやってきたことを見返して、書類にまとめて提出しないといけないんですね。そうすると、これまでを振り返って一度整理できる。これが大切なことだと思っています。そういった意味で、歯科衛生士にも専門的な知識や技術の習得はもちろんですが、資格取得を希望する場合は応援するようにしています。自分が対応した患者さんを長期的な視点で見て、予後を評価しないといけません。この振り返りが勉強になりますし、意識の向上や自信につながると考えています。

今後の展望についてお聞かせください。

齋藤太郎院長 齋藤歯科医院6

食べるということはとても大切なことです。生命を維持し健康でいるために、噛む・飲み込むという部分に関わる歯科医師の社会的な責任は大きいと考えます。また、それらの機能を回復させ、維持することは歯科にしかできないことですから、常に責任を持って向き合っていく必要があると思っています。歯科医院としてのビジョンは父の代からもう固まっていますし、私はこのスタンスに自信を持っています。これからは父が築いてきたことをベースに、私が実施してきたことを継続し、アップデート・レベルアップしていきたいと思っています。そして患者さん一人ひとりと向き合って、その生活を支えていける存在になれたらうれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療:30万8000円~
ジルコニアクラウン:8万8000円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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