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菅 泰博 病院長の独自取材記事

医療法人社団総生会 麻生総合病院

(川崎市麻生区/柿生駅)

最終更新日:2019/08/28

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川崎市北部の救急医療を担う病院として、患者の幅広いニーズに対応している麻生総合病院。リハビリ病院を併設している特色を生かし、とりわけ術後のリハビリが欠かせない整形外科、脳神経外科において、大学病院に引けを取らないハイレベルな医療を実践している。インタビューに応じてくれた菅泰博先生は2012年、父で開設者である菅總充郎先生の後を引き継いで病院長に就任。「地域で最も信頼される急性期病院」をめざすことを掲げ、病院を含めた医療法人全体の統括に奔走している。菅病院長に、法人としての特色やめざす病院像、外科の第一線から経営に軸足を移すに至った自身の歩みなど、幅広く話を聞いていく中で、地域医療を牽引する若きリーダーの力強い決意を垣間見た。
(取材日2014年4月25日/情報更新日2017年5月8日)

急性期から回復期、在宅療養まで支える地域医療を実現

こちらは開院して30年以上経つそうですね。

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1982年に父が開設した当初は68床でスタートし、増築増床を繰り返して199床という現在の規模になりました。開院当時、このあたりは一面に田畑が広がっていて、うちの病院がポツンと一軒建っているといった感じでしたが、今では住宅やマンションも建ち、周囲の風景もずいぶんと様変わりしましたね。2016年1月~2016年12月には2607件の救急搬送を受け入れ、内科をベースに外科、整形外科、脳神経外科、泌尿器科、眼科など地域の患者さんの多様なニーズにお応えしています。地域の急性期医療を担う当院ですが、隣接地には回復期リハビリを専門に手がける麻生リハビリ総合病院、有料老人ホームのロイヤルホーム、訪問看護ステーションと居宅介護支援センターを開設しており、法人全体として急性期から回復期、介護、在宅に至るまでを総合的にサポートできる態勢を整えていることも大きな特徴と言えるでしょう。

救急総合診療科が立ち上がり、災害対策への取り組みも進んでいるようですね。

2016年4月に川崎市立川崎病院で経験を積んだ救急医を招聘し、救急医療への取り組みがより一層強化されました。近年、川崎市内の救急要請件数は年々増加の一途をたどっており、2016年1月~2016年12月で、6万8439件で過去最多を更新しました。更に、川崎市内でも高齢化率が高い北部医療圏では、今後も救急の需要は伸び続けます。わたくしたちは、その受け皿をしっかりと用意し続けなければならないため、一人でも多くの患者さんを安心して受けられるような救急受け入れ体制を今後も強化していきたいと考えております。

地域包括ケア病棟を創設されたそうですが。

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2015年秋に一般病棟の一病棟を改築し、地域包括ケア病棟30床を整備しました。こちらの病棟は「在宅復帰をめざす病棟」と位置付けており、回復期リハビリ病院の入院適応がないリハビリを要する患者さんから、急性期を脱した後でまだリハビリが必要な患者さん、在宅でご家族が介護疲れでバーンアウトするのを防ぐためのレスパイト入院など幅広い機能を持った病棟です。在院日数は最長で60日間となっており、在宅復帰までのご家庭の改装や介護保険申請から認定が下りるまでの期間を十分カバーできます。川崎北部地域は2040年頃まで高齢者が増え続けます。病院への入院といってもいろいろな目的があり、多様化するニーズにこたえられる病床としてご活用いただければ幸いです。

常に地域に根差した最善の医療を届け続けたい

中でも整形外科には、特に多くの患者さんが訪れるとか?

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当院全体で実施された手術のうち、約半数は整形外科で行われています。近隣の大学病院の整形外科でも同じくらいの年間手術件数だそうですから、大学病院並みの水準で手術を中心とした治療を行っています。脊椎脊髄部門を備え、椎間板ヘルニアや脊椎管狭搾症といった首から腰にかけての疾患に広く対応しているほか、近年はスポーツ整形にも力を注いでおり、野球選手や社会人リーグのラグビー選手など、国内のアスリートの治療も数多く手がけるまでになりました。反復性の肩関節脱臼などに対しては、ベテランのスポーツドクターが関節鏡視下手術を実践し、再発を可能な限り抑制するとともに、競技への早期復帰を後押ししています。けがで救急搬送された若い世代の患者さんから、ご自宅で転倒したご高齢の方、アスリートやスポーツ愛好者まで、整形外科においてあらゆる領域の治療をカバーできていると自負しています。

有料老人ホームで行われているリハビリテーションが強化されたと聞きました。

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当法人内の有料老人ホームである総生会ロイヤルホームでは、回復期をこえて落ち着いた状態である「維持期」のリハビリテーションを強化しております。具体的には週3単位のリハビリを無償としました。折角、回復期のリハビリでお元気になられ在宅復帰された患者さんも、自宅ではなかなか思うようなリハビリができず、体力が著しく低下してしまう現状をわれわれはなんとかしたい、と言う思いから、ロイヤルホームでは要支援1~2、要介護1~5まで幅広く入居希望の方を受け入れられる体制を整えました。また病状が悪化した場合は、麻生総合病院が受け入れられるようなバックアップ体制を整えており、安心してホームでの生活を送ることができます。

患者も職員も集まるマグネットホスピタルになりたい

今後の展望をお願いします。

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今年の法人全体の目標は、「このエリアの地域包括ケアシステムのリーダーとなるために法人一丸となり、切れ目のない医療・介護を提供する」であり、麻生総合病院の目標は、「患者さんも職員も集まるマグネットホスピタルとなる」と言う目標をたてております。地域包括ケアシステムという言葉の意味は「住み慣れた地域で、医療・介護・介護予防・住まい・生活支援が一体的に提供される仕組み」であり、我々はこの目標にむかって5事業所すべての力を集結してこの地域の牽引役となりたいと考えております。麻生総合病院の目標はマグネットホスピタル(磁石の病院)でありますが、良いスタッフが集まればおのずと患者さんから選ばれる病院となるとの考えで、このような目標を立てております。どちらも非常にハードルの高い目標ですが、一つ一つ小さなことを積み重ねて達成できるようにまい進したいと考えております。

読者へのメッセージをお願いします。

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増え続ける高齢者や認知症患者に対応するために、当法人のみの力では何ともならないことも多くなってまいりました。これからは当法人のみですべての医療や介護を完結させることは不可能です。近隣の病院や診療所、在宅医の先生や地域のケアマネジャー、法人外の訪問看護ステーション、訪問リハビリの事業所の方々との「連携強化」が必須になると考えております。限られた医療・介護資源を地域の方々に過不足なく提供するためにも、積極的に外に出て連携の輪をひろげていきたいと考えております。これからも地域の皆さまのお役に立てるよう日々努力をし続けてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

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