荒井 孝仁 院長、荒井 延子 副院長の独自取材記事
荒井歯科医院
(岐阜市/名鉄岐阜駅)
最終更新日:2026/04/15
名鉄岐阜駅から徒歩5分ほど、住宅街の一角にある「荒井歯科医院」。院長の祖父から3代、90年以上にわたってこの場所で診療してきた歴史ある歯科医院だ。荒井孝仁院長は、学校歯科保健の分野にも力を入れ、小学校でのブラッシング指導などにも熱心な一方、高齢者への訪問診療など地域医療にも長年にわたり貢献。本来の歯を残すことを主眼に置いた丁寧な診療で、患者の予防への意識を育んでいる。日本小児歯科学会小児歯科専門医を持つ、妻で副院長の荒井延子先生は、子どもの診療を一手に引き受ける。幅広い世代の患者でにぎわう同院。気軽に通える、怖くない歯科医院づくりに二人三脚で取り組んできた2人に話を聞いた。
(取材日2023年11月28日/情報更新日2026年4月9日)
長く地域に根差し、幅広い世代の口の健康に貢献
こちらは、いつ頃から診療をされているのですか。

【孝仁院長】私の祖父が開業したのが1933年ですから、祖父の代から数えると90年以上の歴史があります。当時、歯科医院の開業はこの辺りではかなり早いほうだったと思います。祖父から父、私へと3代にわたって診療してきました。私は、日本大学松戸歯学部を卒業してから数年間経験を積んだ後、歯科医師である妻と一緒にこちらに帰ってきて2000年に父の後を継ぎました。
【延子副院長】私は結婚してからここでの診療に関わっているのですが、現在通われているお子さんの中には、ひいおじいちゃんの代から4世代にわたって通ってきてくれている子もいたりして。この地に根差してきた時間の長さを感じることがたびたびありますね。
患者さんはどういった方が多いですか。
【孝仁院長】祖父の代から、代々家族で通ってくださっている患者さんも多く、小さなお子さんから高齢の方まで幅広い年代層の方に来院いただいています。何十年もずっと通ってくださっている方の中には、通院が難しくなってきている方も少なくないので、そういった方には訪問診療で対応します。祖父の代から、自分の歯をできるだけ残せるように、予防やメンテナンスに力を入れてきているので、患者さんにもそれが根づいているように感じます。
【延子副院長】私は小児専門なので、お子さんたちの診療を担当していますが、予防歯科がだいぶ浸透してきて、虫歯での来院というのはかなり減っているような印象ですね。歯並びのこと、舌のポジションのこと、顎の成長のことなど成長に合わせた相談事への支援やアドバイスを必要とする親御さんが増えている印象です。
診療で大切にされていることを教えてください。

【孝仁院長】説明と同意を大切にしています。何をされたかわからない、という状況には絶対にしません。どんな治療でも、メリットとデメリットは必ずあるので、よくご説明して、患者さんご自身に選んでいただきます。納得感があれば、治療後のメンテナンスのモチベーションも違うと思うので。なので、とにかくよくしゃべります(笑)。患者さんからもどんどん聞いたり話したりしてもらえるとうれしいですね。
【延子副院長】私も同じです。皆さんそれぞれのご家庭の事情もあると思いますので、こちらから一方的な押しつけにならないよう、まずはよくお話を伺うことを心がけています。その際に、上からではなく、同じ目線に立ってフランクに話をすることも心がけています。ここでできること、ご自宅でケアできることなど、各ご家庭に合わせたケアの提案を意識しています。
丁寧な対話で患者の希望に寄り添った診療を
それぞれのご専門と得意な治療を教えてください。

【孝仁院長】幅広く対応していますが、最近力を入れているのは、スポーツ歯科と学校歯科保健の分野ですね。小学校時代の6年間、お子さんたちの成長を見守ることができるのはとてもやりがいがあるし、楽しいですね。スポーツ歯科では、スポーツを楽しむ大人や部活動に励む高校生のマウスガード作製も行っています。
【延子副院長】私は大学卒業後からずっと小児歯科を専門に診療してきています。お子さんの治療の場合は、保護者の方も一緒にコミュニケーションを取って進めていくことが大切なので、技術だけではなく対応力も大事だと思っています。安心して来ていただける場でありたいと思っているので、治療中、お子さんを怖がらせない工夫をすることはいつも心がけていますね。
お二人とも子ども好きでいらっしゃるんですね。小児歯科ではどんな主訴が多いですか。
【延子副院長】最近は、成長の過程で出てくる課題に寄り添うということが求められている気がします。ぽかんと口が開いてしまうなどのお悩みを伺うことが多いですね。原因は一つではありませんが、小さい時からの生活習慣の影響なども考えられます。ご自宅で意識することで改善が望めるものもあるので、お早めに相談していただけるといいですね。
【孝仁院長】学校保健の現場でも同じ課題があります。保育士さんや幼稚園の先生向けの講演会などでの周知を歯科医師会でも取り組んでいるところです。現代社会は軟食傾向で、噛む回数が減っているというのも大きな原因です。同じ食材でもいつもより大きく切るとか、ちょっとした調理の工夫で、噛む回数を増やしたりできるので、そういった日常でできることも積極的にお伝えしていきたいですね。
スタッフさんについても教えてください。

【孝仁院長】当院のスタッフは向上心があって、とにかくみんな明るいんです。患者さんともよくコミュニケーションを取ってくれて、彼女たちと話をするのが楽しみで、通院を継続できるという患者さんもいるぐらいです。何げない会話で得た情報なんかをメモしておいてくれるので、診療の時に役立てることができます。
【延子副院長】スタッフも皆、小さい子どもを育てている母親なので、親子それぞれにしっかり寄り添いながら診療を支えてくれて、頼もしいです。ちょっと私が席を外している時も、お子さんのそばにいてくれていたりとか、話をしながら場をつないでくれたり。院内の季節折々の設えも、スタッフに任せているんですよ。
気軽に相談できる、安心できる場であり続けたい
設備面でのこだわりを教えていただけますか。

【孝仁院長】気持ち良く治療を受けてもらいたいので、衛生面にはこだわって設備を導入しています。治療に使う器具は滅菌パックに入れて高圧蒸気滅菌をして、患者さんごとに開封して使用しています。診療チェアも自慢です。また院内の水が常に消毒された状態で出てくるので、衛生面に配慮できるのが特徴です。さらに、お湯も使えるため、歯を削る時などの痛みが和らぎやすいというメリットもあります。新型コロナウイルス感染症の流行前からは口腔外バキュームも導入しており、飛沫による感染予防も大切にしています。
今後の展望を教えてください。
【孝仁院長】やっぱり自分の歯を残す、自分の歯で食べることができるというのが一番だと思うので、できる限り削らないということを徹底していきたいと思います。一回治療することになった歯は、どうしてもまた数年後に再治療しなければいけなくなることが多いんですね。しかも、再治療の時には1回目よりもさらに削らないといけなくなる。だから一番は削ったりしなくていいように、いい状態を維持すること、予防すること。そのことをあらためて、患者さんにも共有していきたいと思っています。
【延子副院長】これからも、末永くお子さんたちの成長を親御さんとともに見守っていきたいなと思っています。日頃からケアの大切さを丁寧に伝えて、末永くご家族皆さまのお口の健康を守れるかかりつけ歯科であれたらと思います。
読者へのメッセージをお願いします。

【孝仁院長】悩んでいること、不安に思っていることがあったら、まずは来院の上、お気軽に質問をしてもらえたらと思います。今は、インターネット上にたくさん情報があふれているので、自分だけで情報を探していると不安になってしまうこともあると思うのです。不安の中で一人迷子にならずに、ぜひ来院して、直接いろいろなことを聞いてみてください。できる限りお一人お一人にあったアドバイスをお伝えできればと思っています。
【延子副院長】これからもたくさんのご家族に安心して通っていただける場づくりをしていきたいと思っています。歯科医院というと歯が生えて何かトラブルがあってから行く場所だと思っている方も多いのですが、実は歯が生える前、乳幼児期からアドバイスできることもたくさんあるんです。まだ早いかな?と躊躇せずに、妊娠期からでも、お子さんのお口の健康について何でもご相談いただけたらうれしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスガード作製/高校生まで6000円、成人9000円

