篠原 亨 先生、篠原 千裕 先生の独自取材記事
篠原歯科医院
(恵那市/恵那駅)
最終更新日:2025/04/11

JR中央本線恵那駅から車で約6分。大型商業施設が立ち並ぶ大通り沿いに「篠原歯科医院」はある。1990年に篠原勝彦院長が開業して以来、地域の歯科医療に貢献し続けてきた同院は、2024年5月に院内をリニューアルし、歯科医師として篠原亨先生と篠原千裕先生の夫妻が加わる新体制となった。亨先生は、父である勝彦院長の思いを受け継ぎながら、より幅広い患者に対応できるように矯正歯科やインプラント治療、ホワイトニングなどにも取り組んでいる。リニューアルとともに小さな子ども連れの親子や若い世代の来院が増えたという院内は、明るく活気に満ちている。亨先生と千裕先生に、新しく取り組んでいることや今後の展望について聞いた。
(取材日2025年2月27日)
地域に根差した歯科医院が、施設も体制もリニューアル
35年地域に根差してきた歯科医院を引き継がれたのですね。

【亨先生】はい。リニューアルとともに、私たち2人の歯科医師が加わっています。当院は院長である父が開業して以来、地域に密着して歯科医療を提供してきました。私自身、幼い頃から父が地域の方々に信頼されている姿を見て育ちましたので、自然と「将来はここで、地域の皆さまのお役に立ちたい」と考えていました。父を慕って長年通ってくださる患者さんも多く、そのご期待に添えるよう、改めて責任の重さを感じているところです。私たちは今まで他の歯科医院でさまざまな経験を積み、どんな患者さんでも対応できるよう、幅広い知識と技術を習得してきました。これからは、父の思いを受け継ぎながら、より幅広い治療を提供することで、地域の皆さまのお役に立っていきたいです。
今回のリニューアルでこだわったところを教えてください。
【千裕先生】一番大切にしたことは、「ここなら安心して通える」と思っていただけるような、心地良い空間づくりです。患者さんが少しでもリラックスできるように、都会的で洗練された雰囲気を意識し、明るくて開放的な空間にしました。「歯科医院は、痛くて怖い場所」というイメージをお持ちの方は少なくないと思いますが、そのような恐怖心を軽減できるようにと、細かいところまでこだわってデザインしています。リニューアルを機に、機器類も新しくし、患者さんのお口の状態をより精密に把握できるように歯科用CTも導入しました。長年通ってくださっている患者さんはもちろん、初めての方も安心して来院していただけるとうれしいですね。
診療体制も変わりましたか?

【亨先生】歯科医師が2人増えたことで、診療チェアを3台から5台に増設しました。これによって、急患の方にも対応がしやすくなったのは大きな変化です。「突然歯が痛くなったから今すぐ診てほしい」という方も、なるべく待ち時間が少なくなるように対応していますので、我慢せずに来院してほしいです。チェアの増設に伴い、全体的に今までよりも予約が取りやすくなったと思います。また、診療面にも変化がありました。これまで勝彦院長が主に対応していた虫歯治療や歯周病治療、入れ歯作製などに加えて、私たちが研鑽を積んできた、矯正歯科や顎関節症治療、インプラント治療、ホワイトニングなどにも幅広く対応できるようになりました。これまで来院をためらっていた方も、気軽に相談できるような歯科医院をめざしています。
家族みんなが通えるよう幅広い治療に対応
特に力を入れている治療はありますか?

【亨先生】先ほどもお話ししましたが、何かに特化するというよりは、どんな患者さんにも対応できるよう幅広い治療をめざしています。例えば、私はインプラント治療の研鑽を積んできましたが、歯を失った人すべてにインプラントを勧めるわけではありません。お口の状態やライフスタイルによっては、義歯のほうが適している場合もあるからです。インプラント治療はあくまで選択肢の一つとして考えています。千裕先生は矯正歯科に詳しく、ワイヤー矯正とマウスピース型装置を用いた矯正どちらも対応が可能です。こちらも、患者さんのニーズやライフスタイルを良く伺った上で、選択肢の一つとして提案しています。また、歯科に対する意識が高い患者さんが増え、ニーズが高まっているのが、クリーニングやホワイトニングなどです。これらのニーズに応えるため、審美面にも配慮した対応にも力を入れています。
小さなお子さんの来院も増えたようですね。
【千裕先生】はい、小さなお子さん連れの患者さんが増えました。私自身も小さな子どもがいるので、親しみを持ってくださるお母さんも多いようです。当院では、お子さんの虫歯治療だけではなく、予防歯科にも重点を置いています。理想を言えば、歯が生えそろった頃から定期的にお口を見せてほしいですね。これは「歯科医院のチェアに座ってお口を開ける練習」なんです。この練習ができている子は歯科医院に対する恐怖心が少ないので、例えば、3歳ごろに虫歯になってしまっても、治療がスムーズに進みます。一方で、歯科医院の通院経験がない子が、虫歯治療で初めて来院すると、恐怖心でチェアに座ることすらできないこともあり得ます。そうなると「チェアに座る」だけの練習が必要になってしまい、歯科治療がどんどん遅れてしまいますよね。まずは親御さんの歯科治療やメンテナンスの際に、ご一緒にお越しいただいても構いませんので、お気軽にご相談ください。
大人の患者さんでは、どのような方が多いですか?

【亨先生】勝彦院長が開業した頃から通ってくださいっている患者さんは、70代~80代という方が多いので、義歯のご相談が多いです。少しでも日常生活を快適に過ごしていただけるように、患者さんのお口の状態を見ながら、一人ひとりに合った義歯を提供しています。患者さんにとってより良い選択肢が提示できるように、日々勉強です。保険診療、自由診療ともに研鑽を積んでいます。
【千裕先生】最近は、40代、50代の患者さんも多いですね。「歯が痛い」という主訴で来院される方が多いのですが、中には「女性の先生だから話しやすい」と言ってくださる方もいらっしゃいますよ。そして、治療後に定期メンテナンスを受けたいと来院される方も増えました。
治療の幅を広げながら、より多くの患者に笑顔を
女性の患者さんからは、どのようなご相談がありますか?

【千裕先生】女性の患者さんからは「話しやすいから、些細なことでも相談できる」というお声が多いように感じます。例えば、以前治療した詰め物の周辺が黒ずんできたなど、審美面の相談も受けつけています。「こんなことまで相談していいのかな?」と遠慮せず、お気軽にご相談ください。そして、そのような方には、私のほうから「この黒ずみ気になりませんか?」とお声がけすることも意識しています。私自身も女性ですので、患者さんのお気持ちに寄り添い、ともに最適な解決策を見つけていきたいと考えております。
診療の際に心がけていることはありますか?
【亨先生】私たちが最も大切にしているのは、患者さんに安心して治療を受けていただくことです。そのために心がけていることが2つあります。まず1つ目は、患者さんのお話を丁寧に伺い、治療方針についてわかりやすく説明することです。どんな治療においてもメリットばかりではありません。必ずデメリットやリスクがありますので、それらも含めて正確に説明していきます。もう1つは、患者さんとのコミュニケーションです。勝彦院長は患者さんと距離が近く、とても信頼されていると感じます。私たちも勝彦院長の思いを受け継ぎ、患者さんから信頼していただけるように、積極的にコミュニケーションを取るように心がけています。
最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

【亨先生】今後も患者さんのお口の健康を支え、地域に貢献していきたいと考えています。そのために、これまで提供してきた治療に加えて、さらに幅広い治療ができるように勉強を続け、どのような患者さんでも対応ができるような歯科医院をめざしています。今でも勉強会に参加し続けているのは、日進月歩で進化する歯科治療の技術や情報を得るためです。患者さんにとって有益な情報があれば積極的に発信していきますので、お口のことで気になることがあれば、「こんなこと相談してもいいかな」とためらわずに、何でも相談してください。お口の悩みを解消し、一人でも多くの方に笑顔になっていただけたら、非常にうれしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/39万円~
オフィスホワイトニング/3万円~
ワイヤー矯正/40万円~
マウスピース型装置を用いた矯正/45万円~
入れ歯/ノンンクラスプデンチャー11万円~
セラミックインレー/5万3000円
セラミッククラウン/10万8000円
ジルコニアクラウン/12万円
ファイバーコア/1万3000円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。