JR土岐市駅から徒歩2分。商店街の近くに建つ「森川歯科医院」。昭和初期からこの地で開業する2階建ての建物は、壁面にツタが絡まり、大きなマツが植えられ、歯科医院らしからぬ趣きがある。玄関には、美濃焼の産地だけに、焼き物のタイルも。診療室には、可動式パーティションで区切られた診療台が4台あり、多彩な樹木が植えられた中庭が見えて、季節の移ろいも感じられる。3代目として1994年に院長に就任した森川瀧雄（たきお）先生が、積極的に取り組むのは歯周病の治療。「自分は大それたことはやっていない、普通の町医者のつもり」と語るも、「抜かない、削らない」治療への信念は強固なものがある。ざっくばらんな話しぶりが印象的な先生に、診療方針やこだわりについて聞いた。

（取材日2020年3月12日）