全国のドクター9,100人の想いを取材
クリニック・病院 161,402件の情報を掲載(2020年3月30日現在)

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 横浜市青葉区
  4. 青葉台駅
  5. 山本歯科医院
  6. 山本 昭二 院長

山本 昭二 院長の独自取材記事

山本歯科医院

(横浜市青葉区/青葉台駅)

最終更新日:2019/08/28

11163 %e5%b1%b1%e6%9c%ac%e6%ad%af%e7%a7%91%e5%8c%bb%e9%99%a2

1989年開院の「山本歯科医院」で診療する山本昭二院長は、患者が将来も自分の歯で食事ができるよう、なるべく歯を残すのが診療方針だと言い、「高齢になっても自分で噛んで食べられるのは栄養摂取の面でも大きなメリット。それに食事が楽しめると生活の質も向上します」と続ける。このため虫歯の予防だけでなく、歯を失う要因となる歯周病の予防・治療にも力を入れ、地域住民に40代からの歯周病ケアを勧めている。そして、2019年7月より青葉区歯科医師会会長に就任。院内もリニューアルし、患者一人ひとりの暮らしにも配慮して診療に取り組む山本院長にじっくり話を聞いた。
(取材日2019年7月1日)

院内をリニューアルして歯周病治療にも注力

こちらで診療を始めたきっかけを教えてください。

1

田園都市線が開通した頃、家族でこちらに引っ越してきて、私の父がこの場所で内科の医院を営んでいました。そして、隣接する形で歯科医院を開院したのが当院の始まりです。内科は父の他界後、青葉区医師会長でもある兄が継いでいます。それから約30年がたち、何度か院内をリニューアルしてはいましたが、今回2019年の大型連休中に院内を大幅にリニューアルしました。待合室から治療の様子が見えないよう受付の奥にも仕切りを設け、診療室は前より明るくゆったりとした空間に。診療ユニットの一部も新しい機種を導入しましたが、これは歯を削るときのキーンという音がほとんどしないので、リラックスして治療を受けていただけると思います。

30年間の診療の中でどんな変化をお感じになりますか?

以前はお子さんの虫歯の治療などが多かったのですが、現在は虫歯になるお子さんの数は減り、予防が中心となっています。一方で青葉区も高齢化が進んで、40代や50代、さらにその上の年齢の患者さんが増えました。青葉区は高齢者が元気な地域として知られていますが、健康寿命を長く保つには、きちんと噛める歯が残り、食事ができて、しっかり栄養を取れることが非常に重要です。高齢になって歯を失う大きな要因が歯周病で、この病気は歯茎が腫れるだけでなく、歯を支える歯槽骨を溶かすので歯がグラグラするようになり、最後には抜歯するほかない状態になってしまいます。そこで当院では高齢の方やこれから高齢になられる方を対象に、歯周病の予防や早期治療によって歯を残せる条件を整え、ずっと元気に暮らしていただくことを目標にしているのです。

歯周病はどういった症状で来院されるのですか?

2

普段は気にならなくても、疲れたり風邪を引いたりして体調が悪くなったとき、特定の歯がとても痛むと訴えて受診される方は多いですね。大抵の場合は虫歯ではなく歯周病の急性症状で、ストレスや体調の悪化などで免疫力が弱まって痛みを感じることが原因です。初診の方はまず虫歯かどうかを見極め、歯周病が疑われるようなら、歯ぐきの腫れ具合や歯を支える歯槽骨の減り具合などを確認します。また歯周病は細菌による感染症なので、全身にも影響することが近年わかってきました。当院では痛みを感じる部分はもちろん口腔内全体を診て治療を進めていきます。歯科衛生士が歯石を取ってからブラッシング指導を行い、必要なときは私が外科処置で歯ぐきの中を清掃するなどして、口腔内の環境を整えることが症状の回復につながります。

地域や時代のニーズに応じて多様な歯科医療を提供

先生の診療方針についてお聞かせください。

3

当院の目標は患者さんの歯をできる限り残すための選択肢を提供し、生活の質を向上させて健康で長生きをしていただくことです。虫歯の治療も神経はなるべく残す方向で考え、歯周病も抜かない治療を第一にしています。そのためには患者さんの症状、生活スタイル、治療へのご希望などを十分に把握することが大切。特に初診時は時間をかけてお話を伺い、当院からも今回の主訴となっている症状に加え、口腔内全体で見たときはどうかなどを詳しくご説明します。また健康面や審美面からの配慮として、金属を使わない治療も選択肢となるよう、保険診療で使える白い詰め物・かぶせ物などもご提案します。

訪問歯科診療にも取り組まれているそうですが?

これまで診てきた患者さんをはじめ地域にお住まいの方が高齢になり、通院が難しくなったら、お伺いするのが地域医療に携わる者の責任だからです。患者さんのご家族や施設のスタッフが口腔ケアをされていると思いますが、専門家でないと取り切れない汚れは残り、すり減った入れ歯はガタついてきます。そうした患者さんを歯科医師・歯科衛生士が定期的に訪ねてクリーニングや入れ歯の調整などを行うと、しっかり噛んで食事ができ、口からの栄養摂取によって健康状態も良好に保てるのです。口腔機能が低下するオーラルフレイルについても、適切なトレーニングをご家族や施設のスタッフにお伝えすることができます。私が加入している青葉区歯科医師会は神奈川県の委託事業として「青葉区在宅歯科医療地域連携室」を設置し、訪問歯科診療の事前相談から申込みまで受け付けていますから、気軽にご利用いただけると思います。

睡眠時無呼吸症候群にも対応されるそうですね。

4

睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に一定時間無呼吸になる状態を繰り返す病気で、就寝中に大きないびきをかく、起きたときに熟眠感がない、日中に耐えがたい眠気に襲われるなどの症状が代表的です。これは空気の通り道である上気道が狭くなることが原因とされ、患者さんの状態によって外科手術を行ったり、就寝中に空気を送り込むマスクで気道を広げたりといった治療法が選択されます。当院でご提供するのはスリープスプリントというマウスピース型の装置で気道を広く確保するやり方で、数回の通院で型取りや調整を行えばよく、装着や持ち運びが手軽なこともメリット。医師が所定の検査で睡眠時無呼吸症候群と診断し、当院に紹介をいただいてから治療に入りますが、この場合は保険診療の適用となります。

歯科医療からできる地域への医療貢献

クリニックの診療だけでなく、地域活動も積極的に行っているそうですね。

5

青葉区歯科医師会の活動の一環として、地域の歯科医師の知識・技能向上のための勉強会や、医療安全に向けた歯科医師・スタッフ教育などを行っています。加えて1歳6ヵ月児や3歳児の歯科検診や妊婦歯科検診、成人向け歯科検診で地域の皆さんの健康づくりを支援し、訪問歯科診療、障害者歯科診療、休日・夜間救急歯科診療、災害時の医療活動など多様な歯科医療を行っています。災害時の医療体制は青葉区医師会、同薬剤師会、各地の自治体と連携し、青葉区内に12ヵ所設置される災害時の地域医療救護拠点での活動に備えます。また防災訓練や震災被災地支援活動にも参加しており、平時も万一のときも安心して治療が受けられる地域づくりに力を注いでいます。

地域医療では医科・歯科の連携も重要ですね。

ええ、例えば歯周病と糖尿病は相互関係があり、糖尿病の患者さんの多くは歯周病を併発し、歯周病になると血糖値が上昇しやすいといった負の連鎖が認められます。逆に歯周病を治療すると糖尿病が改善される傾向にあるため、糖尿病の患者さんが網膜症などを診る眼科、歯周病を診る歯科を受診しやすくなるよう、横浜市医師会や各区医師会などで、糖尿病の医科歯科連携登録医療機関の登録を進めています。当院も隣には兄が診療する内科・小児科のクリニックがあるため、医科歯科連携は非常にスムーズです。こうした身近な連携も生かして、患者さんが安心できる地域医療体制を実現したいと考えています。

最後に地域の方にメッセージをお願いします。

6

当院が開院して30年近くがたち、地域の高齢化は着実に進みました。まだお元気な方が多いと思いますが、今後は体の健康だけでなく口の中の健康にも留意なさってください。最近では高齢でもご自分の歯が残っている方は増えましたが、噛んだり飲み込んだりする力が低下したら食事がしづらく、話すことも難しくなります。当院では歯周病に加え、こうした口腔機能低下、つまりオーラルフレイルに対する予防やケアに力を入れていきます。通常の定期検診と併せて口腔機能もチェックしますから、半年に1度は歯科医院で定期検診を受け、「高齢者が元気な青葉区」で安心して暮らしていただきたいと思います。

Access