乳歯からのケアと親子での予防
親知らず抜歯のタイミングは?
岡本歯科医院
(名古屋市中川区/山王駅)
最終更新日:2025/04/09


- 保険診療
「お子さまから大人まで地域に根ざした歯医者さん」をモットーに掲げる「岡本歯科医院」。院内は清潔感あふれる広々とした造りで、待合室にはキッズスペースがあり、診療室5台のうち1台は親子で入れる余裕あるスペースとなっている。40年以上地域に根づき、長く通う患者さんも多いが、「家族で来られる若いファミリーの方々も増えました」と岡本康宏先生はにっこり。乳歯が生えた頃から親子で歯科医院に慣れて、楽しく通ってもらうことが願いだ。矯正治療専門の守谷栄彦先生は「できるだけ矯正を回避するため生活指導に力を入れています」と話す。親子で受ける予防歯科の重要性から、親知らず抜歯のタイミングに至るまで、幅広く話を聞いた。
(取材日2025年3月10日)
目次
乳歯のケアから歯周病予防、親知らずの相談まで、子どもも大人も通いやすい歯科医院をめざす
- Q乳歯の頃から予防歯科に通うことは大切なのでしょうか?
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A
▲歯磨き指導を丁寧に行なっている
【守谷先生】予防は、お子さんのお口周りの成長・発育の管理のため、そして後の永久歯をきれいに萌出させるためであり、非常に重要だといえます。虫歯予防も大切ですが、噛み合わせや歯並びを診ることで生活習慣や食事の状態がわかります。最近ではやわらかい食べ物が好まれますが、歯を支える骨の発育のためにはゴボウや分厚い豚肉など、骨に適度な負荷がかかる物を噛むことが望ましいです。不正咬合の治療の必要性を判断するのが2歳半頃、永久歯の準備ができているかどうかを判断するのが4歳頃。矯正治療は対応可能ですが、できれば矯正しなくても済むよう、矯正治療をしても最小限で済むよう、食事や呼吸、姿勢の指導にも力を入れています。
- Q食事など親も一緒に予防を意識すると良いのですね。
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A
▲予防ケアの大切さを伝え続けている
【岡本先生】ご家族で「歯や口腔」の予防意識を高めていただけたらと思います。お子さんの最初の受診は、乳歯の前歯が上下4本の乳前歯が生えそろう1歳前後がお勧め。乳歯は永久歯に比べて薄く弱いので、当院では虫歯予防のための措置としてフッ素塗布を提供しています。問題が起きてから治療に来て痛い思いやこわい思いをしないで済むように、歯科医院での予防ケアを習慣にしてほしいですね。問題もない小さいうちから親御さんと一緒に来て、「歯医者さんは歯をきれいにする楽しい所」と思っていただければうれしいです。当院ではお子さんに安心して楽しんでいただけるようにモニターを活用した動画を見ながら治療を受けていただいています。
- Q大人では歯周病の罹患率が高くなりますが、予防のためには?
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A
▲歯科医院でのメンテナンスを定期的に行うことが大切
【岡本先生】歯周病予防には、歯科医院での定期的なケアと毎日のセルフケアの両方が必要となります。当院の予防歯科では、歯の表面の汚れを取るクリーニングや、専用機器とフッ化物配合のペーストを用いるPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)、歯周病の進行を調べる歯周ポケット検査、噛み合わせのチェックなどを行います。患者さんへの歯磨き指導も大切で、食事や生活について聞き取り、その方に合わせたアドバイスをしています。歯周病は細菌感染ですので、ケアを怠れば再発します。ご自身のお口の状態を把握するため、定期的に歯科医院でメンテナンスを続けることはとても大事です。
- Q10代の子どもの親知らずは抜歯したほうがよいのでしょうか。
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A
▲親知らずの抜歯は10代のうちに対応したほうがいい場合も
【岡本先生】一般的に、親知らずは20歳前後で抜歯することが適切といわれています。生えたばかりの歯を抜くのは抵抗がある、しばらく様子を見よう、などと思われがちですが、斜めに生えていて歯並びに影響する場合など抜くメリットもあります。また、若いうちは中高年世代に比べて顎の骨がやわらかく、抜歯の術中もお口を開け続けていられますし、比較的処置時間も短く少ない侵襲で済むため、早い回復が望めます。社会人になってから痛みが出ると仕事に支障を来すこともありますし、女性の場合は、妊娠や出産で免疫力が低下したときに痛みが出る心配も。それらを考えると、適切な時期に対処したほうがいい場合もあると考えています。
- Q気になれば早めに歯科医院に相談したほうがいいですね。
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A
▲些細なことでも早めに相談をしてほしいと語る岡本先生
【岡本先生】小さい頃から定期的に通っていただいていれば、矯正治療の必要性の有無も、親知らずの生え方に問題があった場合も、早めに気づいて対処法をご提案できると思います。親知らずはすべて抜くというわけではなく、真っすぐ生えていれば抜かなくてもいい場合もあります。ただ、それでもどうしても奥まで歯ブラシが届かず虫歯や歯周病のリスクが圧倒的に高い場合や、親知らずに食渣(口の中に残った食べかすや食物の残骸)が詰まってしまい口臭の原因になるといったこともあるため、まずはしっかりした診査・診断が重要です。何か気になることがあれば、お早めにご相談していただけたらと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/1歯 40万円~