地下鉄東山線高畑駅そばにある「高畑中央歯科」は1988年に開業。地域に多い高齢者を中心とする患者の悩みに応える。患者と年を重ね、地域医療を支える綱島吉彦院長は「まだまだ未熟ですから」と笑う。名古屋市歯科医師会の理事や歯科衛生士の専門学校の副校長を務めながら、休診日には勉強会に通う日々だ。心がけているのは全身を診る診療。歯や全身の健康に影響を及ぼす姿勢や生活習慣の改善にまで踏み込んでアドバイスをする。高齢者に多い入れ歯やインプラントの治療では精密な検査ができるCTを活用、患者の状態を正確に把握した上で治療法の適性を検討する。「一番の先生である患者さんに教わりながら診療の質を高めたい」と話す綱島院長に、全身を診る診療の内容や子ども時代などの私的な面も聞いた。

（取材日2016年7月20日）