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山本 憲利 院長の独自取材記事

山本歯科医院

(豊橋市/前畑駅)

最終更新日:2021/10/12

山本憲利院長 山本歯科医院 main

豊橋市向山台町の住宅街の一角にある40年以上の歴史を持つ「山本歯科医院」。2016年4月、山本憲利先生が父の後を受け継ぎ2代目院長に就任した。木目調のインテリアで統一された院内は落ち着いた雰囲気だが、診療室は自然光がふんだんに入る明るく開放的なスペースとなっている。山本院長はこれまでインプラント専門の歯科医院で数多くの症例を手がけ、インプラント治療に関する豊富な知識と経験を持つ。同院でも引き続きインプラント治療に力を入れているが、一般歯科や審美的治療分野においても熱心に取り組んでいるという。患者の要望に寄り添いベストを見つけるべく丁寧なカウンセリングにも定評がある。そんな山本院長に、診察へのこだわりやモットーについて聞いた。

(取材日2017年5月18日)

40年近くの信頼を受け継ぎ地域に貢献

こちらはお父さまが開院され、昨年先生が引き継がれたそうですね。

山本憲利院長 山本歯科医院1

はい。幼い頃から歯科医師として父の働く姿を見てきましたから、高校生の頃にはすでに歯科医師になって後を継ぐことを意識していました。使命感のようなものを感じていたんでしょうね。父は一般的な歯科治療を行いながらインプラント治療にも力を入れ、40年近くの間、地域の人々に信頼されてきました。今もなお、父を慕うファンの方々が来院されるんですよ。父が築いてきた「患者さんとのコミュニケーション、親しみやすさ」を僕も見習って、良いお手本としたいですね。2代目院長として「この先生でよかった」と皆さまに言っていただけるような歯科医院をめざしていきたいと思います。

どんな患者さんが多く来院しますか?

先代の患者さんがずっと通ってくださり、その娘さんや息子さん、またお孫さんまでご家族ぐるみで来院くださる方が多いですね。わざわざ遠方より車やバス、タクシーで通院くださる患者さんもいらっしゃいます。僕が院長になってからは、若い患者さんも増えました。患者さんの中には「今度は子どもをつれてくるね」と言ってくださる方もいて、患者さんの層が広がっているように感じます。また、歯科口腔外科の技術をかってお友だちを紹介してくださる患者さんは本当にありがたいと思っています。地域の歯科医院としてさらに貢献していきたいですね。

先生はインプラント治療の経験が豊富だそうですね。

山本憲利院長 山本歯科医院2

大学卒業後の研修では一般歯科を学びましたが、その後インプラントを勉強したいと思い、インプラント専門クリニックに勤務し研鑽しました。専門医院だけに重症や難症例の患者さんが多く、あらゆる症例を経験できましたね。今につながる大きな財産だと思っています。インプラント治療で一番大切なことは、治療方針を組み立てる際、治療箇所が一部分であったとしても口腔内全体を見た上で設計することです。一本を削ったり抜いたりすることで全体にどんな影響を及ぼすのか、また、10年後20年後を見越してこの治療は本当に合っているのかを考慮し、治療するにあたっても、なぜその方法を選んだのか、その根拠をきちんと示せない限り、治療に取りかかることはできません。この考え方を当時、院長から徹底的に鍛えられ、以来ずっと念頭に置いています。そして今も勉強会に参加し、日進月歩の歯科業界の中で最善の治療を提供できるよう努力しています。

丁寧なカウンセリングに基づき治療方針を決定

診療スタンスについてお聞きします。

山本憲利院長 山本歯科医院3

患者さんが治療方針を納得し、最終的には自分で決めるという姿勢が大切だと思っています。私が勝手に決めたり、押し付けることは決してありません。当院では保険適用内だけでなく自費治療のケースも出てきます。例えば患者さんの「見た目をもっと美しくしたい」「違和感なく、より機能性を求めたい」などの要望に応えて素材を良質なものに上げていくと、自費治療になります。インプラントや矯正、詰め物をセラミックにするといったこともその領域に入ります。その場合も、A案とB案を出しながら、治療方法や時間、費用やメリット、デメリットなどを比較した上で、一緒に考えて患者さんの要望に一番合ったベストな方法を見つけていきます。即決をするのでなく家に持ち帰って考えてきていただくことも提案していますよ。また、一番大事な噛み合わせに関しては、念入りに時間をかけ納得いくまで一つ一つ診ていくことに妥協をしません。

カウンセリングがとても丁寧だと伺いました。

インプラントや入れ歯など、治療によってはメンテナンスや消毒を含め、数ヵ月から1年もの長いお付き合いになりますから、初回のカウンセリングがとても重要です。ですので腰を据えて患者さんの要望をじっくりお聞きし、疑問点などあればきちんとお答えします。その際にCTレントゲンをモニターにつなげ、歯の状態をしっかりとご自身の目で確かめていただきながら、わかりやすい説明を心がけています。納得した治療方針が決定するまでに、数回のカウンセリングを重ねる患者さんもいらっしゃるんですよ。来院前に「痛い、噛めない」と悩んでみえた方が治療後に「食べられるようになった。よく噛めるようになった」の声をお聞きするのが一番のやりがいを感じる瞬間です。インプラントや入れ歯、矯正や審美、お口の中の違和感や顎の悩みなど気になることは一人で悩まず、まずはご相談ください。きっとご自身にとっての最善な方法が見つかるはずです。

治療スペースが広々としているのもこだわりの一つですか?

山本憲利院長 山本歯科医院4

パーテーションなどであえて区切らず、開放的なスペースにしています。ただし、口腔外科手術の際や、個人的なプライバシー保護が必要な方など、その時々に合わせて院内を完全個室にして臨機応変に取り組んでいます。治療は早いに越したことはありませんが、それよりも丁寧さ、確かさを追求し目の前の患者さんの治療に集中してベストを尽くすのが僕のモットーです。虫歯や歯周病治療の一般歯科はもちろん、お口の中のさらに深い悩みや問題にも応えていきたいと思います。平日はすべて診療を行っており、木曜の午後からはインプラント相談会や審美治療の時間として設けています。相談会に来れないという患者さんは電話でのカウンセリングも行っています。「何かあったら連絡ください」と経過をみながらのアフターフォローも欠かせません。患者さんそれぞれの状況に合わせて対応できるのも開業医院の強みではないでしょうか。

さまざまな口腔内の悩みに対応できる技術力

スタッフについてもお聞かせください。

山本憲利院長 山本歯科医院5

スタッフは歯科衛生士、助手と3人います。みんな患者さんと仲が良くてアットホームな雰囲気がありますね。中でも何十年も続けているスタッフは患者さんの症状把握をしっかりしてくれているので頼りになる存在です。ここ最近は審美歯科やホワイトニングの患者さんが増えてきていますので、スタッフとの知識の共有をして万全の体制で取り組めるようにしています。

スポーツ用マウスガードを求める患者さんも多いようですね。

もともとスポーツが好きで数年前に兄の勧めもあってシュートボクシングを始めて、ジムに通っているんですが、実はそこで知り合った人たちがスポーツマウスガードを求めて来てくださるんです。スポーツ用マウスガードは、スポーツ中の転倒や強打による衝撃を和らげ顔面や歯の損傷を防ぐもので、スポーツ選手にとって必要不可欠なもの。そこで、患者さん一人ひとりのお口の型に合ったマウスピースを作製しています。豊橋市にはシュートボクシングの高いレベルの選手が多くいるのですが、マウスガードのことだけでなく歯の治療についても相談を受けることが多いですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

山本憲利院長 山本歯科医院6

患者さんにとって最も良いのはできる限り自分の歯を残すこと。定期的なメンテナンスで虫歯や歯周病を予防し、歯を長持ちさせてほしいです。インプラントや入れ歯は、第二の選択方法であって決してファーストチョイスではありません。ただ、どうしても治療が必要な場合、インプラントであれば、健康な他の歯を削ることなく自分の歯を残せますし、入れ歯に嘔吐反射が出てしまってどうしてもはめるのが難しい方にもお勧めです。ただ、インプラントを維持するには、その後のメンテナンスが非常に重要なんですね。高齢になり医院に通えない、近くにメンテナンスできる歯科がない、といった理由で管理できなくなり、仕方なく撤去し入れ歯を入れ直すというケースもあるくらいです。ですので、歯を治療する際は高齢になった何十年も先のことを視野に入れ、専門家に相談しながら何が一番良い選択なのかをきちんと考えていってほしいと思います。

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