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織田 祥太 先生の独自取材記事

織田歯科医院

(岡崎市/東岡崎駅)

最終更新日:2025/12/19

織田祥太先生 織田歯科医院 main

稲熊町八丁目バス停留所から徒歩3分、住宅街の一角にある「織田歯科医院」は1987年の開業以来、約40年にわたり地域の歯科医療を支えてきた。織田祥太先生は日本大学歯学部を卒業後、熊本の大規模歯科医院で研鑽を積み、父が開業した同院で診療を開始。歯科口腔外科や難抜歯を専門的に学んだが「歯科口腔外科を学んだからこそ、なるべく歯を残したい」という診療哲学を持つ。特に力を入れるダイレクトボンディングは「インプラント治療にはないメリットがある方法です」と自信を持つ。静かで落ち着いた語り口の中に、歯を残すことへの熱い思いが感じられる織田先生に、診療への思いや今後の展望について尋ねた。

(取材日2025年11月22日)

熊本での修行が生んだ「歯を残す」ための治療哲学

熊本の大規模な歯科医院では、どのような経験をされたのでしょうか?

織田祥太先生 織田歯科医院1

歴史のある歯科医院ということで「どんな所なのかな」という好奇心から、縁もゆかりもない熊本へ飛び込みました。「若いうちしか行けない」「早く成長したかった」という思いがありましたね。そこでは歯科口腔外科、親知らずの抜歯や歯周病の再生療法、インプラント治療がメインでしたが、子どもの治療から入れ歯の調整、障がいを持った患者さんの治療まで、歯科を全般的に学ぶことができました。特に印象的だったのは、当時75歳を過ぎても現役で治療されていた理事長の姿です。「患者さんのために何ができるか」を常に考えておられ、スタッフ皆が尊敬する存在でした。その姿勢を間近で見られたことが、今の私の診療のベースになっています。

歯科口腔外科を専門的に学ばれた先生が、なぜ「歯を残す」ことにこだわるのですか?

歯科口腔外科を学んだからこそ、なるべく外科的処置をやらずに歯を残したいという思いが強くなりました。外科的処置の必要性と限界を理解しているからこそ、できる限り歯を保存する治療を選択したいんです。ですからインプラント治療に対応しているからといって、必ずしもそれを勧めるわけではなく、あくまで必要な時だけ行うようにしています。他の歯科医院で抜歯と言われたケースでも、まずは相談していただきたいです。やっぱり自分の歯が一番良いと思うんです。なぜなら、抜いてしまったらもうなくなってしまいますから。少しでも残せる可能性を探ることが大切だと考えています。

お父さまのクリニックにて診療に従事されることになったのですね。

織田祥太先生 織田歯科医院2

ここは父が1987年に開業してから40年近い歴史を持つ歯科医院です。診療室はガラス張りになっていて、手入れされた日本庭園を眺めながら治療を受けられる、癒やしの空間になっています。私が戻ってくる前はご高齢の方が中心でしたが、今はお子さんから20代から30代の若い世代も少しずつ増えてきました。今では市外から私が得意とするダイレクトボンディングを希望して来てくれる患者さんもいます。今後も昔から通ってくださっている患者さんを大事にしながら、若い方からお年寄りの皆さんまで家族で通えるような歯科医院にしたいと思っています。

積み上げてきた技を生かし、歯を守るための診療を実践

特に力を入れているダイレクトボンディングとは、どのような治療法ですか?

織田祥太先生 織田歯科医院3

歯に直接コンポジットレジンなどを盛っていく、詰め物の一種です。歯を削る量も少ないですし、金属だと歯が割れやすいのですが、そのリスクもかなり減らすことができます。審美性にも配慮でき、私としては一番歯に優しい治療法だと思っています。手術が不要で、治療の回数も少ない。それが一番患者さんも楽だと思います。費用もインプラント治療より抑えられますし、お互いの負担が少ない治療法なんです。

他にはどのような治療に取り組まれていますか?

最近は割れている歯の治療が多いですね。歯自体の寿命が延びても、それに伴って歯が割れてしまうことが多くなってきている気がします。今までは割れたら抜歯でしたが、なんとか残すための治療法もあります。それは、精密に根管治療を行ってから再植するというもの。完全に割れていると厳しい場合もありますが、少しでも自分の歯を使えるようにするための治療法ですね。一度抜いてしまったら、もうご自身の歯はなくなってしまいますから。抜いてしまう前にトライしてみても良いのではないか、と思っています。

お子さんの床矯正にも力を入れていらっしゃるそうですね。

織田祥太先生 織田歯科医院4

現代は顎が小さいお子さんが多いので、それを少し広げてあげられるように床矯正を行っています。食べるものがやわらかくなって噛む回数が少ないからか、顎の成長が悪くなっているんです。歯が生えるスペースが足りなくなって、永久歯がガタガタに生えてきてしまい、虫歯も歯周病も進行しやすくなってしまいます。ご相談いただくのは早ければ早い方が良いと思います。矯正自体を始める年齢は7~8歳ぐらいですが、生え替わりの歯が自然にきれいに並ぶようにするには、10歳までに顎の成長を補うことが大事です。後から矯正しようと思うと費用もかかったりと大変になるので、何か少しでも気になるなと感じたら、相談だけでも問題ありませんので、気軽にお話しいただけたらと思います。

家族で安心して通えるよう、痛みを抑えた治療をめざす

診療で心がけていることを教えてください。

織田祥太先生 織田歯科医院5

できるだけ痛みを与えない治療をめざしています。例えば、麻酔する時も極力痛みを和らげられるように、患者さんが気づかないぐらいの麻酔をしようと常に心がけていますね。「いつ麻酔したの?」「もう終わったの? 痛くなかった」と思ってもらえたらうれしいです。また、治療の方法をお伝えした上で、患者さんが自分が受けたい治療を選べるように、なるべくこちらからは情報をお伝えしています。どんな方法もメリット・デメリットがありますので、わかった上で選んでいただく。患者さんに満足して帰っていただけるように、診療に向き合うことを大切にしています。

今後の展望についてお聞かせください。

今通っていただいている患者さんに真摯に向き合いながら、これからは僕の専門である歯周病と口腔外科の領域でも質の高い歯科治療を提供していけたらとも思っています。設備面でも、医院のリニューアルを構想していて、今の患者さんにも新しく来てくださる患者さんにも気に入ってもらえる歯科医院にしていけたらと思います。また、スタッフが成長できる機会も増やしていきたいですね。例えば月に1回、定期的に勉強会をするといったように、皆で集まって切磋琢磨していく時間をつくっていきたいと。準備は大変ですが、スタッフにも知識を身につける場をこちらから積極的に提供して、やりがいを持って働いてほしいと思っています。ゆくゆくは私が院長になる予定ですので、そこを見据えて、これからもより良い治療を患者さんに提供できればと考えています。より地域に根差したクリニックになっていけたらと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

織田祥太先生 織田歯科医院6

当院ではダイレクトボンディングを行っていますが、そういった治療法があるということを患者さんが知らないことも多く、できる歯科医師も限られています。「岡崎でダイレクトボンディングといえば」と言われる存在をめざしていきたいですね。そして、お子さんからご高齢の方まで安心して通えるようにしていきたいと思います。お子さんの矯正の相談も、少しでも心配なことがあれば、気兼ねなくお越しください。些細なことでも大丈夫です。患者さんご自身の歯を残したいという思いで診療していますので、お口ことで悩んでいる方は、ぜひ一度相談にいらしてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/6万6000円~、インプラント治療/35万円~、ダイレクトボンディング奥歯/2万2000円、前歯5万5000円

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