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日野 雅之 院長の独自取材記事

日野歯科医院

(一宮市/尾張一宮駅)

最終更新日:2021/10/12

日野雅之院長 日野歯科医院 main

尾張一宮駅、名鉄一宮駅より車で6分ほどの場所にある「日野歯科医院」。先代院長が1980年に開業した、歯科の個人クリニックが珍しい時代での先駆け的存在だ。2012年に日野雅之院長が父の後を受け継ぎ、同時に医院を建て替えリニューアルオープンに至る。白を基調としたスタイリッシュな外観と、天窓から自然光が降り注ぐ明るく解放的な院内には患者への優しさが感じられる。座り心地の良いソファが並んだ待合室、絵本やおもちゃが用意されたキッズスペース、清潔感あふれる広々としたパウダールームなど、幅広い年齢層に向け、ゆったりと過ごせるよう配慮された空間だ。地域の人々が健康に暮らせるよう歯科の分野で貢献を続ける日野院長から、治療に対するポリシーなどを聞いた。

(取材日2017年10月26日)

地域に愛され続ける歴史ある歯科医院を継承

広々としていて、とてもきれいな院内ですね。

日野雅之院長 日野歯科医院1

私が院長に就任する際に建て替えました。一級建築士や塗装業の友人に協力してもらったので、自分の意見をしっかりと取り入れることができています。一番こだわったのは、バリアフリー仕様にしたことですね。当院は高齢の方や小さいお子さん、車いすの患者さんも来院されますので、ご覧のとおり院内には一切段差がありません。治療室も余裕をもってスペースをとっていますので、車いすでそのまま入室していただけます。噂を聞いて来院くださった患者さんには「広い」とびっくりされることもありますね。また、待合室と治療室には天窓で自然光が差し込むように工夫しました。院内全体を明るく温かみがある雰囲気にしましたので、リラックスして過ごしていただけるのではないかと。歯科医院はどうしても怖い、痛いというイメージがあって足が遠のいてしまいますからね。少しでも気楽に安心感をもって来院してほしいという想いを込めました。

歯科医師になったきっかけと、院長に就任されるまでの経緯を教えてください。

両親が歯科医師でして、小さな頃から医療が身近にありました。実家の隣に医院があり、小さい頃は診察室で宿題をしたりして、働く父や母の姿を何気に目に焼きつけていたのだと思います。高校卒業後は、愛知学院大学歯学部に入学しました。しかし、思うところがあって少し遠まわりをした時期があります。他の職業のことも知りたくていろいろなアルバイトに携わり、多くの人との関わりの中で柔軟な考え方やものの見方が身に付きました。歯科医師になった今でも患者さんとのコミュニケーションの中で生かすことができ、この時期は決して無駄ではなかったと感じています。そして、大学時代に学んだ口腔外科の分野の知識も同様、今に役立っています。大学病院や蒲郡市民病院での研修医を経て、江南市のクリニックで勤務医として5年間働いた後、2012年に父の後を受け継ぎました。

先生が院長になられてから、院内の雰囲気にも変化はありましたか?

日野雅之院長 日野歯科医院2

そうですね。先代の父は、職人気質で頑固なところもあったのかな。少しピリッとした雰囲気が院内にあったと思います。私が院長になってからは、すごく和やかですよ。患者さんからも変わったねと言われます。もともとおしゃべり好きですから患者さんとは親しく話をしますね。話がしたくて定期的にメンテナンスに来てくださる方もいますし、気軽に相談をもちかけてくださるのはうれしいことです。また、スタッフにもコミュニケーションを大事にするよう伝えていますので、親しみやすいと良い評判をいただいているようです。父が培ってきた患者さんからの信頼を守っていくことと、私らしいやり方で信頼を築いていくことの両方で、これからも地元への貢献をしていきたいと思います。

あくまでも親身に患者本位を優先する治療スタイル

どんな患者さんが多く来院されますか?

日野雅之院長 日野歯科医院3

小児歯科医師だった母の患者さんが成長して家庭をもち、ご自分の小さなお子さんを連れて来てくださったり、父の時代からずっと引き続き来てくださったり、またご家族ぐるみで来てくださったりするなど長いお付き合いの方がとても多いですね。ありがたいことに、県外や遠方から来院くださる方や、勤務医だった頃の患者さんがいまだに隣街から来てくださることもあります。この地区近辺は歯科クリニックがたいへん多くオープンしているのですが、その中でも当院を選んでずっと来てくださるのはとてもうれしいです。

治療でのこだわりを教えていただけますか?

できないことをできると言わないことです。難しい症例の場合は特に患者さんが納得いくよう話し合いをし、削ったり抜いたりして負担になることを極力抑えるよう心がけています。例えば、インプラントや矯正の相談をされた際、メリットとデメリットをきちんと伝え、患者さんが無理なく進めていける方法を一緒に考えます。私の方針としては、自費でなく保険適用内で治療費を安くできる方法がないかと模索します。患者さんの意向に寄り添い、あくまでも患者さん本位を優先するスタイルは、父から受け継いだことです。また、矯正歯科やインプラント治療などは専門の医師と連携を組んで行いますし、口腔外科関係の手術が必要な際には、大学病院などに紹介状を書いて素早い対応ができるよう病診連携をとっています。臨機応変さをもって、できることとできないことの線引きをきっちりし、専門家に任せるときは任せるといった姿勢こそがプロだと考えるからです。

どんなときにやりがいを感じますか?

日野雅之院長 日野歯科医院4

つらい表情で来院された患者さんが、治療後、楽になり「ありがとう」と言ってくださるときですね。治療代をいただいているのに、さらにありがとうと感謝される仕事は少ないのではと思うんです。また、泣いてばかりいたお子さんが、治療を進めていくうちに安心して笑顔を見せてくださるのもうれしい瞬間ですね。小さなお子さんはチクッとする注射麻酔が苦手ですから、表面麻酔を使い、声掛けをしながら手早くできるだけ痛くないような治療を心がけています。また、状況に応じてトレーニングを重ね徐々に慣れるようにし、少しずつ治療を進めていきます。親御さんが子どもの時に受けた治療と比較されて「今はこんなに優しいんですね」とびっくりされます。小さい頃に、歯科に対して怖いイメージを持ってもらいたくはないですから。

患者の満足度を高めるのは誠心誠意を込めた治療方針

小さなお子さんを持つ親御さんへのアドバイスはありますか?

日野雅之院長 日野歯科医院5

私は幼稚園生と小学生の3人の子どもを持つ父親ですが、長女は虫歯もなくきれいな歯をしています。理由としては、甘いジュースやお菓子をほとんど食べさせなかったからだと考えています。私も小さい時は甘いものを控え、小学生時代に健康優良児で表彰されたくらいでした。親御さんに伝えたいのは、小さなお子さんは極力甘い食べものを避けてほしいということです。虫歯の原因の多くは、食生活によるものだといわれています。少し厳しいかもしれませんが「お子さんが虫歯になったのはお母さんの影響です。食生活を見直してくださいね。子どもは親の鏡ですよ」と伝えることもあります。その上で、歯磨きをきちんとすることで、より健康なお口を維持していけるのだと思います。当院では、歯磨きの指導なども行っています。歯に関する質問は何でも聞いてくださいね。

これからの展望についてお聞かせください。

さらにスキルアップをし、地域のホームドクターとして幅広い患者さんに対応していけたらと思います。一人ひとりの患者さんに丁寧に向き合い、誠心誠意を込めて治療を行っていきたいです。また、専門的な治療が必要な場合は適切な紹介をするなどサテライト的な役割を担っていくために、さまざまな知識を吸収できるように日々勉強する姿勢を忘れないことです。そうして技術の質を高め、待たせない歯科をめざしていきます。これから先もずっと、地元に愛される歯科医院として続けていくことが目標ですね。

最後に読者の方へ、メッセージをお願いします。

日野雅之院長 日野歯科医院6

お口の中を良い状態にしていくことは、体全体の健康にもつながります。かかりつけの歯科を選択する際に、見極める力をもってほしいと思います。もしセカンドオピニオン先を探していらっしゃる場合、情報に頼るだけでなく自分の目で実際確かめて、足を運んで体感し、納得いく歯科医院を見つけてくださることを願います。当院では、一人ひとりの患者さんに合ったオーダーメイドの治療法を提案しています。来院後、必ず満足して帰っていただける歯科を志していますので、長く付き合えるホームドクターをお探しの方は、一度お気軽にご相談ください。

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