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小川 勝久 副院長の独自取材記事

小川歯科クリニック

(春日井市/牛山駅)

最終更新日:2025/07/01

小川勝久副院長 小川歯科クリニック main

春日井市大手町で外来診療と訪問歯科診療を行う「小川歯科クリニック」は1983年に開業した。一般歯科、小児歯科、審美歯科、インプラント治療などに対応。地域の特性とニーズから、通院が困難な患者への訪問歯科診療、障害児・障害者歯科、外国人患者の歯科診療も積極的に行っている。「院長である父が始めた診療を、今後どう受け継いでいくべきか」と副院長の小川勝久先生は考えをめぐらす。小川直孝院長とは、多くを語らずともお互いを尊重し合える関係。「ゴルフ好きの父と一緒にコースを回れるよう、今は練習中です」とほほ笑む勝久副院長に、診療方針やリニューアルした院内の様子、これからめざす歯科診療などについて話を聞いた。

(取材日2025年4月18日)

地域の特性と患者のニーズを捉えた歯科診療を提供

クリニックのこれまでの歩みと、現在の診療体制を教えてください。

小川勝久副院長 小川歯科クリニック1

院長である父が1983年に開業しました。春日井市大手町は、父が生まれ育った場所です。地元で「ホームドクター」になるべく、40年以上にわたりこの場所で歯科診療を提供しています。私が診療に加わったのは、2017年4月のことです。現在は、院長と私の2人で診療しています。特に役割分担はなく、診察時間内は2人とも診療にあたっています。長年通われている患者さんは院長を希望されることが多いですが、久しぶりに受診された患者さんはまず私が診察し、その後院長に引き継ぐこともありますね。状況に応じてフレキシブルに対応しています。

歴史あるクリニックですね。リニューアルされたと伺いました。

2022年4月にリニューアルしました。重視したのは、バリアフリーと患者さんの動線です。斜面や段差を取り除き、スロープを設置して、車いすでそのまま院内へ入れるようにしました。また、以前は入り口でスリッパへの履き替えが必要でしたが、ご高齢の方が履き替えに苦労されていましたので、リニューアルを機に土足で入れるようにしました。院内の動線は、患者さんが迷わずに移動できるように工夫しています。動線が複雑だと、スタッフが付き添ったり案内したりする必要がありますよね。患者さんのスムーズな移動とスタッフの効率を考慮した動線にしました。南向きの大きな窓から入る日差しが、院内を明るい雰囲気にしてくれています。以前は、駐車場に松の木や岩がある昭和モダンな雰囲気でしたが、リニューアル後は医療機関らしさも残しながら、歯科に対するマイナスなイメージを払拭できるようなクリニックになったと思います。

幅広い治療に対応されているとか。診療内容を教えてください。

小川勝久副院長 小川歯科クリニック2

虫歯や歯周病治療を行う一般歯科、小児歯科、審美歯科やインプラント治療などの自由診療、訪問歯科診療、障害者歯科にも対応しています。地域の皆さんには「昔からこの場所に歯科がある」と知られていますので、「何かあったら、とりあえず小川歯科クリニックに行こう」と訪れる方が多いですね。長年通う患者さんの多くは高齢者のため、通院が困難になった方への訪問歯科診療にも対応しています。また、春日井市には総合福祉施設、いわゆる障害者コロニーがありますので、障害があるお子さんを中心とした障害者の歯科診療に力を入れています。さらに、外国人の歯科診療にも対応しています。この地域には多くの外国人が働く企業があり、一時的に来日していて日本語が話せない人も少なくありません。費用面を気にして、受診しても「治療しないでほしい」と話す人もいますね。なかなか難しいですが、地域のニーズに合わせることを重視しています。

生活や将来を考慮した「患者ファースト」の治療を提供

先生が得意な治療は何でしょうか? 

小川勝久副院長 小川歯科クリニック3

インプラント治療です。大学時代は高齢者の歯科診療を専攻し、訪問歯科診療や摂食嚥下などについて学んでいたのですが、実際に高齢の患者さんの口腔内を見てみるとインプラントが入っている人が多く、知識がないと対応できないと思ったのです。そこで、大学卒業後は大学病院のインプラント科に所属し、ひたすらインプラント治療に専念していました。同時に、一般歯科の知識も必要だと感じ、大学病院での勤務がない日は別の歯科で一般歯科の治療に携わっていましたね。院長もインプラント治療と口腔外科が専門です。さらに、訪問歯科診療と障害者歯科の普及にも取り組んでいます。現在、当院の訪問歯科診療と障害者歯科に関しては、院長が担当しています。

診療において大切にしていることを教えてください。

私が重視しているのは、「患者さんファースト」です。これはクリニックの理念というより私の診療理念なのですが、患者さんにとって重荷にならないような治療を考えるようにしています。例えば、仕事や育児に追われている人に「週に2回診察に来てください」とお願いするのは、現実的ではありません。週1回の通院でも難しい人が多いでしょう。患者さんの生活背景を考え、治療に時間はかかってしまいますが、患者さんが通えるペースで治療計画を立てるようにしています。ですが、最終的に治療を選択するのは、患者さんです。治療の期間やゴールを示しながら複数のプランを提案し、それぞれのメリット・デメリットをお伝えします。患者さんはじっくり考えて自分で選んだ治療であれば、納得して無理なく治療を続けやすいですよね。これが私の診療スタイルです。

患者さんが納得して治療を続けられるように工夫されているのですね。

小川勝久副院長 小川歯科クリニック4

はい。もう一つ大切にしているのが、メンテナンスのしやすさです。インプラント治療では、メンテナンスが欠かせません。患者さんが引っ越しして別の歯科を受診しても修理や再治療ができるよう、インプラントのシェア率を重視しています。インプラントを取り扱っているメーカーは多数あり、どれも性能は高いのですが、日本でのシェア率が低いインプラントを使用した場合、「このインプラントは修理できない」「パーツを輸入する必要がある」といった問題が起こることもあるのです。どの歯科でも修理やメンテナンスができるインプラントを選ぶこと、つまりシェア率が高いインプラントを選ぶことが、患者さんにとってメリットになります。患者さんには治療後に苦しんでほしくないですからね。

歯科診療の入り口として気軽に相談できる場所をめざす

個室の特別診察室について教えてください。

小川勝久副院長 小川歯科クリニック5

リニューアルを機につくりました。普段は仕切りで区切った診察チェアを使っていますが、インプラント治療などの自由診療を行う際は、口腔内カメラや歯科用顕微鏡を備えた個室の「特診室」を使用しています。個室での治療には、患者さんに特別感を味わってもらうという目的があります。当院では、保険適用内の診療をベースに治療計画を考えますが、患者さんの希望により自由診療を選択することもあります。費用をかけて治療を受けるわけですから、患者さんにとって自由診療が「良い経験」になってほしいのです。普段の診療で個室に入ると緊張するかもしれませんが、自由診療で個室に入ると、特別な感じがしますよね。私としては「ここに入るときは覚悟してくださいね」という思いもあります(笑)。

直孝先生と診療について話し合うことはありますか? 

治療に関して話し合うことはありますが、クリニックの方針や診療に対する考えについては、気が向いたら話す程度でしょうか。親子ですので、時にはけんかすることもありますが、お互いを尊重しながら診療しているように感じています。ここまで私がお話ししてきたことも、クリニックの方針というよりも私自身の考えですし、父が考える理念や方針もあると思います。ですが、私たちに共通しているのは、「地域医療への貢献」をめざしていること。お互い道筋は違うかもしれませんが、同じゴールに向かって進んでいます。

最後に、今後の目標について教えてください。

小川勝久副院長 小川歯科クリニック6

私の目標は、何でもできる歯医者さんになること。といってもできること、できないことがあります。「小川歯科クリニックに行けば、とりあえず何とかなる」と思っていただけるようなクリニックをめざしたいです。リニューアルを機に久しぶりに受診していただいたり、この地域に住み始めて歯科を探している方に来ていただけたりするとうれしいですね。受診後にほかの歯科医院に移られても構いません。私たち歯科医師は選ばれる立場。患者さんにより良い選択をしていただくために、まず最初に受診する場所、気軽に相談できる存在でありたいと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/30万円~、セラミックインレー/6万円~、セラミッククラウン/14万円~

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