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落合 慶行 院長の独自取材記事

おちあい小児歯科

(小牧市/小牧駅)

最終更新日:2021/10/12

落合慶行院長 おちあい小児歯科 main

名鉄小牧駅より徒歩約12分。閑静な住宅地の中にある「おちあい小児歯科」は、クリニックの前にある動物の置物が目印だ。1983年に小牧市内で先駆け的に小児歯科を開業し、2016年、現院長である落合慶行先生に代替わりをしたことをきっかけにリニューアル。以前は庭だったという部分に増築された絨毯張りの待合スペースは、緑を基調としていてやわらかな印象。おもちゃや絵本、ぬいぐるみもたくさん置かれていて、まるで保育所のような雰囲気だ。「無理をさせずに治療をするのがモットー。まずは通うのが楽しいと子どもに思ってもらいたいんです」と、落合院長は優しく穏やかに語る。今回は落合院長に、クリニックの特徴や診療において大切にしていることなどを聞いた。

(取材日2017年3月15日)

子どもも母親も安心できる。アットホームな雰囲気

お父さまの代から続いているクリニックとお聞きしました。

落合慶行院長 おちあい小児歯科1

1983年に両親が開業して以来30年以上続いています。幼い頃から両親が仕事をする姿を見て育ち、継がないのはもったいないと思い歯科医師を志しました。ですから、ごく当たり前のように埼玉の明海大学・歯学部を受験したんです。卒業後は、同大学院の小児歯科に在籍したのですが、その中で先輩方から子どもに対する接し方、特に子どもとは対等な目線で語り合うことが大切だと教えられました。そして2年ほど前に私がこちらに戻り、父は昨年引退。今は母と二人で診療をしているのですが、開業医としてはまだまだ勉強しなければならない部分も多く、身近な先輩から学んでいる真っ最中です。母だけでなく、当院には私が幼稚園児だった頃から勤めてくれているベテランスタッフもおり、技能の高さのみならず、いろいろな面で助けてもらっていますね。

昨年リニューアルをしたばかりなのだそうですね。

ええ。増築とリフォームをしています。今、カウンセリングルームになっているところは入口で、待合室になっている部分は庭だったんですよ。診察に来た子どもたちが庭で自由に遊ぶのがうちの名物みたいなものだったので、その雰囲気は残したまま待合室兼プレイルームにしたんです。マグネットの壁におもちゃをくっつけて遊んだり、真ん中の大きな机で宿題や塗り絵をしたりと、みんな思い思いに楽しんでくれています。あと、気を使ったのは水回りですね。お母さんと兄弟数人が入っても狭くないよう、お手洗いのスペースを広く取り、洗面台は低くしてあります。院内は明るい色調の中にウッドを取り入れて温かみのある感じにしました。少しでも恐怖心を和らげてあげたいですから。

クリニックの特徴的な部分はどのようなところですか?

落合慶行院長 おちあい小児歯科2

強いて言うならアットホームなところですね。スタッフも手が空いている時は、赤ちゃんを抱っこしたり子どもたちと遊んだりしていますし、親御さん同士の交流もあります。よその子の面倒を違うお母さんが見ていることもあり、お母さん教室のような雰囲気があるとおっしゃってくれる方もいますよ。もちろん子ども同士の触れ合いもあります。当院は昔から、診察室でも度を越えなければ遊んでも良いといったスタイルなので、お友達が治療を受けているのを実際に見て「僕より小さい子が我慢しているから頑張らなきゃ」とか「あの子が大丈夫なら私も大丈夫」といったように良い影響を受けてくれることも多いんです。小児歯科ではオーソドックスな手法ではあるのですが、特色の一つだと思います。

子どもの目線に立ち、一人ひとりに合った診療を

仕事をされている中で喜びを感じるのはどのような時ですか?

落合慶行院長 おちあい小児歯科3

お子さんの心身の成長が見れたときですね。初回では診察台に座るだけで大泣きしていたような子が、段々と慣れて自分から座れるようになり治療を嫌がらなくなったり、待合室の身長計で身長を測ったら、いつの間にかお母さんより身長が高くなっていたり。お子さんの成長は本当にうれしいです。お子さんに対しては、できたことに対しては精一杯褒めるようにしているので「治療は嫌だけど、よく褒めてもらえるから歯医者さんに来るのは好き」とが言ってくれた時などは本当にうれしくなります。ただ、どんなに優しく接していても子どもはやはり男性よりも女性に懐くので、人気の点で母に負けることも多く、悔しい思いもしていますね(笑)。しかし、その中でも「お兄ちゃん先生が良い」と言ってくれる子も増えてきたので、もっと頑張らなくてはと励まされています。

診療において心がけていらっしゃることは何ですか?

一番は無理をしないことです。例えば、治療の工程が1から10まであるとしましょう。本当はその日に10までやってしまいたいところでも7ぐらいでやめておくといった感じです。基本的に徐々に慣れてもらってからという方針でやっているのですが、回を追うごとに抵抗が激しくなってしまう子もいるので、そういった場合に関してだけは前倒しで治療をすることもあります。お子さんの性格に合わせてケースバイケースですね。また、当たり前のことですが、小さな子どもというのはいろいろなことを知りません。口の開け方一つとっても閉じるか全開かと極端。ですから、単純に「お口を開けてね」と言うのではなく「少しだけお口をホワホワにしようね」といった感じで、感覚的にわかりやすい言い方をするようにしています。おもちゃなどを使って緊張をほぐしつつ、治療を進めることも大切ですね。

患者さんの年齢層や主訴を教えてください。

落合慶行院長 おちあい小児歯科4

乳児から10歳ぐらいまでが多いですが、大きい子だと高校生もいますよ。長くやっているクリニックなので、患者さんにも世代交代が起こっていたりもしますね。子どもの頃に通っていた方がご自分のお子さんを連れて来てくださったり、お子さんを連れて来ていた方が今度はお孫さんを連れてみえたり。主訴としては、虫歯は減っていて、定期健診でみえる方が多いです。世間的に歯に対する意識が高まっていることの表れなのではないでしょうか。ただ、歯磨きが十分だとしても、虫歯ができやすい体質というのもあるので定期健診には、まめに通っていただきたいですね。

健康な大人の歯をつくるため、日々の意識を高く持って

最近、気になる症状などはありますか?

落合慶行院長 おちあい小児歯科5

歯並びが良い子どもが圧倒的に少なくなっていることですね。昔は、大人の歯が生えてきたら歯並びが悪くなってきたというケースが多かったのですが、今の子どもたちは生後半年~1年で生えてきた歯がすでに重なっていたりするんです。顎が小さくなっているのに対して歯が大きくなっている傾向があるのでその影響でしょうね。当院では主にブラケットを着けて歯列を整える、オーソドックスなタイプの小児矯正を行っています。やはりそちらのほうが高い効果が期待できますからね。

小児矯正のメリットを教えてください。

小児矯正で一番大きなメリットは、成長する力を利用できるという部分です。頭部というのはパズルのようにいろいろな骨が合体して作られているものなんです。生まれてから成人を少し過ぎる頃までの間は、すべてのパーツが結合せず、隙間の部分を利用して頭部は大きく成長していくんですね。なので、そのさまざまな骨が動く力を使い、将来的に永久歯がきれいに並ぶようにするのが小児矯正の目的です。乳歯で矯正をしたところであまり意味がないと否定的に思われる方も多いのですが、小児矯正をすることにより、永久歯に生え変わった段階で歯を抜かずに済む可能性を高めることができます。健康な歯をわざわざ抜くなんて、もったいないですから。

お母さま方に対して何かメッセージはありますか?

落合慶行院長 おちあい小児歯科6

小児歯科に来てお子さんが大泣きしたりすると「うちの子だけなのでは?」「迷惑をかけているのでは?」と心配される方も多いのですが、通過儀礼みたいなものですからあまり気にしないように(笑)。子どもが泣くのは当たり前ですからね。成長の度合いもそれぞれですし、ある日、突然我慢できるようになったりすることもあります。焦らずにドンと構えて、疑問があれば何でも気軽に相談してください。小児歯科というのは、子どもの歯を健康な大人の歯に導くというのが仕事です。永久歯がおかしな生え方をすることも予防できるので、将来のための土台づくりだと思って検診に来ていただきたいですね。もちろん、日々の生活習慣も大切ですよ。お子さんが多いお母さん方には大変だと思いますが、まずは食べたら磨くということを習慣づけていきましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/30万円~※詳しくはクリニックまで要問い合わせ、メンテナンス/1回3000円

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