萩原 佳江 院長、萩原 貴寛 副院長の独自取材記事
のだ歯科医院
(犬山市/犬山駅)
最終更新日:2026/01/20
犬山の地で40年以上親しまれてきた「のだ歯科医院」は、2025年、前院長の野田修先生から娘の萩原佳江院長へと継承された。現在は佳江院長、野田先生、萩原貴寛副院長、訪問診療を担う女性歯科医師の4人体制で、外来から訪問歯科診療まで切れ目なく支えている。ベビーカーごと入れる診療室、保育士による見守りなど、院内は子育て世代への思いやりにあふれ、佳江院長ならではのこまやかな気配りが息づく。「自分のケアを後回しにしがちな時期こそ、安心して来てほしいですね」と、佳江院長は優しいまなざしで語る。親子3世代で通える歯科医院づくりにも力を注ぎ、スタッフが一丸となって患者が生涯おいしく食べる力を維持できるよう支え続けている同院。診療の中心となる佳江院長と貴寛副院長の2人に、その歩みと患者への思いを語ってもらった。
(取材日2025年11月27日)
外来から訪問まで一貫して対応。人生の最期まで支える
現在4人の歯科医師で診療されていると伺いました。それぞれどのような役割を担っているのですか?

【佳江院長】今年の6月に継承し、現在は顧問として支えてくれている野田修先生、萩原貴寛副院長、勤務の女性歯科医師と私の4人で診療しています。野田先生は外来に加えて訪問診療や急患対応にも力を貸してくれており、大きな支えです。副院長は外来中心、勤務医の女性歯科医師は訪問を中心に外来も手伝ってくれています。私も外来を中心に訪問にも出ており、4人でバランス良く対応できる体制です。外来から訪問への移行まで切れ目なく支えられる点は当院の強みだと感じています。また、管理栄養士と保育士も在籍しており、外科処置後の食事メニューを提案や院内掲示物で支えてくれています。保育士はお子さんのサポートを中心に関わっていますが、今後は赤ちゃん教室など子育て支援にも広げていきたいと考えています。
診療ではどのような点を重視して取り組まれていますか?
【佳江院長】年を重ねても「おいしく食べ続けられるお口」を守ることを目標としています。そのため、ここ数年はインプラントを改めて学び直し、外科処置後の食べにくさへのサポートや、通院が難しくなった方への訪問診療など、段階に応じて一つの歯科医院で支えられる体制を整えてきました。めざしているのは、最期まで自分の口で食べられる状態を維持することです。歯だけでなく、噛む・飲み込む筋肉や全身の状態まで視野に入れて診ることを大切にし、歯科衛生士とともに「口から食べる力」を支えたいと考えています。また、小さい頃からの良い口腔環境づくりや筋力づくりにも力を入れています。矯正は信頼できる専門の歯科医師に依頼しますが、虫歯治療や予防ケアは当院で行い、家族単位で健康なお口を守れるよう関わることを心がけています。
治療の際に最も心がけていることは何でしょうか?

【佳江院長】痛みの少ない治療と、少しでも楽になり気持ち良く帰っていただくことを大事にしています。また、患者さんが話しやすい雰囲気と、こちらの伝えたいことがきちんと伝わるようなわかりやすい説明も心がけています。私の小さい頃から知っていただいている患者さんも多く、そういった長く付き合える関わりを患者さんとつくっていきたいですね。
【貴寛副院長】「患者さんに対して謙虚でいたい」ということです。こちらの押しつけをせず相談しながら進め、自分のした治療に対しきちんと反省できることを念頭に置いています。患者さんの気持ちに寄り添った診療を大切にしたいと考えています。
待合室に入った瞬間から安心できる空間をめざす
日々のセルフケア用品の相談にも乗っているそうですが、どんな取り組みをされているのでしょうか?

【佳江院長】数年前から口腔ケア用品について学び、患者さんのお口の状態や生活に合った歯ブラシや歯磨き粉など、日々のケア用品に関する相談に対応できる体制を整えてきました。「もっと幅広く学んだ上で選択肢を提示したい」という思いから始めた取り組みで、今ではスタッフも一緒に学んでいます。歯ブラシマップやフローチャートなど、選びやすいよう掲示物も作成しています。普段お使いの歯ブラシをお持ちいただき、一緒に磨き方を確認する他、必要に応じて別のものをご提案することもあります。めざしているのは待合室に入った瞬間から安心でき、「ここに来ればお口の健康をトータルで相談できる」と感じていただける歯科医院です。セルフケアや道具選びも含めて、患者さんと一緒に健康なお口を育てていける場所でありたいと思っています。
スタッフの体制づくりについても、お聞かせください。
【貴寛副院長】現在スタッフは20人以上在籍しています。常勤だけでなく時短勤務やパート、育休中のスタッフも在籍し、ライフステージに合わせて働ける柔軟な体制づくりを大切にしてきました。組織としての一体感を保つために「クレド」を設け、地域への貢献、安心・安全・清潔、笑顔や誠意、丁寧さなど、人と向き合う上で欠かせない価値観を共有しています。礼節や思いやりは医療の根幹であり、今後も大切にしていきたい部分です。院内の質向上にも注力し、介護・救急救命・接遇などについて外部講師の指導を受ける他、小さな勉強会・症例検討会を継続しています。スタッフ一人ひとりが力を発揮し、自信を持って働ける環境こそ良い医療につながると考えています。
どのような患者さんが多く来院されていますか?

【佳江院長】幅広い年代の方にお越しいただいています。定期検診が最も多く、親子での来院もよくあります。インプラント治療や訪問診療も行っているため中高年の方も多いですが、特にファミリー層が多い印象です。当院には子育て経験のあるスタッフや保育士もおり、お子さん連れでも安心して受診できるよう体制を整えています。子育て中のお母さまはご自身のケアが後回しになりがちなので、ぜひ気軽に通っていただきたいですね。最近はアロマを取り入れ、歯科医院らしさを感じにくい落ち着いた雰囲気をめざしています。私自身、子育てで時間が取れなかった時期に「こういうサポートがあれば助かった」と感じたことがたくさんあり、それを形にしたかったんです。お母さまたちが、自分のケアにも目を向けやすい環境をめざしています。
こまやかな配慮を随所に施し、子育て世代に寄り添う
子育て中や妊娠中の患者さんが安心して過ごせる工夫が、院内の随所に見られますね。

【佳江院長】保育士や子育て経験のあるスタッフが在籍し、状況に応じてお子さんをそばで見守る体制を整えています。キッズスペースを活用したり、小さな椅子や机で一緒に過ごしたりと、治療中でも安心できる環境づくりを心がけています。診療室にはベビーカーや車いすのまま入れるため、産後間もない方や妊娠中の方も受診しやすい設計です。妊娠中・妊活中の方が抱える「治療や薬は大丈夫?」という不安には私自身の経験も踏まえて丁寧に説明し、必要時は産科とも連携しています。出産間近でも歯の痛みがある場合は対応し、産後も動ける状態であれば治療可能です。妊娠前・妊娠中・産後、どの時期でも安心して相談できる場でありたいと思っています。
今後の展望と、読者へメッセージをお願いします。
【佳江院長】子育て中は、自分にかけられる時間がどうしても少なくなると思います。だからこそ、当院にいる時間が、ご自身のためのひとときになればうれしいです。未来の自分へのご褒美だと思って、少し勇気を出して時間をつくるきっかけになれたらと願っています。「こんなこと聞いていいのかな」という不安でも構いませんので、どんな小さなことでも気軽に相談してほしいと思っています。お口のことは日々の生活にも心の安心にも関わる大切な部分です。これからも、一人ひとりの生活や背景に寄り添いながら長くサポートしていきたいですね。どんな形でも構いませんので、気になったときにいつでも足を運んでいただけたらと思います。
貴寛副院長もお願いします。

【貴寛副院長】地域の中でこの歯科医院を途切れさせず、安心して通える場であり続けることを大切にしたいと考えています。地域の方が困ったときに「ここに来れば大丈夫」と思っていただける存在であること。そのために、体制や設備、診療内容を時代に合わせて少しずつアップデートし、次の世代へ引き継いでいける土台づくりを続けていきたいですね。歯科医院は間が空くと足が向きにくい場所と思われがちですが、一度中断した方もどうぞ気にせずお越しください。その方のペースで続けていただければ十分です。お口のちょっとした不安でも、気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント/45万円~

