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鳥越 慎司 院長の独自取材記事

大堀歯科クリニック

(東海市/南加木屋駅)

最終更新日:2021/10/12

鳥越慎司院長 大堀歯科クリニック main

「患者さんに喜んでもらえたときが何よりうれしい」という言葉に、優しく気さくな人柄がにじみ出る「大堀歯科クリニック」の鳥越慎司院長。東海市で開業する歯科医院の2代目として、真摯に患者と向き合い、近隣住民の信頼を集めている。2017年4月にはさらなる治療環境の充実と、サービス向上をめざして移転リニューアルを実施。「ゆっくり患者さんと話したい」とカウンセリングルームや個室の診療室を設け、複雑な治療も正確に行うため3D撮影が可能な歯科用CTを導入した。また、子ども連れの患者が安心できるよう保育士を採用し、広いキッズルームや家族で入れるファミリールームも用意。「虫歯がなくても通いたくなる歯科医院づくり」をめざす同院には、0歳から90代まで世代を超えた家族が訪れる。

(取材日2017年5月20日)

世代を超えて、家族ぐるみで通える歯科医院

2017年4月に移転リニューアルされたそうですね。

鳥越慎司院長 大堀歯科クリニック1

もともと、ここから30メートルほど離れた場所で10年間、父の後を継ぎ、この辺りの地名から名付けた「大堀歯科クリニック」を開業していました。移転後も、患者さんになじみのあるクリニック名を残しました。クリニック内に関しては、さらなる治療環境の充実と、サービス向上をめざしています。私はもうすぐ40歳になるので、しっかりと体制を整えたかったのです。まだ若く健康なうちに整えれば、一人の患者さんを最後まで責任を持って診ることができる。一人ひとりの患者さんに寄り添った対応や、より質の高い治療環境を実現するには今しかないと思い、リニューアルを決めました。

自然の光が差しこみ、木の温もりが感じられる明るいクリニックですね。こだわった点を教えてください。

患者さんとゆっくりお話しをしながら治療内容をお伝えできるよう、カウンセリングルームを設置しました。また、ほかの方の目を気にせず治療が受けられるよう、完全個室の診療室や半個室型のファミリールームも設けています。機材面では、低被ばくで広い範囲の3D撮影が可能なCTを新たに導入しました。大学病院や市民病院の口腔外科などと同じようなレベルの診断ができ、複雑な治療である親知らずの抜歯や根管治療を、安全性・正確性を高めることができます。また、車いすやベビーカーでもスムーズに移動ができるようバリアフリーを徹底し、駐車場もゆったり止められるよう10台分のスペースを確保しました。

どのような患者さんがいらっしゃいますか?

鳥越慎司院長 大堀歯科クリニック2

父の頃の患者さんは年配の方が多いですね。そのあとを僕が継いだので、現在は0歳から90代の方まで、幅広い年齢の方がいらっしゃいます。症状は、歯石取りや定期検診などが中心で、虫歯の治療は減っています。最近は「今通っている歯医者さんがあるけど、ほかの先生の意見も聞きたい」と、セカンドオピニオンを求めて来院される方も見えますね。また、ここ最近増えているのがホワイトニングです。歯をよりきれいにしたいと思われる方が多いようです。

チーム医療で、患者の歯を最後まで見守る

歯科医師・衛生士・保育士が在籍し、チーム医療に取り組んでいるそうですね。

鳥越慎司院長 大堀歯科クリニック3

歯科も今はチーム医療の時代だと思うんです。一人の歯科医師がワンマンでやっていたら、その先生が見れなくなったときに治療がやりっぱなしになってしまう。チームとしてやっていれば、もし何かあってもカバーできるので歯科医師自身も安心です。当院では、私のほかに女性歯科医師が1人、歯科衛生士3人、保育士2人が在籍しています。歯科衛生士が歯石取りや定期検診などを担当して、歯科医師が治療内容を説明して治療を行う。そして保育士はお子さんの相手をして、恐怖心を取り除く役割を担います。もちろん、チーム医療にはスタッフの連携が欠かせないので、治療前にスタッフ間でカルテを見て話し合うなど、常に協力を意識しています。

広いキッズルームや家族で入れるファミリールームなど、子育て中の患者さんへの配慮が感じられます。

私も子どもが2人おり、育児の大変さがすごくわかります。ですから、子育て中の患者さんに寄り添った施設づくりは意識しましたね。その一つとして、お母さんが安心して来院できるよう、約6畳のキッズルームをつくりました。初めてのお子さんは、まずここで遊んで医院の雰囲気に慣れてもらいます。また、キッズルームにはお子さん用の歯みがきコーナーがあるので、診療室に怖くて入れない子や乳幼児の治療は、簡単な処置であればキッズルームで行います。ファミリールームは親子で一緒に入れるので、「安心して治療が受けられる」とお母さん方にも好評です。当院には保育士も在籍しているので、お母さんが治療を受けている間、お子さんをお預かりすることも可能です。

患者さんと向き合ったときに心がけていることは何でしょうか?

鳥越慎司院長 大堀歯科クリニック4

治療前と治療後に個室やカウンセリングルームで、お話をする時間を取るようにしています。鏡や口腔内カメラでお口の中を一緒に見て、「今、お口はこういう状態ですよ」「次回はこのような治療をしましょう」というふうに、現状や治療方針についてしっかりと説明をする。年配の患者さんは「先生にお任せします」という方が多いのですが、患者さんにも治療内容を理解してもらえるよう、話しやすい雰囲気をつくりたいですね。以前、治療を受けに来てくれたおばあちゃんが、「ここは個室でちゃんと話を聞いてもらえてうれしい」と泣いて喜んでくれたことがありました。年配の方の中には、言われるがままの治療でつらい思いをされた方もいらっしゃるので、患者さんに理解してもらった上で治療に入る姿勢は大切にしています。

虫歯がなくても通いたくなる歯科医院をめざす

先生が医師をめざしたきっかけは、やはりお父様の影響ですか?

鳥越慎司院長 大堀歯科クリニック5

そうですね。祖父も父も歯科医師なので、私が歯科医師になるのは自然な流れでした。しかし、小さい頃から歯科医師になろうと思っていたわけではなく、塾の先生や芸術に興味があったんです。私も成長して冷静に考えると、やはり歯科医師が無難かなと思うようになりました。実際、父が50代で亡くなり、私がいないと歯科医院を閉院せざるを得なくなり、患者さんがとても困ることになっていたかもしれません。改めて、歯科医師になって良かったなと思います。

大学では口腔外科を専攻されていたそうですね。

父も口腔外科でしたし、兄が内科の医師なので「専攻するなら舌がんや腫瘍など専門性の高い治療ができる科が良い」と考え、口腔外科を選びました。ただ、開業するためには口腔外科だけでなく、入れ歯や虫歯治療、小児歯科、インプラントなどすべての治療ができないといけません。そのため、大学卒業後は愛知学院大学附属病院や愛知県内の歯科医院に勤務して、患者さんから求められる幅広い治療に対応する技術を身につけました。旧・大堀歯科クリニックでは、年配の患者さんが多かったので、義歯の経験を数多く積むことができました。

今後どのようなことに力を入れたいとお考えですか?

すべての人のニーズに応え、ご家族で通ってもらえる歯科医院づくりに力を入れたいですね。「痛い・怖い・薬臭い」という従来の歯科医院ではなく、虫歯がなくても通いたくなる空間になればと考えています。セカンドオピニオンも受け付けていますので、「かかりつけの歯医者があるけど、今の治療でいいのか聞いてみたい」という方は気軽にご来院ください。また、お母さんに虫歯があると、赤ちゃんに口移しで離乳食をあげたときに虫歯菌が移ることがあります。そういった知識も提供して、患者さんのデンタルIQを高めるお手伝いをしていきたいです。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

鳥越慎司院長 大堀歯科クリニック6

当院は院長の僕を除いて、歯科医師、歯科衛生士、保育士はすべて女性です。妊娠中のことや育児の悩みなど、女性同士でしか話せないこともあると思うので、虫歯がなくても美容院のような感覚で来ていただけるとうれしいですね。治療面では、歯科医師は口腔外科の出身で、3D撮影が可能なCTも導入していますので、なかなか治らずにお悩みの方はぜひご相談ください。「入れ歯が割れた、入れ歯の歯が取れた」という場合でも、当院は技工の器材も整っているので、その場ですぐに直すことができます。個室であれば人目を気にすることなく、入れ歯や虫歯の治療ができるので、どんな些細なことでもご相談いただければと思います。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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