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杉 大介 院長の独自取材記事

渕高歯科・小児歯科

(愛西市/渕高駅)

最終更新日:2021/10/12

杉大介院長 渕高歯科・小児歯科 main

のどかな自然あふれる場所にある「渕高歯科・小児歯科」は、60年以上の間、地域に根付いて歯科診療を行ってきたクリニックだ。父の後を受け継ぎ、1990年に杉大介先生が院長に就任。「歯を抜かない治療」をモットーとし、勤務医の頃から歯周病治療を専門としている。また、予防の大切さを伝え、歯磨き指導や定期メンテナンスに注力。患者がいつでも気軽に足を運べるようアットホームな雰囲気づくりを心がけているとのこと。スタッフ全員が患者とのコミュニケーションを大切にし、院内は明るい笑い声が絶えない同院。穏やかな口調でユーモアを忘れない杉院長から、治療に対する思いを存分に語ってもらった。

(取材日2018年11月20日)

歯を抜かない治療をポリシーに、歯周病治療に力を注ぐ

院長に就任するまでの経緯を教えてください。

杉大介院長 渕高歯科・小児歯科1

開業から数えると、当院は今年で65年を迎えます。1953年に父が「杉歯科医院」という名前で実家のあった稲沢市に開業した後、1957年にここから少し離れた場所に診療室を作ったことがはじまりです。その後、1990年にこの場所に移転し、今に至ります。当時の診療室は、尾西線という単線の線路沿いにありました。やがて複線になったのですが、道が狭くなってしまい、車で患者さんが通うのに大変になってしまったためこの場所に移転したんです。そのタイミングで父と交代し、私が院長を引き継ぐことになりました。もともと私は、愛知学院大学歯学部の大学病院の歯周病学教室に入局して勤務医をしていました。大学病院でせっかく勉強してきたんだから、という父からの勧めもあって、以来ずっと歯周病治療に力を注いでいます。

歯周病を専門に選ばれた理由は何ですか?

歯周病はもともと世間的には「歯槽膿漏」と呼ばれており、私が大学病院の医局に入った頃に「歯周病」という言葉で周知されるようになりました。歯周病治療というとまだ珍しい時代。補綴科や保存科、小児歯科がメインの中、そんな新しい分野に興味を持ちました。また、尊敬する先輩の影響もありましたね。当時は歯槽膿漏になると歯がグラグラになって抜けてしまったり、治療のためには抜歯しないといけないという認識がありました。歯を抜くのではなくて保存し、抜かない方法の研究が進み、歯の周りの組織を健全にする歯周病治療が生まれたんです。もともと私の父には歯を抜きたくないというポリシーがあり、私も同意見でした。患者さんも抜歯になるのを好まない方が多いので、歯を残すことに力を入れていこうと決意しました。

アットホームな温かみを感じる院内ですね。

杉大介院長 渕高歯科・小児歯科2

待合室は患者さんとのコミュニティスペースでもありますね。いろいろな、ためになる情報をお知らせしたいと思い、たくさんのお知らせを貼っています。歯周病についてや、お子さんがいる保護者の方に伝えたいことなど、なるべく見やすく理解しやすいように工夫して私が作成しています。また、患者さんの写真や絵などの作品を飾って、ミニ作品展のようになっている楽しい空間です。私は写真撮影が趣味で、今凝っているのが星と景色がコラボする星景写真なんです。診察室には自分で撮った写真を時期によって変えながら展示しており、少しでもリラックスしていただけたらと思っています。治療の際には、趣味の話で患者さんとけっこう盛り上がりますよ。ゴルフや釣りなど趣味が多いので、話題には事欠かないですね(笑)。

コミュニケーションを大切にし、患者のニーズに応える

どのような患者さんが来院しますか?

杉大介院長 渕高歯科・小児歯科3

当院は開業して60年以上たちますから、現在80代の患者さんは20代の頃から治療に来てくださっている感じでしょうか。年を重ね、家族を持ち、今では4世代にわたり来院くださるご家族も。なにしろこの辺りは、そんなに歯科医院が多くあるわけではありません。何キロも離れた場所にやっと他の歯科医院があるといった具合なんです。また、近隣の学校や幼稚園の歯科医もやっているので、小さいお子さんが親子連れで来てくださることもあります。小児から高齢者まで幅広い患者さんが、近隣や少し離れた隣町から足を運んでくださり、頼りにされていると感じます。

患者さんに普段から伝えていることがあるそうですね。

「歯磨きだけではカバーできない歯石や歯間の汚れを取るには定期的なメンテナンスが必要です」と、口酸っぱく言い続けています。そのかいあってか、まじめに通ってくださる患者さんは多いですよ。歯の構造は、並び方や大きさなどさまざまで複雑なため、やはりご自身で完璧に磨くのは難しく、3ヵ月くらいするとどうしても汚れてきてしまいます。定期的にプロの目でのチェックを受けていただきたいですね。また、患者さんにはご自宅での歯磨きをきちんとしていただくよう、モチベーションを上げられるようにすることも心がけてます。歯磨き指導では、模型を使ったりして丁寧に行います。患者さんが自分の口の中に対して意識を高く持っていただけるのが何よりも大切です。

治療の際に心がけていることは何でしょうか?

杉大介院長 渕高歯科・小児歯科4

コミュニケーションをとることですね。ご高齢の方は、私やスタッフと話すことを楽しみに足を運んでくださる方もいらっしゃいます。治療の話だけでなく、世間話でも盛り上がったりしてとてもいい雰囲気です。また、小さなお子さんで歯科が苦手な子は多いので、こちらから話しかけて和ませることも意識しています。お子さんが少しずつ心を開いてくださるとママさんも安心されます。親御さんには歯の治療に来るのではなくて、フッ素を塗ったりして最初は予防に来て慣れてほしいと伝えています。お子さんでも大人の方でも、患者さんのニーズにあった治療を提供することをポリシーとしています。当院でできることは責任を持って行い、できないことは大学病院や市民病院に依頼するなど、専門の先生をご紹介しています。きちんとした見立てをし、最適な方法を提案することこそ、かかりつけ歯科としての任務だと考えます。

予防のために、歯磨き指導と定期メンテナンスが重要

訪問歯科診療など地域へのさまざまな貢献をされていますね。

杉大介院長 渕高歯科・小児歯科5

提携している病院や個人宅へ依頼がある場合に対応しています。ただ、時間がとれない場合は、歯科衛生士さんを派遣するなどの紹介をすることもありますよ。大事なのは、寝たきりの方が誤嚥性肺炎にならないように、定期的なチェックをしていくことです。訪問歯科診療をはじめ、学校歯科医など、父がやっていたことを受け継ぎ、地域への貢献をしていきたい思いでいろいろなことをやっています。今は私を頼りに来てくださる患者さんのために1日でも長く続けていくことが目標です。

歯周病にならないために気を付けることを教えてください。

歯周病は遅くても40代から意識したほうがいいですね。早期発見し、早期処置すれば治療期間も治療費も少なくて済みます。もしも歯周病の場合は、歯磨きの指導に力を入れ、ご自身で実践していただいた上で、歯磨きでは取り切れない歯石を歯科医院で除去することで、かなりの改善が期待できます。磨き残しがあるところは染め出しをしたりして、ご自身の苦手な箇所を意識していくことが大切。それだけで毎日の歯磨きの質が変わってきます。そして、歯磨きは食事の度に磨くのが理想的ですが、昼に磨けないとしたら就寝前に丁寧に磨いてほしいと思います。免疫学的になりやすい人もいるので仕方がないこともありますが、予防することが自分の歯を守る大切な方法です。患者さんの意識を変えていくことが私たちの役目だと思っています。

最後に読者の方へメッセージをお願いします。

杉大介院長 渕高歯科・小児歯科6

患者さんの中には「特に症状がなかったから歯科に行っていない」、「虫歯になってから歯科に行こう」と考えている方もいらっしゃいます。しかし、歯科疾患、特に歯周病などはかなり進行するまで自覚症状はほとんどありません。やはり日々の歯磨きを丁寧に続けること、そして、歯科でのチェックを行うことは継続的に続けていただきたいと思います。お子さんの場合、歯科の雰囲気に慣れる意味でも定期的な通院は大切です。匂いや音、普段との違いに緊張し、いざ治療になった時に進みづらいこともあるので、徐々に歯科に慣れていってほしいです。患者さんには些細ことでも立ち寄っていただけるよう、いつでもお待ちしておりますので、お気軽にご相談ください。

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マウスピース型の装置を用いた矯正/3万円

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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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