西野 次朗 理事長、岡崎 雅子 院長の独自取材記事
すすき野デンタルクリニック
(横浜市青葉区/あざみ野駅)
最終更新日:2025/07/25

小田急線の新百合ヶ丘駅と東急田園都市線のあざみ野駅からそれぞれバスで10分ほど行くと、すすき野の住宅街に立つ複合施設の2階に「すすき野デンタルクリニック」はある。「やさしい歯医者さん」がコンセプトの同院の待合室には、季節の花々が並び、訪れる患者を温かく出迎えている。理事長の西野次朗先生と岡崎雅子院長は、歯学生時代から一緒に腕を磨いてきた仲だ。「学生の頃から知っていたので、お互いの意見を尊重し合う体制はできているのかもしれませんね」と西野理事長。開業から今日まで、二人三脚で多くの患者の歯の健康を守ってきた2人に、同院の特徴や診療への想いを聞いた。
(取材日2025年3月5日)
幅広い年代を診る地域に根差した歯科医院
おしゃれな雰囲気が印象的ですが、内装やインテリアでこだわった部分はありますか?

【西野理事長】診療中の動線を意識して、診療室を円形にした点でしょうか。回遊性が高いので、動きやすいんです。治療の内容によって途中で岡崎院長と入れ換えわることもあるのですが、その際の連携もスムーズですね。また、歯科医院がビルの中にあって外の景色が見られないので、クリスマスの時期はポインセチア、夏はアジサイなど、受付前に季節の生花を飾るようにしています。
【岡崎院長】実はこのお花は、花屋を営んでいる患者さんがいつも届けてくださるんです。治療をきっかけに始まったご縁がこうして続いているのはうれしいですね。歯科医院に苦手意識を感じる患者さんも多いと思いますが、お花を見て少しでも明るい気持ちになっていただけたらと思います。
患者さんの主な年齢層を教えていただけますか。
【西野理事長】当院は駅から離れた住宅地にあるため、電車のアクセスがないんです。人の往来が少ないため、患者さんの入れ替わりもあまりなく、ずっとこの地域に住んでいらっしゃる方がほとんどですね。家族ぐるみで通っていらっしゃるので、小さなお子さんから高齢の方まで、幅広い年齢層の患者さんがいらっしゃいます。
【岡崎院長】幼かったお子さんが大人になって来院すると、親戚の子どもを見ているような温かい気持ちになります。この場所があることで、地域のお子さんたちの成長を感じられるのも楽しみの一つですね。当院のスタッフや患者さんの中には、当院に通ったことがきっかけで歯科衛生士を志すようになった子もいるんですよ。
どういった症状で来院する方が多いのでしょうか?

【岡崎院長】少し前までは虫歯の治療が主でしたが、最近ではクリーニングや定期検診など、メンテナンスで訪れる患者さんが多いように感じます。また、私が一般歯科以外に審美歯科も担当しているため、歯列矯正やホワイトニングなど、今ある歯をもっと良くしたいという患者さんも来院されますね。
【西野理事長】当院は、最新鋭の機械を導入して、特別な治療を行っているわけではありません。ごく一般的なことを行っているのですが、たくさん通ってくださる患者さんがいるのは、私たちが「やさしい歯医者さん」という当院のコンセプトを大切にしているからかもしれませんね。治療はどうしても痛いときもありますので、治療終了までの道筋を伴走する気持ちで、患者さんと一緒に頑張れたらと思っています。
丁寧に向き合い、患者にとってのベストな治療法を探る
「やさしい歯医者さん」であるために大切にしていることや、診療方針について教えてください。

【岡崎院長】患者さんの気持ちに寄り添い、「自分の家族だったらどうするか?」と考えながら治療しています。大切なのは、患者さんがどういう気持ちでいらっしゃっているか、こちらがしっかりと理解することです。患者さんの言葉に耳を傾け、「何をしてあげたら一番喜んでくれるかな」と、患者さんにとってのベストな方法を探っていく形ですね。診療方針としては、歯をなるべく抜かない治療方法を意識しています。現在は入れ歯やインプラントなどの良い治療法もありますが、自分の歯が残っていることが日々のモチベーションにつながることもあると思うんです。症状によっては抜歯が必要な場合もありますが、最終的に抜く選択をするまでに、どういった方法が他にあるか必ず考えるようにしています。
患者さんとのコミュニケーションにおいて、大切にされていることは何でしょうか。
【岡崎院長】症状をお話しするのが苦手な方なら、治療とは関係ない世間話から始めるようにしています。リラックスしていただくことで本音も出やすくなりますし、お話しする様子を見て、異常がないかの確認もできます。口が自然な動きをしているか、高齢の方ですと入れ歯の不具合はあるかなど、話す姿からわかることもあるんですよ。
【西野理事長】私の場合は、患者さんとの関係性が築けるまでは、距離感を無理に詰めすぎないようにしていますね。会話の中の患者さんのちょっとした言葉を取り逃がさないようにして、徐々に仲良くなってきたタイミングで話を広げるよう意識しています。また、女性の患者さんですと女性医師のほうが安心というケースもあるので、その際は岡崎院長にバトンタッチします。これは男性歯科医師と女性歯科医師の両方が在籍している一つの利点かもしれませんね。
お子さんを診療する際に心がけていることはありますか?

【西野理事長】歯科医院が怖いお子さんは多いので、その子が好きなキャラクターやゲーム、漫画などを事前に調べて、ある程度の知識を頭に入れて向き合うようにしています。自分が知っている話が出ることで、緊張が和らぐ子もいると思うので。なるべく同じ目線に立って接するよう心がけていますね。
【岡崎院長】無理はさせないことでしょうか。例えば最初は治療をせず、診察台に座って少し会話をして、頑張ったねと帰す。まずは歯科医院という場所に慣れてもらうところから、スモールステップで進めていきます。私自身、母になってから妊婦さんや親御さんの気持ちがより理解できるようになりました。小さなお子さんを歯科医院に連れてくるだけでも大変ですので、ご家庭の状況に配慮しながら、親御さんとうまく連携して治療を進めていけたらと思います。
困った時に頼れる「やさしい歯医者さん」をめざして
岡崎院長は、審美歯科にも精通していらっしゃると伺いました。

【岡崎院長】審美歯科に関しては、心理面に及ぼす影響が非常に大きいものだと考えています。歯列矯正やホワイトニングなど、どのようになりたいかは患者さんによってさまざまですので、患者さん一人ひとりの要望に合わせてゴールまで伴走します。いかなる場合も「こうしたほうが良い」というような強制はせず、第一に患者さんの気持ちが楽になってもらえるような、自信を持つきっかけになるような結果をめざしています。もし、患者さんが生き生きと過ごしている姿を見られたら歯科医師冥利に尽きると思いますので、そのサポートをしていきたいですね。
外国人の患者さんも多く来院されるそうですね。
【西野理事長】そうなんです。英語をネイティブの方と同じように話せるスタッフがいるため、外国人の患者さんもよくいらっしゃいますね。以前いらした患者さんが、また別の患者さんを紹介して……と、輪もどんどん広がっています。やはり異国の地で治療を受けるのは、不安や心配も大きいですよね。スタッフは細かなニュアンスや、専門的な内容もわかりやすい言葉で患者さんに伝えてくれるので、とても助かっています。
【岡崎院長】そのスタッフだけに限らず、当院の従業員は5年、10年など、長く勤めてくれる人が多いんです。変わらずそばにいてくれるのは本当にありがたいですね。
最後に、今後の展望や、読者へのメッセージをお願いします。

【西野理事長】何かに秀でたい、特別なことをしたいという思いはなく、当たり前のことを当たり前にできる、身近な存在の歯医者さんでありたいと考えています。歯が痛い、不具合があるなど、患者さんにとっての「つらさ」の解消を使命として、これからも真摯に治療を行っていきたいです。歯科医院に苦手意識を抱いている方こそ、当院に来ていただけたらと思います。
【岡崎院長】小さな違和感や痛みの放置が、大きなトラブルに発展するケースも少なくありません。些細な違和感に気づいた時に気軽に寄れるような、相談しやすい存在をめざしたいです。食事をしたり、買い物に行ったりするように、歯科医院に通うことも日常の一場面として捉えていただけたらうれしいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯列矯正/(ワイヤー)75万円~、部分矯正/35万円~、マウスピース型矯正装置を用いた矯正治療/(1回)3万円~、ホームホワイトニング/7000円~、インプラント治療/45万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。