松岡 秀 院長の独自取材記事
松岡歯科・矯正歯科
(大阪市住吉区/住吉東駅)
最終更新日:2025/12/12
南海高野線・住吉東駅から徒歩1分、住吉大社のすぐそばで長年にわたり診療を続けてきた「松岡歯科・矯正歯科」。2025年にその3代目院長となった松岡秀先生は、継承にあたり施設をリニューアル。規模を拡大し、一般歯科から専門的な治療まで幅広く対応にあたっている。幼少期から歯科医師を志し、この地で診療することを夢見て大阪大学歯学部附属病院で先進の治療を学んできた一方で「小さな悩みを相談できる町の歯医者さんとしての姿勢は忘れずにいたい」と話す、そんな松岡院長に診療への想いを語ってもらった。
(取材日2025年11月26日)
住吉区で70年続く歯科医院を3代目として継承
まずは、クリニックの歩みと継承の経緯を教えてください。

前身である「松岡歯科医院」は祖父が70年前に開業して以来、変わらずこの場所で診療を続けてきました。父に代替わりしてから38年、昨年末まではスタッフも入れず、父が完全に一人で診療していました。継承の話は数年前からあったのですが、僕がめざしているやり方にはスタッフが絶対に必要で、当時の規模では難しかった。ちょうど隣で診療していた内科の先生が引退されたので、敷地を広げれば実現できると思い、名を「松岡歯科・矯正歯科」に改め、リニューアルを経て継承することになりました。
先生はいつ頃から歯科医師をめざされたのですか?
歯科医院の近くに家があったことから、子どもの頃から祖父や父が働いている姿を見てきました。自然と「歯科医師は良い仕事だ」と思うようになり、将来自分もこの地で診療することを夢見ていましたね。理系の科目がまったくできず、一度は歯科医師の道を諦めかけたのですが、高校生になって進路を決める時に「やっぱり歯科医師になりたい」と思い、そこから猛勉強しました。歯科医師になってからは、いつかここに帰ってきた時のために先進の治療を学んで力をつけようと、臨床と研究ができる大学病院に進みました。
これまでどのようなことに力を入れて研鑽を積まれたのでしょうか?

大学病院の補綴を専門とする診療科に入り、かぶせ物全般を長く学んできました。僕が在籍していた大阪大学は、かぶせ物や入れ歯だけでなくインプラント治療もするので、手術からかぶせ物まで本当に幅広く研鑽を積みましたね。外勤先のクリニックでは、かぶせ物だけの精度では歯を守ることが難しいという事実に直面し、根管治療と補綴装置の精度が両立して初めて長期的に長持ちしやすい装置ができあがることを知りました。勉強するため、セミナーにも積極的に参加しています。目の前の患者さんに最善を尽くすために勉強したい。それが僕の原動力です。
クリニックの強みを教えてください。
マイクロスコープやラバーダム防湿を用いた精密根管治療やセラミック治療、歯を失ってしまった人に対するインプラント治療ですね。先進の機器を駆使し、より精密な治療をめざしています。かぶせ物や入れ歯、インプラント治療を長く経験してきたため、治療計画を立てたりゴール設定を患者さんと共有したりすることが得意なのですが、虫歯治療や根管治療、歯周病治療などの土台となる治療がしっかりしていないと、全部絵に描いた餅になってしまうのです。その両方をしっかりと提案できる知識と技術が、僕の強みだと思います。
歯を守る第一歩は、患者自身の現状把握と治療への理解
どのような患者さんが多く通われていますか?

メインは65歳以上の患者さんで、父の代から通ってくれている方や、かかりつけの歯医者さんが引退してしまい、新しく診てくれる歯科医院を探していらっしゃる方も来られます。残念ながら歯を失ってしまった状態で来られる方が多く、入れ歯やインプラント治療といった選択肢をご提案することが多いですね。リニューアルして若い世代の方にも来ていただけるようになったので、お子さんの矯正や大人の歯並びの相談も増えてきています。この地域は、お子さんから長く住んでいるご高齢の方まで、幅広い世代の人が共存しています。いろいろな患者さんを診ていきたいと思っていた僕にとっては、すごく魅力ある場所ですね。歯医者さんがお久しぶりという患者さんも少なくないですが、皆さんすごくしっかりと、こちらの話に耳を傾けてくださっている印象です。
カウンセリングを大切にしているそうですね。
今まで自分の歯がどのような治療を受けてきたかを理解するのはなかなか難しいことですが、現状をしっかりと理解して正しい治療法を知ることが、何より自分のお口の中の健康を守る方法だと思うのです。どういう治療をどのように進めていくかをしっかりと患者さんに説明し、理解していただいた上で、納得して治療を選んでいただきたい。そういった想いから、カウンセリングを大切にしています。初診では必ず全員にエックス線やお口の写真撮影、歯周病検査などをして、今どういった状況なのかを説明しています。その方が抱えている問題に対して最善のプランを提案できるよう努めていますが、治療のプランを患者さんとしっかり話し合って決めていくという点では、虫歯治療といった保険の範囲内での治療はもちろん、必要な方にはセラミック治療や精密根管治療、インプラント治療、矯正などの自由診療も最初の時点で提案するようにしています。
診療の際に意識していることを教えてください。

歯は再生しません。人工の材料に置き替えることでしか治療できないので、一回一回の治療をしっかり長持ちさせるように意識していますね。最初の治療の段階から気をつけないと、結局何度も治療して抜歯に至ってしまう。そのことを患者さんにも理解していただき、長持ちする治療法や材料を選択することを大事にしています。インプラント治療など、歯がなくなった所を噛めるようにするための技術ももちろん大切ですが、やっぱり天然の自分の歯を残すことが一番大事だと思います。今ある歯をなるべく残し長期的に使っていけるように、できるだけ歯を削る量を少なくしたセラミック治療を提案しています。また、長持ちする治療を選択したとしても、その後のメンテナンスができていないと結局無駄になってしまいます。予防やメンテナンスも治療と同じように大切に考えているので、歯科衛生士さんの存在はすごく大きいですね。
生涯、おいしく食べられる幸せを支えたい
クリニックのコンセプトを教えてください。

「生涯、おいしく食べられる幸せを支える」です。どのような人もしっかり噛める状態にし、それを生涯続けてもらえるようにしたい。そのような歯科治療をすべての患者さんに提供したいという想いを込めました。生涯しっかり食べるためには、一つ一つの歯の治療精度も大切ですが、それが長期的に安定するという意味では、歯並びや噛み合わせも大事になります。僕はかぶせ物の科で研鑽を積んできたので、最終的にどういう噛み合わせにすると長持ちしやすいかというゴールを見据えた上で、一本一本の歯を精密に治療できることも強みです。一方で、お子さんの時から歯並びをしっかり整えて虫歯になりにくい環境をつくっておくことも重要です。それが、生涯おいしく食べるというゴールに向かって、最初にできることだと思います。当院では矯正にも取り組んでいますから、ぜひご相談いただきたいですね。
外観や内装、院内の環境面でこだわった点はありますか?
ここは住吉大社も近く落ち着いた雰囲気の町なので、外観も内装も、全体的に町並みに溶け込むような落ち着いた色味で構成しました。院内は患者さんがゆっくりしていただけるような雰囲気に。完全バリアフリー設計で、お子さんや車いすの方でも不自由なく通えるようにしています。できる限りプライバシーに配慮し、患者さんとしっかりとお話しできる空間にするため、診療室は完全個室と半個室にしました。カウンセリングルームも備えています。設備は消毒や滅菌の部分も含めて刷新し、より安心して治療を受けていただけるよう心がけています。
最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

2階のスペースも活用して診療台の数を増やし、クリーニングや予防で来られる方から専門的な治療を求める方まで、幅広い患者さんのさまざまな悩みに応えていけたら良いなと思っています。より多くの患者さんにご来院いただけるよう、地域の皆さんが気軽に立ち寄れる体制を整えていきたいですね。大学病院では自由診療の分野を中心に研鑽を積んできましたが、小さな悩みを相談できる町の歯医者さんとしての姿勢は絶対に忘れずにいたいと思っています。皆さんのお口の健康に寄与できればと思っていますので、ぜひご来院ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミック治療/7万7000円〜、精密根管治療/5万5000円〜、マウスピース型装置を用いた矯正/44万円〜、インプラント治療/49万5000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

