全国のドクター13,855人の想いを取材
クリニック・病院 156,764件の情報を掲載(2025年6月19日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 大阪府
  3. 大阪市中央区
  4. 大阪上本町駅
  5. 大住歯科医院
  6. 大住 善信 院長

大住 善信 院長の独自取材記事

大住歯科医院

(大阪市中央区/大阪上本町駅)

最終更新日:2025/05/08

大住善信院長 大住歯科医院 main

近鉄難波線大阪上本町駅から徒歩約1分のところにある「大住歯科医院」。院長の大住善信先生が先代院長から引き継いで今年で28年を迎える。勤務を始めた時期から含めると、30年近くにわたって地域の健康を見守り続けてきた。どこか懐かしさを感じさせる院内は、大きな窓から日の光がたっぷり差し込んで明るい。待合室には、患者から贈られたという模型やミニチュアカーなどのコレクションがズラリと並び、大住院長と患者との温かな関係性を感じる。「初めて来院される際は不安が大きいもの。当クリニックでは患者さんとの会話を大切にし、しっかりとコミュニケーションを取るよう努めています」。やわらかな語り口が印象的な大住院長に、クリニックの歴史や診療での心がけなど、たっぷりと話を聞いた。

(取材日2022年7月20日)

長きにわたり、地域の口の健康に貢献

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

大住善信院長 大住歯科医院1

わが家は代々医療系の家系でして、親戚も医師や歯科医師ばかりでした。それで長男である伯父は医師に、次男の父親は歯科医師になったそうです。私も当然のように父親からは医師か歯科医師か選択を迫られましたね。いろいろとあらがってはみたのですが、結局のところ医療に携わってみたいという気持ちがあって、歯科医師の道に進みました。大学を卒業後は、大阪市内のクリニックに勤めていましたが、父から早く手伝ってほしいと言われて、ほどなくこちらのクリニックで働くようになりました。

歴史あるクリニックですね。

ええ。父の親の代からこの場所で開業しています。父親が開業した当時は、まだ歯科医院が少なかったようで、受付から階段を通って、1階の薬局の前までズラッと患者さんが並んだそうです。私がクリニックを継承する際に、診察台やエックス線などの機器設備は新しいものに入れ替えたのですが、棚や照明など、当時をしのばせるレトロなものも残っています。昔から来てくれる患者さんたちは、変わらない雰囲気のこのクリニックに安心されるようです。

どのような患者さんがお越しですか?

大住善信院長 大住歯科医院2

ご高齢の方を中心に、周辺に勤務されているビジネスパーソンがいらっしゃいますね。昔から通ってくれている患者さんが多く、以前にこの近くでお勤めで、定年退職後にも遠くから通院してくださる方もいらっしゃいます。治療では、虫歯、歯周病、抜歯、詰め物、入れ歯など一般的な歯科診療を行っています。矯正やインプラントなど専門性の高い治療をご希望される方には、私が所属する地域歯科医師会の先生をご紹介しています。長年の知り合いでもあり、それぞれの先生の得意分野や専門性をわかっていますので、どういった治療でもまずはご相談くださればと思います。

患者の健康を見守りたい。痛みの少ない治療にも配慮

特に力を入れている治療はありますか?

大住善信院長 大住歯科医院3

さまざまな治療を行っていますが、やはり入れ歯の治療が多いですね。その方に合った入れ歯を作ることはもちろんですが、当クリニックは入れ歯の修理依頼も多いんですよ。特に修理はできるだけ素早く行うようにしています。父がいた頃は当クリニックに歯科技工士さんがいて、入れ歯がゆがんだり割れたりしても、その日のうちにすぐに修理していました。当時から通ってくださっている患者さんもいらっしゃるので、入れ歯に不具合や故障があってもすぐに治せるものだと思っておられます。もちろん、その日の食事に関わることでもありますし、こちらとしても早く手元に戻してあげたいという気持ちがありますから、できるだけ丁寧に、でも迅速にと心がけています。

患者さんには予防の大切さをお伝えしているそうですね。

予防歯科に力を入れることは一般的になりました。虫歯や歯周病を予防することは、糖尿病をはじめとする全身の病気との関わりも深いため、そういった意味では延命にもつながるとされています。虫歯や歯周病の治療がなくても、お口の中の点検やメンテナンスなど継続的にお越しいただくことで、健康で豊かな生活が送れるというお話は、治療の経過を見てお伝えするようにしています。また、歯科医師としても、一度でも治療で関わった患者さんに対しては、お口はもちろん患者さん自身の健康を見守っていきたいという思いがあります。定期的なケアでの通院を望まないご高齢の方に無理強いすることはありませんが、できる限り寄り添った治療をしたいと考えています。

診療において気をつけていることはありますか?

大住善信院長 大住歯科医院4

いくつかありますが、最近ですと、特に感染症予防については気をつけています。患者さんが口にする器具や道具の滅菌消毒はもちろんですが、口腔外バキュームや精度の高い空気清浄機を設置して、空気中のウイルスや細菌についても気を配っています。また、治療中の痛みに関しても気をつけていますね。麻酔を打つときは、細い針を使うようにしたり、麻酔薬は温めたものを使ったりと、できる限り痛みを抑えた処置を心がけています。ほかにも、寝た体勢だと痛みを感じにくかったり、麻酔を打つ直前まで注射器を見せないようにしたりと、さまざまな方法を実践しています。昔の麻酔はとにかく痛いものだったみたいで、ご年配の方は嫌がられるのですが、こういった工夫をすることで、実際にしてみたらそれほど痛くないと思ってもらえたらうれしいですね。

患者の心情に沿った治療を心がける

患者さんと接する上で大切にしていることは何ですか?

大住善信院長 大住歯科医院5

治療では、こちらの思いは押しつけすぎず、患者さんの希望に応えるようにしています。もちろん、痛いといった訴えがあるときには、まず痛みを取り除くことが大事です。患者さんの希望する治療では痛みが取りきれない場合にははっきり伝えますが、それでもやはり希望に沿った治療ができないか熟考します。昔のエピソードですが、90歳近い女性の患者さんで最後の1本の歯を大切にしていた方がいました。不便さを考えるとすぐにでも入れ歯などを提案するべきではありましたが、ご本人の納得が最優先だと考え、話し合いの結果できるだけその歯を抜かずに残せるよう治療を行ったことがあります。すべての人にとって、自分の歯は大切なもの。そういった患者さんの思いを大切にしたいといつも考えています。

ところで、先生は何かご趣味はありますか?

以前は車が好きで、サーキットまで赴いて車を走らせていました。普段は出せないようなスピードで走っていると、まるでレーサーになったような気持ちで、リフレッシュできるんです。半日くらい走り込んで、帰りはゆっくりと安全運転で帰ってくるというのを週末になったら繰り返していましたね。ですが、もともとは怖がりな性分。年とともに、スピード感が怖くなってきたこともあって、今は車を手放してしまいましたね。最近はもっぱら古くからの友人と昔話を語りながらお酒を飲むことが楽しみですね。

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

大住善信院長 大住歯科医院6

歯や歯茎が痛くなってから歯科医院に来るというのでは、治療に時間もかかりますし、歯のダメージも大きくなってしまいます。歯は一度抜いたり削ってしまったりすると、もう元には戻りません。できる限り健康な状態でキープするために、不調を感じたら早めに適切な医療機関にかかってほしいと思います。中には通院を煩わしく思う方もいらっしゃるでしょうが、歯周病は根気強くブラッシングすれば徐々にではありますが改善も望めますし、虫歯も発見が早ければ早いほど歯を残せる可能性が高まります。基本的に人は病気になってから病院に行きますが、歯科では予防の段階で通院することも普通のことです。豊かな人生を過ごすためにも、うまく活用してほしいと思います。

Access