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岡田 友之 院長、岡田 美和 さんの独自取材記事

岡田歯科医院

(堺市中区/白鷺駅)

最終更新日:2023/08/03

岡田友之院長、岡田美和さん 岡田歯科医院 main

南海高野線の白鷲駅から徒歩約15分。幹線道路沿いの郊外にある「岡田歯科医院」は、岡田友之院長の父である岡田禎三先生が開業し、岡田院長が2004年に継承。親子2代で50年以上の歴史を数える。2017年に予防を重視した予防歯科としてリニューアルし、スタッフ一丸となって予防に取り組む。治療から予防へのシフトを提案したのは、岡田院長の妻であり、歯周病について専門的に学んだ経験を持つ、歯科衛生士の岡田美和さん。「新しい診療スタイルのヒントをくれて感謝しています」と岡田院長が話せば、美和さんは「院長は仕事熱心で常に患者さんのことを考えているんですよ」と笑顔で答え、息ぴったりな様子が伝わってきた。そんな岡田院長と美和さんに予防歯科への思いを中心に聞いた。

(取材日2019年4月17日)

父の背中を見て歯科医師の道へ。親子で50年以上

岡田院長が歯科医師を志し、お父さまからクリニックを引き継ぐまでの経緯を教えてください。

岡田友之院長、岡田美和さん 岡田歯科医院1

【岡田院長】僕が小さい頃は虫歯の洪水時代で、当院も診療の予約を取るために早朝から100人以上の行列ができるほどでした。父は朝から晩まで寝る間を惜しんで診療にあたるとともに、地域の小中学校の学校歯科医も務め、地域医療に貢献していました。そんな父の背中を見て育ち、高校生の時には地域に貢献する仕事をしている父を誇りに感じるようになり、歯科医師の道を歩むことを決意しました。大学卒業後は歯科医院で経験を積みながら父の手伝いをし、2004年に当院を継承しました。今では父は相談役として当院を支えてくれています。古くからの患者さんの中には父と久しぶりに顔を合わせて泣いて喜ばれる方もいらっしゃって、地域医療の大切さと父の偉大さを感じますね。

歯科医師になって25年。診療に対する考え方にも変化があったそうですね。

【岡田院長】歯科診療を長年続けてきた中で、できるだけ歯を削らない、歯を守っていく治療、つまり予防が何よりも大切だと考えるようになりました。寿命が延び、人生100年時代とも言われていますが、寝たきりにならず健康で長生きするには、口腔内を健康に保つことが必須です。いつまでも自分の歯で噛めることはもちろん、口腔内の健康状態が悪化すると、糖尿病などの疾患を引き起こしやすくなるのです。これは糖尿病専門の先生が発信していることですが、食事制限と運動だけを頑張っても糖尿病は予防できず、歯周病の治療が先決だと、セミナーでもお話されていました。健康寿命と生涯寿命の乖離をできるだけなくしていくためにも、予防を積極的に推進したいと考えています。

予防歯科を浸透させるだけでなく、正しい情報を伝えることが大切なんですね。

岡田友之院長、岡田美和さん 岡田歯科医院2

【岡田院長】歯周病と糖尿病の間には深い関係があり、口腔内の健康が全身に大きな影響を与えることを知らない方もいると思います。もっとも、知らないことが悪い、非常識だというわけではありません。そうした知識を一般の患者さんが生活の中で学ぶことは難しく、だからこそ僕たち歯科医師が新しく正しい情報を患者さんに伝えていき、“口から守れる健康”を「未常識」から常識に変えていくことが重要だと考えています。そこで2017年に大規模リニューアルを行った際、予防専用の診療室のほかにレクチャールームを設置しました。患者さんに向けた口腔の健康講座を行い、予防歯科の必要性や知っておくことで患者さんにとってメリットになる医療情報を発信していきたいと思っています。地域のコミュニティの場として自治会の子育てセミナーなどで利用してもらうなど、地域全体の健康観を高めていき、健康寿命の延伸に貢献できたらうれしいですね。

ワクワクする空間で予防。患者の意識も変化

リニューアルにあたっては、どのような点にこだわられたのでしょうか?

岡田友之院長、岡田美和さん 岡田歯科医院3

【岡田院長】「優秀な歯科衛生士を抱えているのだから、彼女たちが伸び伸びと働ける場所をつくるべきだ」と父から言われ、歯科衛生士が患者さんとしっかり向き合えるよう完全個室のメンテナンスルームを設けました。3階建てのうち1階は治療専用スペース、2、3階を予防のスペースに分け、治療がすべて終わった方はそちらでメンテナンスを受けてもらうことにしています。院内デザインはスタッフも患者さんもワクワクした気持ちになるような空間をめざしました。
【美和さん】私は3階でメンテナンスを担当しているんですが、患者さんから「こんなにきれいにしてもらったら、ご飯を食べるのがもったいないわ~」とか、「ここはゆったりできて癒やされるわ」っておっしゃっていただけたらうれしいな、と思いながらメンテナンスを行っています。治療が必要にならないためにも、しっかりケアしていきたいですね。

どのように治療と予防を進めていくのでしょうか?

【岡田院長】歯が痛い、詰め物が外れたなどの主訴があって来院された場合はすぐに応急処置をしますが、患者さんのご要望を的確に把握するために後日、医療面接を行い、予防まで見据えた治療計画を立てた上で治療を進めていきます。歯科技工士が作るかぶせ物などはオーダーメイドの服を作るのと同じで、患者さんの要望や状態に合った精密なものを提供することで長持ちさせていきます。また歯をきれいにしてからかぶせ物を入れたほうが、再発のリスクも減らせるため、当院ではその場しのぎの治療で終わらせるようなことは行っておりません。医療面接は90分、個室でゆっくりお話できる時間を設けていますので、ご希望があれば遠慮なく何でもおっしゃってください。しっかりお話しさせていただいた上で、本格的な治療・予防に入らせていただくのが当院の方針です。

お子さんの予防歯科にも力を入れているそうですね。

岡田友之院長、岡田美和さん 岡田歯科医院4

【岡田院長】究極的にはマイナス1歳、つまり赤ちゃんがお母さんのおなかの中にいるときから予防が必要だと考えています。そこでスタッフとともに、産前産後のお口のケアや食育について勉強会を行ったりしています。また、出産後に復職した歯科衛生士がベビーマッサージについて学んでいたことから、ベビーマッサージも始めました。お母さん方に早い段階から予防歯科についてお伝えできればと思っています。
【美和さん】日本小児歯科学会小児歯科専門医の女性も在籍していますので、気軽にご相談いただきたいですね。また、お子さんは虫歯予防だけでなく、噛み合わせにも気をつけていただきたいので月に一度、矯正専門の女性歯科医師も診療を行っています。

歯科衛生士とのチームワークで質の高い予防をめざす

予防については、歯科衛生士の皆さんが大活躍ですね。

岡田友之院長、岡田美和さん 岡田歯科医院5

【岡田院長】予防歯科の主役は歯科衛生士であり、彼女たちの活躍が欠かせません。当院には8人の歯科衛生士が在籍しております。20年以上現役で経験を積んだ歯科衛生士2人と中堅の歯科衛生士が1人、さらに4月には新たに1人加わり、今までよりもより一層充実した予防歯科が提供できるようになりました。当院では定期的に勉強会を実施し、ベテランのスタッフが後輩に直接指導するなど、歯科衛生士の育成にも力を注いでいます。スキルアップをめざす歯科衛生士にとっては、理想的な環境ではないでしょうか。また、予防はスタッフ全員で患者さんの歯をお守りするもので、チームワークの良さが必須です。その点、当院はスタッフ同士の仲が良く、いい形でチーム医療が提供できているのではないかと思っています。

患者に「健口手帳」を渡しているそうですが、これはどのようなものなのでしょうか?

【岡田院長】検査データやセルフケアの指導内容、口腔内写真などを時系列でまとめた「健口手帳」を渡ししています。お口の中の状況を自分のこととして理解し、自身の歯の健康に関心を持っていただくとともに、一人ひとりに合ったオーダーメイドの予防プログラムを作成するために運用を始めました。
【美和さん】写真を見て、「詰め物はこんなふうに隙間が空いているんだ」など驚く方も多いですが、そうした気づきが予防や治療のモチベーションにつながると考えています。

今後の展望を教えてください。

岡田友之院長、岡田美和さん 岡田歯科医院6

【美和さん】リニューアルする時にスタッフみんなで「予防歯科といえば岡田歯科医院」と認識していただけるようになったらうれしいよね、と話していました。
【岡田院長】治療や予防の実践に加えて、さまざまな情報を患者さんにお伝えすることも僕たちの役目です。勉強会などに参加して日々研鑽を積み、当院が健康情報を発信する地域のランドマークのような存在になれたら面白いですね。皆さんが笑顔で予防に取り組める地域をめざしていきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

子どもの矯正/20万円~
インプラント治療/1本40万円(診断、手術、検査、その他治療において必要な費用も含む)
※詳細はクリニックへお問い合わせください。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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