新金岡駅から歩いて7分。これまで多くの世帯が住んできた新金岡団地の真ん中で、1987年の開業より30年以上にわたって診療を続けているのが「くまもと歯科医院」だ。院長を務める熊本淳先生は、地元・堺市の出身。開業以来、一度も移転することなく、付近に住む人々の歯の健康を支えながら現在に至っている。勤務医時代には、インプラント治療を含むさまざまな歯科治療を習得。だが、決してその技術にこだわることなく、保険診療を基本に幅広い層の患者一人ひとりに丁寧に向き合ってきたという。「皆さんご近所さんですし、私もざっくばらんにやらせてもらっていますよ」と微笑む熊本院長。その真意はどこにあるのか、ベテランならではの心境を探ってみた。

（取材日2019年6月1日）