福武 里沙 先生の独自取材記事
フクハラ歯科・小児矯正歯科 小児歯科ランド
(吹田市/南千里駅)
最終更新日:2025/12/26
南千里駅から歩道橋を歩き2分、「フクハラ歯科・小児矯正歯科 小児歯科ランド」。2025年11月に改装された院内には恐竜のイラストが随所にあしらわれ、大きな窓から四季の木立を望めるリラックス感のある空間だ。歯科医師の福武里沙(ふくたけ・りさ)先生は、大阪大学歯学部卒業後、口いっぱいにできたむし歯で苦しむ子どもたちとの出会いから小児歯科へ転身。3児の母としての経験も生かしつつ「むし歯ゼロ、きれいな歯並び、自分でできる」を目標に診療を実践している。「マイナス2歳からの小児歯科」として、妊娠前からの予防歯科を提供する他、子どものペースに合わせた「頑張らない治療」など、歯科の視点からの子育て支援にも注力する福武先生に、小児歯科への思いや診療方針について聞いた。
(取材日2025年11月21日)
小児歯科を通して子どもの健康と笑顔を育む
歯科医師になられた理由や、歯科口腔外科から小児歯科へ転身されたきっかけを教えてください。

両親が薬剤師として医療に携わる姿を見て育ち、私も社会貢献したいという思いから大阪大学歯学部に進学しました。卒業後は大阪大学歯学部附属病院第二口腔外科でがん治療に従事していたのですが、派遣先のクリニックで小児の診療を多く担当することになったんです。そこで出会ったのが、多数の歯がむし歯になる「ランパントカリエス」の子どもたち。削って詰めての治療しかできない自分の無力さに、「何とかしてあげたい」という強い思いが湧き上がりました。もっと根本的に子どもの歯を守る方法があるはずだと考え、小児歯科を専門的に学ぶ決意をしたんです。
小児歯科転身から、現在に至るまでの経緯についてお聞かせいただけますか。
小児歯科に転身するにあたり、池田市の「こいし・こども矯正歯科」の院長先生に多くを学びました。もともと、歯科口腔外科も、歯科を通じて患者さんの全身管理をしたいという思いから選んだ道でしたが、小児歯科も子どもたちの全身の健やかな成長を意識しながら診療するという意味では、通じるところがあるような気がしています。現在は同院の副院長として経験を積みながら、2025年4月からこちらの「フクハラ歯科・小児矯正歯科 小児歯科ランド」で小児歯科・小児矯正歯科の診療を開始しています。これまでの学びを生かし、地域の子どもたちの健康を包括的にサポートできる歯科医師をめざしています。
こちらの小児歯科の特徴を教えてください。

当院では「むし歯ゼロ、きれいな歯並び、自分でできる」の3つをめざしています。小さい頃から予防的に歯科に通ってもらうことで、ケアの仕方を身につけて、将来の全身的な健康をめざしていこうという考え方で診療しています。2025年11月にリニューアルした院内には、恐竜のかわいらしいイラストをあしらって、子どもたちが親しみを感じられるような空間にしました。診療室の大きな窓からは四季折々の木立が眺められ、春の桜や秋の紅葉を楽しみながらリラックスして診療を受けていただけます。南千里駅から徒歩2分、雨の日でも濡れずに来院できる立地で、駐車場もあり通院しやすい歯科医院だと思います。駅にはショッピング施設も併設されているので、買い物ついでにも気軽に立ち寄っていただけます。
妊娠前から始める予防歯科と子どもに寄り添う診療
「マイナス2歳からの小児歯科」とは、どのような考え方ですか?

親御さんには、妊娠を考えた時から小児歯科の知識を持ってほしいんです。なぜなら、生まれてすぐの授乳や抱っこの仕方も、すべてお口を育てるための大切なポイントだからです。離乳食の与え方、スプーンの使い方、座り方など、すぐに実践できる知識を妊娠前から身につけておくことで、赤ちゃんの健やかな成長を促せます。また、3歳までに一度歯医者さんに来てもらうと、大人になってもむし歯になる可能性が低いといわれています。単にむし歯を予防するだけでなく、子育て全般のサポート役として小児歯科を活用してほしいと考えています。
診療では大切にしていることは何ですか?
受診が嫌な思い出にならないように、「最後は笑顔でお子さんを帰す」ことを一番大切にしています。ハイタッチして、バイバイができるくらい仲良くなれるように接していきたいですね。また、当院では「頑張らない治療」をモットーに、無理な治療はしません。できる子だけ、やりたいと言った子だけ進めるようにしています。保護者の方が忙しい中連れてきてくださっていることはわかっているのですが、ご理解いただけるように、相談しながら対応していますね。例えば、診療室に入れない子がいたら、待合室での歯磨きや、鏡で歯を見ることだけから始めます。むし歯治療だけでなく、矯正も受けられるよう、段階を踏むことを心がけています。あとは、初めての治療には、笑気麻酔を必ず使い、リラックスした状態で受けてもらえるよう配慮しています。
注力しているという、口腔筋機能トレーニングについて詳しく教えてください。

マウスピース型装置を使った口腔筋機能トレーニングでは、口呼吸などお口の悪い癖の改善を図り、自然な顎の成長を促します。夜寝る時と起きている時1時間のマウスピース型装置の装着に加え、1日2回のトレーニングがセットになっています。段階的に進めていき、できているかチェックして合格したら次へ進むという流れで、習い事のような感覚で取り組めます。当院では、子どものモチベーション維持のため、スタンプカードやプレゼントも用意し、2〜3年での完了を目標に取り組みます。必要に応じて拡大床も併用したり、その後の本格的な矯正治療もご案内可能ですが、予防的な観点からも口腔筋機能トレーニングに早めに取り組むことをお勧めしています。
専門チームで支える小児歯科の未来と地域への貢献
スタッフ体制や、開催している教室について教えてください。

当院には保育士や管理栄養士の資格を持つスタッフが在籍しています。口腔筋機能トレーニングを専門的に学んだ人もおり、定期的にセミナーにも参加しています。あとは、「子どもを褒める達人」の検定を受けたスタッフもいるなど、皆いろいろな面でスキルを高めていますね。教室については、妊婦さんや子育て世代をサポートするため、食育教室や赤ちゃん歯科教室、マタニティー歯科教室などを開催しています。抱っこの仕方やコップの使い方、離乳食の与え方まで幅広くサポートしていますので、気軽に参加していただきたいです。イベント情報はブログやSNSで積極的に発信しています。子育ての困り事を気軽に相談できる場所として、歯科診療という枠を超えた支援を提供していきたいです。
今後の展望についてお聞かせください。
私が小児歯科を学んだ「こいし・こども矯正歯科」では、「みんな笑顔で仲良し」という理念が浸透していて、それがすてきだなと思っていて。フッ素塗布による予防の大切さや、お口を育てることへの意識の重要性が、親御さんに浸透しているんです。当院でも広めていきたいと考えています。地域の子育て世代はもちろん、より広い層に小児歯科の大切さを知ってもらい、最終的には全国に広げていくのが目標です。私自身、3児の母として実体験に基づいた子育てやお子さんの歯の話もお伝えできると思っていますので、自分の経験も診療に生かしていきたいですね。
地域の保護者の方々へメッセージをお願いします。

お子さんにむし歯がなくても、予防のために定期的に受診していただきたいですね。当院では「むし歯ゼロ、きれいな歯並び、自分でできる」という3つのゴールに向けて、将来的にわたってお口も全身も健康な状態になれるよう、長期的な視点で支援を続けていきます。また、小児歯科での治療だけでなく、子育て全般のサポート役になれたらうれしいです。親御さんが子育てを楽しいと思えるようなサポートを提供していきたいですね。子育てで少しでも困り事があるなら、「こんなことを相談していいのかな」と思わずに、些細なことでも遠慮なくご相談いただければと思います。妊娠前の方も、教室へのご参加は大歓迎ですので、お気軽にご来院ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた小児矯正(場合によっては拡大床含む)51万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

