田中 隆雄 院長の独自取材記事
田中歯科医院
(吹田市/千里丘駅)
最終更新日:2026/03/13
千里丘駅から徒歩14分、大阪モノレール線宇野辺駅からも徒歩10分の場所にあるメゾン千里丘ショッピングセンター。スーパーマーケットやクリニックなどが集まるその2階に位置する「田中歯科医院」は、地元出身の田中隆雄院長が1991年に開業した。田中院長は、朝日大学歯学部を卒業後、同大学大学院にて補綴学を専攻したため、特に入れ歯治療を得意としている。もちろん虫歯や歯周病治療などにも幅広く対応するが、「できるだけ保険適用の治療を提案する」「矯正歯科など対応外のニーズについては、速やかに信頼のおける専門家につなぐ」というように診療方針は明快だ。大ベテランでありながら親しみやすく、屈託のない笑顔が印象的な田中院長に、開業から35年を迎えた現在の同院の体制や診療内容について詳しく聞いた。
(取材日2026年2月16日)
もともと得意なのは補綴学に基づく入れ歯治療
現在の患者層や診療体制はどのような状況ですか?

開業時から今までの35年間で、数えきれないほど多くの患者さんを診療してきました。開業した当時、患者さんは若い世代のファミリーが多く、小さなお子さんもよく診ていました。今は幅広い世代の方が来られます。診察台は4ユニットあって、僕1人で診る日もありますが、週に3回は大阪歯科大学の先生にも来てもらって2人体制で診療しています。近年は、長く通ってくださっている患者さんが年齢を重ねられたことで、義歯や入れ歯の治療も増えてきました。
先生は、義歯や入れ歯について学んでいたそうですね。
僕は朝日大学歯学部を卒業後、そのまま大学院に進み、親しかった先輩に誘われて補綴学を専攻していました。補綴学は、欠損した歯を義歯で修復する方法などについての学問です。補綴学の教室では総義歯(フルデンチャー)、部分床義歯、クラウンブリッジに講座が分かれていたのですが、先輩が専攻していたのがフルデンチャーだったので、僕も興味を持ってそちらのほうに進みました。ちなみに僕は、高校卒業後、いったん他大学に進学した経緯があります。親族にも医療関係者はいなかったのですが、在学中に手に職をつけたいと考えるようになり、幸い両親も理解してくれて大学を中退。浪人して朝日大学に入り直しました。
義歯や入れ歯についての先生のお考えを聞かせてください。

今も基本的には、大学で学んだ診療に忠実であることを心がけています。例えば、型採りも、手間をかけて丁寧にやると明らかに仕上がりが違うんです。ただ、入れ歯の合う、合わないは、患者さんの思い込みで評価が変わってくることもありますね。僕としては、入れ歯がフィットするまでは、やはり少し我慢していただく期間が必要であると考えています。良い入れ歯はよく噛めることが見込めるだけでなく、顔立ちが若々しくなることにもつながりますので、ぜひ前向きに検討いただければと思います。
保険診療中心の治療と歯科検診に注力し、健康を支える
他に診療の特徴や方針はありますか?

義歯や入れ歯の他には、虫歯や歯周病の治療はもちろん、マウスクリーニング、小児歯科などにも対応していますが、いずれの場合も極力、保険診療での治療をご提案しています。むやみに自由診療を勧めることはありません。患者さんにとって費用面の不安を取り除きたいということもありますが、そもそも、保険診療でも質の高い治療を行うことが無理なわけではないのです。自由診療による技工物のほうが機能面で優れている点が多いのも事実ですが、まずは保険診療で、悪い部分を都度きっちり治療することを重視しています。
歯科検診にも注力しているそうですね。
吹田市は、市民の健康を守る各種検診の補助に力を入れていまして、その充実ぶりは全国有数ではないでしょうか。歯科では成人、妊婦、6歳児を対象とした検診があり、当院も歯科医師会を通じて協力しています。健診で虫歯や歯周病などが早期発見できれば、患者さんにとっても歯科医師にとっても当然良いことですし、健診を受けることは口腔衛生の動機づけにもなります。どんどん健診を活用していただきたいですね。特に歯周病は、痛みや腫れを感じる頃にはかなり進行してしまっているので、予防的な歯磨きや歯石取りが大切です。
他の歯科医師とも積極的に連携されていると聞きました。

大きな手術やより精密な検査が必要な場合などは、主に大阪大学歯学部附属病院、あるいは吹田徳洲会病院の歯科口腔外科に紹介します。また、当院は矯正歯科には対応していないため、矯正の必要や要望があれば専門家に紹介します。その場合に活用するのが、僕の出身校である茨木高校の卒業生ネットワークです。茨木高校には、歯科医師になった卒業生ばかりで組織する「歯科医師ユーカリ友の会」があって、もう50年以上続いているんですよ。年に1度、総会と懇親会を開いていて、今、僕は会長を務めています。歯科の中でも、さまざまな専門性を持った歯科医師がたくさん所属しています。中学時代から知っている先生もいて信頼できますし、北摂地域で活躍している先生が多いので患者さんにも紹介しやすいです。地元出身ならではのネットワークですね。これからも今以上にほかの歯科医の先生方と密にコミュニケーションを取っていけたらと思っています。
平日は20時まで診療し、定期的な通院を後押し
通いやすさのためのアピールポイントがあれば教えてください。

患者さんの多くは歩いて来られる近隣の方ですが、茨木のほうから車で来られる方もいらっしゃいます。その場合も、メゾン千里丘ショッピングセンターの駐車場がすぐ隣にあって、20台ほど停められるので便利です。また、当院は駅から少し離れた高台にあるため、会社帰りの方も通いやすいよう、平日は20時まで診療しています。それから、ご高齢の方や体の不自由な方など、通うことが困難な患者さんには訪問診療も行っています。歯科医師会を通せば訪問診療用の機材一式が貸与され、通院での診療に近いことが在宅でもできますので、ご相談いただければと思います。
先生だけでなく、スタッフの方も明るい雰囲気ですね。
ありがとうございます。今は全員で10人以上のスタッフがいます。歯科衛生士は2人が交代で出勤、それ以外の歯科助手や受付・医療事務は、昼間は主婦の方、17時以降は学生さんが多いですね。主婦の方は、夕方以降は家庭のことが忙しいので配慮しています。時間帯によってスタッフの年代は違いますが、どちらも和やかな雰囲気で、開業してすぐの頃からずっと働いてくれている人もいます。僕は患者さんへの接遇と同じように、スタッフに対してもきつい言い方はしません。できるだけ長く、気持ち良く働いてほしいですからね。
地域の方へのメッセージをお願いします。

当院が位置するこの場所は、吹田市、茨木市、摂津市など市の境界部分にあたるのですが、昔は竹やぶが広がっていました。僕はこの地域で生まれ育ち、実家も竹やぶや畑を持っていたので、タケノコを掘りに行ったり、柿を取ったりしていたんです。そんな思い出のあるこの場所で、地元の方々のために働けることが僕の喜びに他なりません。当院の歩みとともに僕自身も年齢を重ねてきましたが、趣味のゴルフやスポーツジム通いで体力を維持するように努めています。ジムのプールで歩いて泳いで、サウナでさっぱりするのが日々の楽しみ。体が元気なうちは、できるだけ歯科医師として頑張るつもりです。

