吉竹 賢祐 院長、濱本 大貴 先生の独自取材記事
吉竹歯科医院
(吹田市/江坂駅)
最終更新日:2023/05/19
大阪メトロ御堂筋線の江坂駅に直結したビーロット江坂ビルの3階にある「吉竹歯科医院」。院内に一歩足を踏み入れると、そこには都会の喧騒から離れた、洗練された空間が広がる。1994年に親戚から同院を引き継ぐ形で開業したのは、穏やかながら確固たる信念を持つ吉竹賢祐院長。「歯科医師は常に学び続けることが必要」と語り、自己研鑽を重ねながら後進の育成にも力を注ぐ。吉竹院長とともに取材に登場したのは、吉竹院長からの信頼が厚い濱本大貴先生。両先生に、診療における心がけやこだわり、患者への思いなどについてたっぷりと聞いた。
(取材日2023年4月17日)
専門的なインプラント治療・歯周病治療が強み
まずは貴院の特徴について教えてください。
【吉竹院長】当院は予約制であることが特徴です。たくさんの患者さんを次々と診るのではなくて、できるだけ患者さん一人ひとりに時間を取って、きちんと説明をした上で治療を進めることを大切にしたいと考えたためです。このスタイルに賛同し、紹介で来られる患者さんも多いですね。院内には歯科用CTとマイクロスコープを導入しているほか、インプラントの外科手術などの際に血管や神経を傷つけずに骨を削ることをめざせる超音波機器も取り入れています。開業当初から力を入れているのはインプラント治療で、それに伴う歯周組織の再生にも取り組んでいます。
インプラント治療に力を注がれているのにはどのような理由があるのでしょうか。
【吉竹院長】私はもともと口腔外科に興味があり、尊敬する兵庫医科大学医学部教授の吉岡済先生の影響もあり同大学歯科口腔外科学講座へ入局しました。そこでの指導は非常に厳しかったですが、やりがいもあってわれながら本当によく勉強したなと思います。そんな中、大学4年目の時に神戸国際デンタルクリニック・カミムラ歯科医院の院長で、アメリカで補綴学を学ばれた上村恭弘先生から「インプラント治療を本格的に始めたいので口腔外科の若い歯科医師を探している。良ければ見学に来ないか」と声がかかりました。当時このまま大学に残るか悩んでいた私は、見学に行きその先端設備や総合的な歯科医療に取り組む上村先生の姿勢に感動を覚えました。そして大学の教授や助教授を説得し、兵庫医科大学歯科口腔外科学講座を修了後にお誘いいただいた上村先生のクリニックへ。そちらでインプラント治療の研鑽を積んだ経験が、当院の診療においても生かされています。
続いて、濱本先生の歩みや得意とされている治療についてもお聞かせください。
【濱本先生】当院に来る前は、大阪大学歯学部附属病院歯周病学科や大阪市内の歯周病・インプラント治療に特化した歯科医院にて研鑽しました。兵庫県川西市のふじい歯科での勤務経験もあり、そちらの院長は根管治療を専門にしていました。それらの経験から、歯周病治療やインプラント治療、そして根管治療を得意としています。歯周病は日本人が歯を失う原因の第1位とされていることから、今後もたくさんの方に歯周病治療が必要になるでしょう。また、かぶせ物やインプラントを用いるなど全顎的な治療をする際にも、その基礎となる歯周病治療は非常に大切だと考えています。
「こだわり」は歯科医師の命
吉竹院長が歯科医師としてこだわられていることはありますか?
【吉竹院長】すべてです。こだわりは歯科医師の命と言っても過言ではありません。細部におけるこだわりをとても大切にしており、若い勤務医にもうまくいくまで何度も練習してもらうようにしています。ですが、実は昔からこういうタイプだったわけではなく、もとは大ざっぱな人間でした。歯科医師としての仕事に従事するにつれ、自分の性格が変わったのだと思います。飛び抜けて手先が器用でもないし、頭の回転がいいというわけではない。けれど責任感の強さからたくさん勉強しましたし、技術的にも研鑽を重ねました。それが歯科医師としてのこだわりにつながっていったのではないかと。そもそも、歯科医師は口腔内をトータルで診るため、ずっと勉強し続けなくてはいけません。歯周病や噛み合わせ、矯正など、すべてを理解した上で治療を進めていかないといけない、難しい職業だと思います。だからこそやりがいがあるのでしょうね。
患者さんと接する上で心がけているのはどのようなことでしょうか。
【吉竹院長】トラブルを避けるためにも、患者さんにお伝えした内容をメモに書いてコピーした物をお渡しし、私のほうで原本をストックしておくようにしています。状況に応じて治療方針が変わることもありますが、そういった場合もきちんと説明をして同様に対応していますね。臆病なので、例えば手術するとなると失敗することがないように、事前に十分すぎるほど入念に準備する性分なんです。患者さんには喜んでもらいたいですし、私と出会えて良かったと言ってもらえると一番うれしいですね。私が師匠として尊敬する九州の下川公一先生は「医師は患者の命を救う。歯科医師は患者の人生を救う」とおっしゃっています。その言葉どおり、歯の治療は、審美面や咬合を含めて人生を変えていくことができる可能性を秘めていると思うんです。
濱本先生はどのようなことを大切にされていますか?
【濱本先生】一番大事なのは、その患者さんにとってベストな治療計画の立案をめざし、きちんとゴールを決めて治療を進めることです。そのために、患部の状態や患者さんのご希望をしっかり把握した上で丁寧な説明に努め、しっかりご納得いただいてから治療計画を定めるよう心がけています。同時に、どの治療においても、精度の高さを追求することが重要です。これらのことを念頭に置き、患者さん一人ひとりに向き合うことを大切にしています。
各分野のプロが連携し、より良い治療の提供をめざす
吉竹院長は後進の育成にも力を注がれているそうですね。
【吉竹院長】ええ。現在も月に1回ほど、江坂塾という勉強会を主催しています。始めてからもう15年ほどになりますが、常時10人くらいの若手の歯科医師を集めて症例検討などを行い、教育をしています。私の自慢は、当院で働いていた勤務医が優秀な歯科医師に成長してくれていることですね。私はあまり口出ししないで、じっくり時間を与えることが伸びるやり方だと思っています。私も最初は口腔外科の経験しかありませんでしたが、当時の勤務先の院長は、私が技術を習得する時間を与えてくださいました。それが非常にありがたかったんですね。だから私も後進には同じようにしようと思っているんです。
濱本先生の今後の目標についてお聞かせください。
【濱本先生】当院の診療メニューの中に矯正を組み込めるようにすることが目標です。諸外国と比較すると、日本では矯正の文化が定着しておらず、成人の患者さんであっても、多くの方に不正咬合を認めます。それにより審美的な問題はもちろん、噛み合わせや歯並びが悪いことで、歯の喪失につながるという問題もあります。そういった事態を招かないために、当院でもさらに多様なアプローチができるよう、矯正の勉強をしているところです。
最後に、吉竹院長から読者へメッセージをお願いいたします。
【吉竹院長】当院では患者さんに良い治療を提供するために、歯科医師同士はもちろん、歯科衛生士や歯科技工士らも含めて綿密に連携するチーム医療を大切にしています。歯科衛生士には歯周病のケアや予防に注力してもらい、歯科技工士には審美面や噛み合わせについて熟慮してもらう。患者さんのメリットにつながるよう、各担当がそれぞれのベストを尽くし、協力し合いながらハイレベルな治療の提供をめざすのが当院のスタイルです。当院に興味を持ってくださった方はぜひ一度ご相談にいらしてください。
自由診療費用の目安
自由診療とは【インプラント手術】前歯部(上部構造を含む)/47万3000円、臼歯部(上部構造を含む)/44万円、歯周組織の再生治療/5万5000円~22万円 (すべて税込価格)