全国のドクター9,201人の想いを取材
クリニック・病院 158,634件の情報を掲載(2024年4月24日現在)

  1. TOP
  2. 京都府
  3. 京都市東山区
  4. 東山駅
  5. 西崎歯科医院
  6. 西崎 彰宏 副院長

西崎 彰宏 副院長の独自取材記事

西崎歯科医院

(京都市東山区/東山駅)

最終更新日:2022/04/18

西崎彰宏副院長 西崎歯科医院 main

京都の東山で50年以上にわたって親しまれている「西崎歯科医院」。副院長の西崎彰宏先生は、院長である祖父の思いを受け継ぎ、患者一人ひとりとじっくり向き合いながら、丁寧な診療を大切にしている。父母ともに歯科医師という家庭に育ち、小学生の頃から「地元で信頼される歯科医師になりたい」という夢を持つように。高校生の時には、歯を失って困っている高齢者の様子を見て、さらにその思いを強くしたという。穏やかな笑顔と落ち着いた語り口は、患者には安心感を与えることだろう。そんな西崎先生に同院の歴史や診療方針、診療で心がけていることなど、たっぷり聞かせてもらった。

(取材日2020年5月25日)

地域に根差した歯科医院。祖父の思いを受け継いで

長い歴史のある歯科医院だそうですね。

西崎彰宏副院長 西崎歯科医院1

院長である祖父が50年以上前に開業し、ずっとこの場所で診療を続けています。祖父は大阪の大学病院に勤めていたのですが、京都から来られる患者さんも多く、「ぜひ京都で」という要望を頂き、この東山を選んだようです。父も母も歯科医師なのですが、父は大学に勤務していますので、僕が祖父の後を継ぎました。小学生の頃から「生まれ育った地元で歯科医師になりたい」という夢を持っていて、僕にとって歯科医師といえば「町の歯医者さん」。大学卒業後、大学病院での研修を経て、5年前に迷うことなく実家に戻りました。祖父は診療からは退いていますが、祖父が守ってきた地域に根差した歯科医療を受け継いで診療しています。

どのような患者さんがいらっしゃいますか?

僕が戻ってきた頃は高齢の方が多かったですが、ここ数年はマンションが建ったことなどもあり、20~30代の若い方やファミリー層も増えてきましたね。近くに大学があるので、学生さんも来られますよ。ウェブ予約ができるようになってからは、その割合も多くなってきていますね。祖父の代からの患者さんも多く、「通い始めて30年以上たつよ」「もうお孫さんの代なのね」などとおっしゃるのを聞くと、地域に愛された歯科医院なんだなと感じますね。訴えとしては、虫歯や歯周病など一般的な治療を中心に、最近はお子さんの虫歯予防や歯並びのご相談、セラミック素材のかぶせ物やホワイトニングを希望されるケースなどが増えてきています。大学病院時代に口腔ケアの大切さを痛感して、通院が困難な方には訪問診療も行っています。

診療方針を教えてください。

西崎彰宏副院長 西崎歯科医院2

地域のかかりつけ歯科医院として、患者さん一人ひとりのニーズに合わせた治療を提案するようにしていますね。インプラント治療や歯周組織再生療法などの新しい治療法にも対応していますので、ご要望があれば、まずは遠慮なくご相談いただければと思います。実は高校時代、ご年配の方が「歯がないとおいしく食べられず、会話もしづらく困っている」とテレビでお話しされているのを見て、そういった治療と予防に携わりたいと思ったことが、本格的に歯科医師をめざそうと思ったきっかけなんです。皆さんご自身の歯は、他のものには代えがたい大切な財産なんです。1本でも多くの歯を残して、高齢になっても楽しくお食事を召し上がっていただいたり、笑顔で会話をしたりして元気に過ごしていただけるよう、患者さんに寄り添った治療を心がけています。

時間をかけて患者としっかりと向き合い、丁寧な診療を

診療に対するスタンスをお聞かせいただけますか。

西崎彰宏副院長 西崎歯科医院3

時間をかけて丁寧に診るということを大事にしています。必要に応じて拡大鏡を用いるなど口腔内をしっかり診た上で、現在の口腔内の状況をレントゲンや口腔内写真を使ってご説明し、治療の内容や流れを理解していただいてから治療を始めます。疑問点などがあればその都度お伺いします。治療後も口腔内写真をお見せして満足していただけたか確認し、次回の治療についてもご説明します。目に見えてわかりやすい説明が信頼にもつながると思うんですよね。この考え方は、研修医時代の恩師の先生から患者さん一人ひとりに誠実に接することの大切さを教えていただいた影響が大きいですね。当院では現在、大学の同期である中村麦先生と2人体制で診療を行っています。僕が戻ってきて患者さんが増えたので声をかけたのですが、それは時間をかけてしっかり診たいという価値観が共通しているから。お互い相談し合いながら同じ方向を見据えて診療を進めています。

西崎先生はご自身の性格について几帳面と自己分析されているそうですが、治療においてもそうなのですか?

そうですね。虫歯治療の場合は、虫歯の取り残しを防ぐため、赤く色をつける検知液を使って進めますし、細かいところも見逃さないように拡大鏡を使って正確な治療を意識しています。かぶせ物装着の場合も、隙間なく装着されているかを拡大鏡でチェックしたり、口腔内写真を使って患者さんと一緒に確認します。患者さんはとても細かく感じられるようで、「ここまでこだわってくれたのは初めてです」と驚かれることもしばしばです(笑)。でも、一つひとつ丁寧に治療をすることはとても大切だと考えていますので、これからもしっかり診ていきたいですね。

患者さんと接するときに心がけていることを教えてください。

西崎彰宏副院長 西崎歯科医院4

「歯医者さんは怖い」というイメージを払拭するよう努めています。僕自身、子どもの頃、歯医者さんが怖かったんですよ(笑)。特に初めて歯科治療に来られるお子さんに対しては、できるだけ恐怖心を与えないように心がけています。当院には保育士免許を持ったスタッフが常勤していますので、スタッフと協力しながら最初は治療と関係のない話をするなどまずは歯科医院という環境に慣れてもらえるようにしています。患者さんに満足していただくためには治療の質も大切ですが、その際の環境づくりも大切だと思っているんです。

歯だけでなく全身の健康を守る包括的な治療をめざす

ドクターズファイルの読者へ一言メッセージをお願いできますか。

西崎彰宏副院長 西崎歯科医院5

子育てや介護などでお忙しい方も多いと思いますが、歯がぼろぼろになってしまってからではできる治療が限られてしまいますので、まずは来院して現在のお口の中の状態を診させていただければと思います。治療が必要な場合は、早めに治療を始めることで将来のQOLの低下防止、つまり生活の質の低下を防いでいくことにもつなげていけるんです。そのためにこのクリニックでできないことがあると患者さんにも負担がかかってしまいますし、僕が戻ってからは患者さんのためになる新しい治療などは勉強も重ねつつ導入していきました。子どものかみ合わせ改善や呼吸法改善のための口腔周りの筋機能強化を促す小児用マウスピース型矯正装置、マウスピース型装置を使った成人矯正の導入、ホワイトニングやインプラントなどですね。そうして治療が終わった後は、再治療にならないように定期的にメンテナンスに通ってきれいな状態を維持していただきたいですね。

毎日お忙しいと思いますが、どのようにリフレッシュされていますか。

体を動かすのが好きで、ゴルフや野球、釣りなどで気分転換していますね。ゴルフは学生時代の友人や歯科医師会の先生方と一緒に、野球は大学時代から部活に入って、今も歯科医師会の野球部に入っています。釣りは琵琶湖や大阪湾、福井県の若狭湾などへ。釣った魚をさばくのも楽しみです。ドライブも好きで、淡路島から四国に渡ったり、愛知県まで足を延ばしたりもしています。

最後に今後の展望をお聞かせいただけますか。

西崎彰宏副院長 西崎歯科医院6

地域のかかりつけ医として、歯はもちろん全身の健康を守るために口腔内を包括的に診ていきたいと思っています。大学病院で研修をしていたとき、糖尿病や高血圧を患っている方に対する歯科治療や、誤嚥性肺炎の予防やQOL(生活の質)の向上といった口腔ケアの重要性などを学びました。歯周病の治療をすると糖尿病の数値の改善に役立つことがあり、歯の健康は全身の健康につながっていると実感したんです。日々診療に懸命に取り組むのはもちろん、勉強会などにも積極的に参加して最新の治療を学び、患者さんに合わせた最適な治療を提供し続けるというのが目標ですね。これからも赤ちゃんからおじいちゃん、おばあちゃんまで、ご家族全員を見守っていくような形で幅広く診療できたらと考えています。気になる症状がある方はもちろん、痛みがないという方もまずは来院していただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ホワイトニング/5000円~、インプラント治療/30万円~、歯周組織再生療法/10万円~、セラミックのかぶせ物/6万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/15万円~、マウスピース型装置を用いた小児矯正/5万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

Access