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佐々木 文彦 院長の独自取材記事

ささき歯科クリニック

(横浜市都筑区/仲町台駅)

最終更新日:2021/10/12

佐々木文彦院長 ささき歯科クリニック main

市営地下鉄仲町台駅のロータリーのすぐ目の前の「ささき歯科」。クリームイエローを基調としたインテリアの待合室はこぢんまりとしていながらも、落ち着ける空間だ。診察室のドアの向こうから、診療室の活気が伝わり、患者が診察室をあとにするたびに、先生の「お大事に」という明るい声がこぼれてくる。午前中の診療を終えたばかりの院長の佐々木文彦先生は、休憩も取らずに取材に応じてくれた。

(取材日2007年5月9日)

楽しい歯科治療を受けたことが歯科医師になる原点に

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

佐々木文彦院長 ささき歯科クリニック1

私の両親は医師ではないのですが、親族に医師や医療に携わっている者が多く、その親族から歯科医師に向いていると言われたことがきっかけになっていますね。私のどんな点をもって、歯科医師に向いていると言ったのかは定かではありませんが、もしかしたら、親族の中に歯科医師がいないというだけで言ったのかもしれません。もう一つのきっかけとなったのは、小さい頃から診療していただいていた歯科医師の先生が、子どもに対してとても優しかったこともあり、歯科医師に対して非常に良いイメージを持っていたことですね。痛くて怖いはずの治療が、その歯科医師の先生のおかげで治療が楽しかったほどです。

ご専門分野は何でしょうか?

佐々木文彦院長 ささき歯科クリニック2

開業前は大学病院の口腔外科の医局に入局し、口腔外科を専門にキャリアを積んできました。親知らずなどの抜歯から、多数の口腔内疾患の処置管理を行っていました。そのような経験から、診療のときには、歯や歯肉だけでなく、ご自身ではチェックすることが難しい上顎や舌の裏まで診て、腫瘍などがないかチェックしています。

口腔内の腫瘍のセルフチェックの方法を教えてください。

腫瘍は表層にできるものだけではありませんし、組織の中にできてしまった腫瘍をご自身で見つけるのは非常に困難なことだと思います。しかも、自覚症状が表れるのは進行してからの場合が多いものです。ですが、あまり神経質にならずに、診療のついでに歯科医師に診てもらうなどするのがよいでしょう。ご自身でもチェックできるものとしては、口腔内にできる口内炎です。一般的に口内炎は触ると痛みがありますが、一方で潰瘍は触っても痛みがありませんし、口内炎のように自然になくなることもありません。そのような場合は、早めに口腔外科を専門にしている歯科医師に診てもうらうようにしてください。

仕事と趣味を同時並行できない一点集中型

開業の際に仲町台を選ばれた理由をお聞かせください。

佐々木文彦院長 ささき歯科クリニック3

5年前の2002年4月に開業をしました。知人が仲町台の近くに住んでいたこともあって、開業を考える前から、この辺りの街の雰囲気がとても気に入っていました。私と同世代の方が多いという点に惹かれて仲町台での開業に至りました。開業前から、お子さんが多いとは聞いていましたが、想像した以上に多いという印象ですね。それらのお子さんたちにも、私が小さい頃に歯科医師の先生にしていただいたような優しくて楽しい診療を心がけて、歯科診療に良いイメージを持っていただけたらいいですね。

田園都市エリアはデンタルI.Qが高いと言われていますが、いかがですか?

私と同世代の若い方が多いこともあって、歯に対する意識は高いと思いますね。知識だけでなく、デンタルケアをきちんと実行されているという印象ですね。インターネットなどの普及のおかげでしょうか、診療の説明をするときも、専門的な内容に及んでも話が早く通じるように思います。一方で情報に振り回されたり、混乱してしまっているという方もいます。もし、迷うことがあれば、気軽に相談してほしいと思っています。

休みの日はどのように過ごされていますか?

日曜日も診療を行っていますので、この5年間は週休1日です。休日は子どもたちと一緒に過ごしていますね。理想としては、もう1日くらい休みが増えるといいのですが、患者さんが待ってくださっていると思うと、休みはなくてもいいとさえ思ってしまいますね。一点集中型の性格なので、仕事と趣味を同時並行することができないタイプですし、今は診療に集中したいですね。

良好なコミュニケーションを通し、良い治療を提供

どのようなことを心がけて診療していますか?

佐々木文彦院長 ささき歯科クリニック4

どの歯科医師の先生も同じだとは思いますが、私も十分な説明をし、ご納得いただいてから治療をすることをモットーとしています。これは歯科医師としてではなく、一人の人間として当然のことですが、患者さんと気持ちのよいコミュニケーションを取れるように心がけています。歯科治療は、痛みが伴うことがありますし、そもそも人前で大きく口を開けるなど、嫌なことをしなくてはなりませんし、通院も必要となりますから、せめてコミュニケーションだけでも気持ちよくし、リラックスして来院していただけるようにと考えています。また、お子さんの場合は、精神的にも身体的にもプレッシャーを与えないような診療を行い、リラックスできるような対応を心がけています。歯科診療に慣れることが大事ですから、無理矢理治療せずに、お話しするだけ診療終了ということもあります。

歯や口腔内の健康を保つためのアドバイスをお願いいたします。

佐々木文彦院長 ささき歯科クリニック5

現在はインプラントなど新しい技術が進歩していますが、ご自身の歯に勝るものはありません。健康を保つためには予防が一番ですし、予防のためには正しいブラッシングをおいて他なりません。毎日ブラッシングをされているかとは思いますが、毎日のことですから、どうしてもブラッシングの方法に癖がついてしまい、磨き残しが出てしまうものです。左側ばかり集中的に磨いてしまうですとか、裏側を磨いていないというような癖が出てしまいます。定期検診の際に、使用している歯ブラシを歯科医院に持参して、磨き方をチェックしてもらうと良いと思います。

子どもの歯磨きのポイントを教えてください。

2人目のお子さんが誕生すると、上のお子さんの歯磨きのチェックをしなくなる傾向があるようです。お兄ちゃんだから、お姉ちゃんになったから、一人で磨けるようになってほしいという親心もあるかと思いますが、永久歯が生えそろう10歳くらいまでは、親御さんが磨き残しがないかをきちんとチェックしてあげてください。お子さんの場合、前歯に磨き残しがあることも多く、前歯は唾液が行き渡りづらいこともあり、虫歯になりやすい箇所です。

これからの展望をお聞かせください。

おかげさまで多くの方に来院していただけるようになりましたが、その分、お待たせする時間が長くなってしまったことと、診療時間に制限が出てきてしまったことが目下の悩みでもあります。もっと効率よく、満足度の高い診療ができるように、改善していきたいと考えています。さらに質の高い診療を提供できるように、新しい治療技術の習得にも力を入れていきたいと考えています。予防をはじめ、デンタルケアの相談にも積極的に取り組み、歯が痛くなくとも気軽に来院できるような歯科医院をめざしたいですね。

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