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鮫島浩志 院長の独自取材記事

D.B.DENTAL

(横浜市都筑区/センター南駅)

最終更新日:2021/10/14

鮫島浩志院長 D.B.DENTAL main

都筑区立茅ケ崎中前の、真っ赤なポストが目印のD.B.Dental 。洗練された外観から、美容室やショールームだと思っている方も多いという。ゆったりとスペースが取られた院内は、センスの良い調度品がさりげなく置かれており、居心地が良い。院長の鮫島先生は、何も用がなくても近所の方が立ち寄ってくださる場所にしたいと笑顔で語る。名前の由来であるDetails Beauty(細部の美しさ)の通り、診療だけでなく、院内の細部にまでその思いが行き届いているようだった。

(取材日2008年5月28日)

楽しそうに診療する父の姿がお手本

歯科医師を志したきっかけをお聞かせください。

鮫島浩志院長 D.B.DENTAL1

代々、医療に携わっている家系で、父も歯科を開業していました。そのような環境でしたから、なんとなく自分も同じ道に進むのかなという予感は小さな頃からありましたね。父の世代の歯科医師は、威厳を感じさせる雰囲気を持つ先生が多かったようですが、私の父はそれとは正反対で、診療室は患者さんとの世間話や笑い声が響いていました。家族の前では厳しい一面も見せる父ですが、患者さんといつでも楽しそうに接していた姿が印象に残ってます。気さくな父の姿を見て、歯科医師の仕事に興味を持つようになりました。

お父様から教わったことなども多いのでは?

父とは世代が違うので、治療技術などを直接教わったという経験は、残念ながらありません。時代が変わって、どんなに治療技術が進化しようとも、患者さんとのコミュニケーションをおろそかにしてはならないということを父から教わりました。言葉で教わったというのではなく、態度で示してくれる、そんな父でした。

得意とされている治療分野はありますか?

鮫島浩志院長 D.B.DENTAL2

どれかひとつの分野に秀でている、特化しているということはありません。さまざまな患者さんが来院しますので、どんなことにも対応できるように、オールラウンドに治療していくことが開業する者の宿命だと思っています。どの分野も一定の水準を保ちながら、幅広く治療するように心がけています。ただ咬み合わせに関しては注意して診るようにしています。咬み合わせが原因で、頭痛や肩こり、虫歯ではないのに歯が痛むなどいろいろな症状がでてくるので、患者さんにも咬み合わせの大切さを知ってもらうようはたらきかけています。残念なことに咬み合わせは非常に繊細な為、自分の咬み合わせが悪いことに気づかない患者さんが多くいらっしゃいます。だからこそ、歯科医師がしっかりとチェックしていくことが大切だと思っています。

愛着のあるこの街のホームドクターになりたくて

開業にあたって、この地を選ばれた理由をお聞かせください。

鮫島浩志院長 D.B.DENTAL3

経営的な観点から言えば、大きなターミナル駅の近くにクリニックを構えた方が良いに決まっています。しかし、私が目指す診療は、ご家族全員が気軽に来院できるような、かかりつけのホームドクターです。患者さんと長いお付き合いをするならば、住宅街がいいだろうと考えました。10数年前に開業を思い立ったときにこの場所へ来て、とてもいい場所だと気に入っていたのですが、まだ電車も開通しておらず、踏み切れませんでした。近所に引っ越してきたことを機に、このエリアにもどんどん愛着を感じるようになり、自分の住む街で診療していきたいという思いに駆られるようになり、5年前に開業しました。

インテリアにもこだわりを感じさせますね。

患者さんからの評判がよく、いろいろな方からお褒めいただくのですが、私ではなく、歯科衛生士が全てやってくれているんです。私が彼女達にお願いしているのは、歯科=怖い場所という印象をなくすような院内にして欲しいという一点だけです。もっと楽しく心地よい場所に変えていきたいと思っています。例えば、待合室でお茶やコーヒーをお出しして、くつろぎながら順番を待っていただくのも、良さそうですよね。

思い出に残る患者さんとのエピソードをお聞かせください。

鮫島浩志院長 D.B.DENTAL4

特定の患者さんというわけではないのですが、最初は暗い表情で来院される患者さんが、治療が進むごとに、明るく前向きに変わっていき、最後には最高の笑顔を見せてくれる。そんな瞬間が思い出に残っていますね。歯の悩みはコンプレックスと直結しやすいので、なかなか人には言いにくいものです。だから、暗い表情で来院されるのでしょうね。しかし、辛い症状やコンプレックスをなくす治療法があるとわかると、患者さんの表情も明るくなります。おおげさな言い方ですが、患者さんの人生を変えることができることを、患者さんの笑顔から教わっているような気がします。

最良の治療のためにも、患者さんの思いを知りたい

診療の際に心がけていることをお聞かせください。

鮫島浩志院長 D.B.DENTAL5

患者さんと同じ目線に立って、対等な関係で診療を行っていきたいと思っています。父から学んだことでもありますが、治療技術もさることながら、どんなことでも話していただけるように、話しやすい雰囲気を用意することも、大切なことだと思います。患者さんの考えや思いを知らなければ、その方に合った治療をできるはずがありません。押し付けや形式だけのインフォームド・コンセントではなく、患者さんが本当に理解し、同意してくださってから治療を開始することを心がけています。そして、私がコンセプトとして掲げている、ミニマル・インターベーション、すなわち最小限の侵襲療法で、「できる限り歯を削らない」「できる限り神経を取らない」「できる限り歯を抜かない」という治療を実践しています。

日曜診療も行っているんですね。

ご家族全員のホームドクターが目標ですから、平日は仕事を持っている方でも来院していただけるように日曜の診療も始めました。天気の良い日曜に診療をしていると、楽しそうに道行くご家族の姿が目に入ったりして、うらやましい気持ちもないわけではありません(笑)。そんな行楽日和の日にも、治療のために来てくださる方がいるのだから、良い治療をしなくてはと身が引き締まりますね。

今後の展望をお聞かせください。

鮫島浩志院長 D.B.DENTAL6

歯科治療の分野は次々と新しい技術が登場していますので、新しくて良いものをいち早く自分自身で試してみて、良い治療法を積極的に取り入れていきたいと思っています。その一方で、スタンダードな治療も丁寧に行い、治療の基本に忠実でありたいと思います。私が向上心を忘れてしまえば、来てくださる患者さんの不利益にもなりますから、いつでも新しい引き出しを作っていき、患者さんに還元していきたいですね。昨日よりも今日の方が良い治療であるように、向上することを忘れずに、これからもこの地域のホームドクターとして、貢献していきたいですね。

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