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中根 のぞみ 院長の独自取材記事

のぞみ歯科クリニック こども矯正歯科室

(中頭郡北中城村)

最終更新日:2026/03/10

中根のぞみ院長 のぞみ歯科クリニック こども矯正歯科室 main

那覇市生まれ、沖縄市育ちの中根のぞみ院長が、1996年に開業。それ以来、地域住民に寄り添い続けてきた「のぞみ歯科クリニック こども矯正歯科室」。付近には、県民にはおなじみの娯楽施設がある。同院では、患者一人ひとりに最適な治療を提供することをモットーに、歯科衛生士は担当制を採用するなど、じっくりと患者に向き合う体制を取る。幼少期に口腔機能を育むことが、歯だけではなく全身の健康につながるという考えから、口腔育成に力を入れ、常駐する管理栄養士が食事面のサポートも行う。20年前から訪問診療を行うなど、乳幼児から高齢者まで、地域のかかりつけ医として親しまれている。今なお、新たな知識や技術を習得するために研鑽を続ける中根院長に、地域医療にかける思いを聞いた。

(取材日2021年9月17日/記事更新日2026年3月3日)

一人ひとりの患者にじっくり向き合う

開業からこれまでを、振り返ってみていかがですか。

中根のぞみ院長 のぞみ歯科クリニック こども矯正歯科室1

北海道の大学を卒業後、札幌のクリニックで勤務医をしていましたが、故郷の沖縄に戻って開業することになり、まず思ったのが、誰でも歯科治療ができるクリニックにしたいということ。通院できずに症状が悪化するのを防ぐために、患者さんが都合のいい時に来院できるようにしたかったんです。休診日を水曜にしたのは、木曜休診のクリニックが多かったからです。開業当初は、診察時間は夜8時まで、日曜祝日も休みませんでした。今も、必要な方に必要な治療を、という考えは変わりません。近所の老人ホームの理事長から、「口腔ケアが肺炎予防に役立つと知ったので、うちの施設に来てほしい」と言われたのがきっかけで、当時から訪問歯科診療も続けています。そこから、知的障害者施設などへも訪問することになり、さらに、治療が必要になる前に食い止めることはできないか、という考えで、2015年にはデイサービス事業を立ち上げたんですよ。

診療をする上でのポリシーはなんですか。

患者さんから、じっくりとお話を伺うことと、口の中の状態や治療法の違いなどについて、丁寧に説明をすることです。特に初診の方は、最低1時間かけてカウンセリングをします。「虫歯ですね。削りましょう」ではなく、患者さんのお悩みにしっかり耳を傾け、虫歯の原因を探ったり、口の中の状態を理解していただき、どれくらいのペースで通えるかなど、きめ細かにお話を伺います。その上で、同じ症状でも治療方法は一つではなく、機能面・健康面・審美面など、それぞれに違いや特徴があるので、きちんと説明し、その患者さんに最適な治療方法を考えていきます。

担当歯科衛生士制を採用しているのは、なぜですか。

中根のぞみ院長 のぞみ歯科クリニック こども矯正歯科室2

いつも同じ歯科衛生士が担当することで、患者さんの口の状態の変化を敏感に察知することができますよね。当院では、予防歯科の観点から、定期的なメンテナンスやクリーニングをご提案していますが、患者さんをよく理解した歯科衛生士がアドバイスをしたり、相談を受けたり、疑問にお答えするなど、きめ細かく、お口の健康をサポートしていきます。そして、患者さんと長期的に関わっていく中で学べることが多いので、歯科衛生士にとってもプラスになると思います。

全身の健康に関わる口腔育成に力を注ぐ

力を入れている口腔育成について、教えてください。

中根のぞみ院長 のぞみ歯科クリニック こども矯正歯科室3

口腔機能は「噛む・飲み込む・呼吸する」という生きる上で必要不可欠な機能と、発音、表情をつくるというコミュニケーションに関連する機能で、こちらの発達を促すことが口腔育成です。予防歯科を突き詰める中で、低年齢から口を健康に保つ必要性を感じ、実際に幼稚園での検診で子どもたちの口腔機能の衰えに気づいて、口腔育成に取り組むようになりました。例えば、審美的な面で気にすることが多い歯並びは、顎の発達が不十分などの影響により、口腔機能が正常に働かないことで悪くなりやすいので、健康面への関与が大きいんです。さらに、頭は首から背骨につながっているので、口腔機能は姿勢にも影響します。当院では、機能検査やトレーニングにより、顎の成長や正しい舌の使い方、鼻呼吸などをサポートします。必要に応じて、就寝時などに着用する、お子さんにも負担の少ない口腔機能育成装置などのご提案もしています。

管理栄養士が常駐しているそうですね。

例えば、虫歯の患者さんに対して、治療だけでなく、なぜ虫歯になるのか原因を探ったり、どうすれば虫歯予防ができるか考える時に、歯磨きの方法など口腔ケアとともに、食生活からのアプローチが必要です。当院では、歯科衛生士が口腔ケアのアドバイスを、管理栄養士が患者さんを栄養面でサポートします。よく甘い物を食べると虫歯になると言われますが、砂糖の取り過ぎは全身の健康に関わる問題も引き起こします。実際、子どものメタボリックシンドロームも増えているんです。患者さんには、口の中だけでなく体全体の健康という視点からもお話しさせていただいています。口腔育成には離乳食の種類が影響するので、どんな離乳食が良いかというようなアドバイスを管理栄養士がすることもあります。

設備面でのこだわりはありますか。

中根のぞみ院長 のぞみ歯科クリニック こども矯正歯科室4

診察室のユニットは、ゆったり広めで、お子さん連れや介護が必要な患者さんなど、付き添いの方が近くに座れるようにしています。あと、全館バリアフリーで、扉もレールがない仕様なので、車いすやバギーががたつかずに移動できます。以前、おむつ交換でお困りの方がいらしたので、トイレにはおむつ交換台も設置しました。あるといいなと思うことは、できるだけ取り入れるようにしています。診療設備では、新たに歯科用CTを導入したので、平面なエックス線では見えない骨の状態も立体的に確認できるようになりました。

沖縄県民の健康に役立つかかりつけ歯科をめざして

これから取り組んでいきたいことはありますか。

中根のぞみ院長 のぞみ歯科クリニック こども矯正歯科室5

私は欲張りなので、やってみたいことはいろいろあります。今、勉強している分野の一つは睡眠歯科です。病院で睡眠時無呼吸症候群の診断を受けたけれど、治療の継続が難しく、夜中に何度も目が覚めてしまうという患者さんのお悩みを解決したいと思ったのがきっかけです。長期的に安定して使用できるような口腔内装置の作り方を勉強するなどしています。そのほかにも、顎関節を整えることで全身の健康をめざすという視点で、マウスピース型装置を用いた矯正を活用することにも取り組んでいます。マウスピース型装置を用いた矯正は見た目も気になりにくく、歯のケアもしっかりできる点が魅力ですね。法人としてデイサービスを運営する上で、認知症についてもより深く学びたいとも思っています。もっと踏み込んで、歯科医師として認知症の患者さんのお役に立てる方法を探っていきたいです。

スタッフの皆さんについても教えてください。

スタッフは、毎週、ミーティングや勉強会をしています。例えば、体軸体操の指導ができる歯科衛生士を中心に、みんなで実践してみたり、内容はさまざまです。スタッフは団結力があって、歯科衛生士担当制を導入した時も、みんなが協力して支えてくれたから実現できました。とても感謝しています。私が社会に出た頃は、まだまだ女性が働きやすい環境ではなかったので、スタッフが長く勤められる職場づくりにも取り組んできました。おかげでスタッフの定着率は高く、患者さんも長年通ってくださる方が多いので、産休明けの歯科衛生士と、「帰ってきたの」「生まれたよ」なんて、やりとりもみられます。2019年には、スタッフが安心して働けるように北中城に保育園も開園しました。さらに、来春には新たに保育園を開園して、クリニックも併設する予定なので、スタッフの利便性をより高められます。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

中根のぞみ院長 のぞみ歯科クリニック こども矯正歯科室6

私の考えとして、まずは頼りになるかかりつけ歯科になりたいというのが、一番にあります。ありとあらゆる相談に乗ることができ、一人ひとりお悩みも違ったり治療方法も違ったりする患者さんに対応できるように、日々、研鑽に努めたいです。そして、私自身が、あと何年間、現役でいるかわかりませんが、もし、同じ思いを受け継いでいただけるような先生がいたら、沖縄県民の健康の維持に貢献できるクリニックとして、ずっと残していきたいな、とも思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

口腔機能育成装置を用いた口腔育成/6万6000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/約66万〜70万円