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染次 辰也 院長の独自取材記事

そめじ歯科医院

(松山市/土橋駅)

最終更新日:2021/10/12

染次辰也院長 そめじ歯科医院 main

松山市内中心部の薄ピンクの建物の2階に「そめじ歯科医院」はある。ブラウンの看板を目印に院内に入ると、すっきりとした雰囲気の待合室や診察室がある。院長の染次辰也先生はキャリア33年のベテラン歯科医師。同院では、虫歯治療などの一般歯科や小児歯科、そして子どもの床矯正をはじめとする矯正歯科など幅広い診療を扱うが、中でも歯周病治療に熱心に取り組んでいるのだという。今回はそういった歯科診療への思いから、プライベートに至るまでさまざまに話を聞いた。

(取材日2020年3月18日)

口腔内を見える化して、歯周病治療への動機づけをする

歯科医師を志すようになったきっかけや、開業の経緯について教えてください。

染次辰也院長 そめじ歯科医院1

7つ年上の兄が歯科医師になったこともありますが、小さい時に虫歯で痛い思いをした経験が大きいですね。歯医者さんに虫歯を治してもらったときに、困っている患者さんの痛みを取り除く仕事もいいかもしれない、と思うようになったんです。日本大学歯学部を卒業後、東京や愛媛の歯科医院で経験を積み、妻の実家で使用していた土地を使わせてもらい、当院を開業しました。周りにはマンションがあり、若い方、お勤めされている方が多くいらっしゃいます。もちろん、開業して24年になるので、当初から通っていただいているご高齢の方もいらっしゃいますよ。2階なので体が悪くなった方は通いづらいため、最近は往診もするようになりました。お電話で来てくださいと言われれば、可能な範囲で伺うようにしています。

どんな治療を得意とされていますか?

歯周病の予防と治療に力を入れています。歯周病は痛みを伴わずに徐々に進行し、わかったときにはかなり進行してしまっていることが多いため、症状がなくても今から意識して取り組んでいないと、5年後、10年後には歯が抜けてしまったり、噛めなくなったりすることもありますよ、ということをいかに伝えるかが大事です。そのため、顕微鏡で実際に口腔内の細菌を見てもらったり、口臭測定器を使ったりして、患者さんの動機づけを行っています。もう1つ欠かせないのは、スタッフの協力です。歯周病が進行してしまうと、すぐに治るものではありません。患者さんとの信頼関係を築いてこそ、治療を続けていけると思うんです。それには僕一人では難しく、スタッフも一緒になって、チームで取り組んでいくイメージですね。また歯周病と関連があるといわれる糖尿病についても、勉強を重ねていっています。

スタッフの方々の協力も大きいのですね。

染次辰也院長 そめじ歯科医院2

スタッフの教育にも力を入れています。現在、歯科衛生士は常勤3人、非常勤2人、歯科助手が2人いますが、朝と昼のミーティングで、歯周病治療について皆で勉強しています。22年間、ずっと勤めてくれている歯科衛生士もいますし、他にも一度は辞めたけれどやはりここがいいと戻って来てくれてトータルで20年働いてくれている人もいます。何かあればミーティングで話し合い、チーム一丸となってやっています。みんなにこにこ明るく、患者さんにも笑顔で接してくれますよ。

痛くない治療を心がける。子どもは練習からスタート

痛いところだけ治してほしいという患者さんに対しては、どのように働きかけていますか?

染次辰也院長 そめじ歯科医院3

とにかくまず患者さんが訴えている痛みに対して治療を行った上で、ここは治りましたが他のところはこうですよ、と説明します。口腔内カメラも活用して、口の中の現状を見ていただくようにしています。最終的には患者さんに決めていただくのですが、放置すると歯がなくなってしまう可能性があることや、虫歯になりやすい状況で痛くなるかもしれないこともきちんとお伝えします。レントゲン写真を撮ることもあります。また、唾液を調べることで虫歯ができやすいかどうかを確認する装置もあります。これは保険適用外ですが、虫歯菌が今活動中かどうか、虫歯ができやすい状態かどうかといったことが目に見えてわかるので、患者さんの意識を変えていくきっかけづくりになると考えています。

治療において大切にしていることはありますか?

まずは治療の際の痛みに配慮することです。最初に患者さんの名前を呼んで声かけをして、緊張をほぐすようにしています。麻酔が効いていれば痛みをほぼ感じずに治療を進められると思いますが、麻酔する時も、痛くならないよう気をつけています。特に子どもの場合、泣いて暴れてしまうとか、トラウマになってクリニックに来れなくなるかもしれません。そうならないため、お子さんの場合は最初に慣れていくための練習をします。手に風をかけてみたり、タービンのビーンという音を聞かせて「ジェット機みたいだね」と言って音に慣らせたりします。その後、口の中に風や水をかけてみて、練習だけで終わることも多いですね。あとは「えらいね」とたくさん褒めて、やる気を引き出します(笑)。お母さんにも一緒に治療の様子を見てもらい、家に帰ってからも褒めるよう協力してもらいます。一度できるようになれば、回数を重ねるごとに、できることが増えていきますよ。

やりがいを感じるのはどんな時ですか?

染次辰也院長 そめじ歯科医院4

虫歯や歯周病がかなり進行してしまって、大がかりな治療が必要だった方が、きちんと通い続けて治療に取り組み、最後に「ありがとうございます」と喜んでくださった時です。痛いところだけ治したら終わりではなく、当院の診療方針を理解していただき、定期的な検診も通うようになるなど治療の流れに乗ってきてくれるとうれしいですね。恩師に、「痛くないよう麻酔ができたら、良い先生だと信じてもらえる」と、まず痛くない治療をめざすよう教えてもらいました。

スタッフ一丸で、気軽に通える楽しいクリニックに

歯科医師になって30年以上。印象に残っている患者さんは?

染次辰也院長 そめじ歯科医院5

勤務医時代に診ていた4歳の女の子がいました。診察台に座る時点ですでに泣いていて、なだめすかしてなんとか座ってもらってもその後も暴れていました。座れるようになって、麻酔をして虫歯の治療ができるようになるまで、普通だと4~5回くらいが多いところ、何ヵ月もかかりました。諦めなかったお母さんもえらかったと思います。その女の子が、開業してからまた来てくれたんです。今はもう28歳。「小さい時は大変だったよ」という話をいまだにしていますね(笑)。もしも小さい時、トラウマになってしまい、歯が痛くても我慢して歯科医院にかかれないままだったら、どうなっていただろうと思います。

お仕事以外の時はどのように過ごされているのですか?

仕事が終わってもすぐには家に帰らず、外で運動をしています。今はスポーツジムに行けていませんが、ランニングや下手ながらゴルフもしていますよ。マラソンは過去に3回、愛媛マラソンに出て完走したこともあります。汗をかいてジョギングをしているうちに、「こういうことをしたらいいな」というアイデアが出てくるんですよ。街中がわいわいがやがやと活気のある様子を見ながら、松山城のお濠や道後温泉を回り、往復11キロほどを走っています。いいリフレッシュになりますよ。

クリニックの今後の展望をお聞かせください。

染次辰也院長 そめじ歯科医院6

スタッフがよく頑張って動いてくれ、思ったようにクリニックが運営できていると思っています。あとは、患者さんがいかにメンテナンスに通ってくれて、口の中の状態を維持できるかですね。治療を終えてメンテナンスに移行すれば、掃除や雑談だけで楽しく通っていただけるようになると思います。悪くなっても定期的に通ってくださっていれば早めに気づけて治療していくこともできますしね。通いやすい温かな雰囲気のクリニックでありたいですね。また最近では口腔がんではないかと心配して来院される方がいらっしゃいますが、光を当てることで口腔がんかを調べる機械がありますので、今後導入して、早期発見につなげられればと考えています。わからないことがあればいつでも相談に乗ります。気軽に来院していただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

子どもの床矯正/25万円~、ワイヤーを用いた歯列矯正/55万円~、唾液検査/1100円
※詳細はお問い合わせください。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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