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鳥居 圭司 院長の独自取材記事

鳥居歯科医院

(横浜市都筑区/鷺沼駅)

最終更新日:2022/12/21

鳥居圭司院長 鳥居歯科医院 main

鷺沼駅から美しい並木道のバス通り沿いにある「鳥居歯科医院」。鳥居圭司院長は、住宅地にゆったりと腰を落ち着けて地域密着型の診療をしたいと1995年に同院を開業。それ以来20年以上もの間、小さな子どもから高齢者までさまざまな症状を幅広く診療。すっかり地元のクリニックとして定着している。「常に患者さんに寄り沿った診療をしていきたい」という鳥居院長。院内はワンフロアのオープン型で歯科医院独特のにおいも気にならない。まるで誰かの家に訪問したようなアットホームな雰囲気も魅力で、家族3世代で通う人も。地域の高齢化が進み歯科医院のあり方も変わっていく中、変わらず地域に根差した診療を行う鳥居院長に、日々の診療についてや患者への思いを聞いた。

(取材日2019年6月19日/更新日2021年4月22日)

患者のバックグラウンドや要望に合わせた治療を

開業から20年以上がたちますが、どのような実感をお持ちですか?

鳥居圭司院長 鳥居歯科医院1

やはり、20年以上やっていると患者さんとともに年を取っているなという実感がありますね。元気で歩いてきた人がつえをついてきたり、家族の人が送り迎えをして通院したり、そういう人が増えました。治療についても、嚥下機能が弱っている人が増えているので、同じ体勢を長時間保持することが難しくなってきています。そのため、同じ内容の治療でも患者さんの体に負荷がかからないように、水平位ではなく座っていいただき僕が立ったまま治療をするなど工夫をしています。住宅地の中の歯科医院ですから長い付き合いの患者さんも多く、バックグラウンドはだいたいわかっているので、その人の今の健康状態に合わせて治療をしています。

患者さんに接する際、大切にしていることはありますか?

まず患者さんの主たるご希望を聞いて、その部分だけではなく、お口全体の状況を把握して、それを正確に伝えるようにしています。その上で、患者さんのライフスタイルや治療期間、回数などご希望に沿えるようにしています。30分から1時間の治療の中で、まずは体調や状況をお聞きするなどゆっくりコミュニケーションを取りながら、患者さんの状態を探り出していますね。小さいお子さんの場合は、歯科医院が初めてという方もいるので、無理せず慣れていただくようにしています。小さいお子さんに限らず大人の方でもそうなのですが、慣れてくれば気を許してくれるので、緊張を少しずつほぐしリラックスできるようになってから治療を始めています。最初は治療しないでお母さんと一緒に座るだけのこともありますし、診療器具を見せて、歯磨きをしてからということもありますね。

高齢者のお口の機能面の悪化を防ぐために取り組んでいることはありますか?

鳥居圭司院長 鳥居歯科医院2

8020運動は定着しつつありますが、歯が残っていてもお口の機能が低下し唾液の分泌が減ることで、虫歯や歯周病になる可能性が高まります。また、歯肉が後退し根面が露出することで起こる根面虫歯も増えてきているので、高齢の患者さんには積極的にフッ素を活用しています。最近はマスコミでも取り上げられているからか、お口の健康が全身の健康につながるといったことも浸透していて、皆さんのデンタルIQは昔より高まってきていると感じますね。この地域の方は話せばわかってくださる方が多いですし、やはり全身との関わりには皆さん興味があるようです。高齢になると病気の2つ3つは皆さんお持ちなので、そことの関連についてお話をして、お口のケアに興味を持っていただいた上で、予防にも力を入れて取り組んでいます。以前から行っている訪問診療も施設だけではなく、ご依頼があればご近所の患者さんのお宅にも伺っています。

地域住民の口の健康を支える町のランドマークに

これまでの診療で印象に残っている出来事はありますか?

鳥居圭司院長 鳥居歯科医院3

先日、ずっと長く通っていただいている患者さんから、「私が死ぬまで先生辞めないでね」と言われました。僕自身もある程度の年齢になり、いつまでできるかな、なんて、ちょっと先々のことまで考えてしまうのですが、大変だけれど、こういう住宅地の中で開業しているのだから、一生診ていかなくてはと改めて責任を感じました。僕が最初にめざしていたのは、町のランドマークのような存在になること。そのようになっているかどうかは自分ではわかりませんが、地域の人にとってなくてはならない存在になれていたらうれしいです。

医科との連携の機会も増えたそうですね。

最近は糖尿病の治療でのタイアップや、睡眠時無呼吸症候群について呼吸器内科の先生から依頼があるなど、医科の先生との関わり方も多岐にわたっています。すぐ近くにある昭和大学横浜市北部病院に入院されている患者さんの周術期のケアも担当していて、術前術後のクリーニングも行っています。歯科医師会でもそういった勉強会が多く、そこで学ばせていただき実践していますね。医療の世界は日進月歩なので、常にキャッチアップしていかなくてはなりません。技術も知識も設備もなるべく新しいものを提供することが大切だと考えています。

先生はなぜ歯科医師をめざされたのでしょう?

鳥居圭司院長 鳥居歯科医院4

僕は父が医師、祖父が歯科医師という環境で育ったんです。祖父の歯科医院は静岡にあったのですが、子どもの頃、休みで遊びに行くたびにいろいろな診療の道具を見せてもらい、とても親しみを感じていました。親戚にも医療関係者が多く、いつも身近なところに医療があった。ですから、もう自然に、気がついたら医療の道に進もうという気持ちになっていましたね。診療する科は違いますが、同じ医療の道に進むようになった時、父から教えられたのは「人を治すには自分が健康でなくてはいけない」ということ。父はすでにがんで亡くなってしまいましたから、今、一層、その言葉の重みを感じているんです。より良い診療を長く続けていくためにも、とても大事なことだと思いますね。

メンテナンスを通して、健康な体づくりをサポート

ご自身の健康のために続けていることはありますか?

鳥居圭司院長 鳥居歯科医院5

体を動かすことが好きで、父からも言われていた「自分が健康でなければ人を健康にできない」をモットーに、運動と栄養と休息のうち、運動と栄養には特に気を使っています。運動は以前からずっと週2回テニスをしていて、そこで日頃の疲れを発散していますね。食べ物は、仕入れた情報を元にいろいろと試しているのですが、最近はアマニ油やナッツ類を意識して食べています。体に入る物は何ヵ月後かに自分の体をつくるので、気をつけていきたいですね。こういった情報は患者さんに教えていただくことも多いんですよ。若々しい患者さんに、どんなことをしているんですか? と僕が質問しています(笑)。

今後のクリニックで取り組んでいきたいことはありますか?

患者さんにもお伝えしていますが、年齢が上がるにつれて現状を維持するのが難しくなるのは仕方がないことだと思います。そこで大切なのは、何とか良い状態を保ちつつ、その上で、1つでも2つでも積み増していくということですね。当院には幸い歯科衛生士も複数在籍していて、予防にも力を入れて取り組める環境が整っています。治療が終わったらおしまいではなく、その状態を末長く維持するために、定期的にメンテナンスをしていただきたいですね。そうすれば何か変化があっても、早めに対処しやすいですから。長期にわたる定点観測は重要なので、健康に気をつけて、少しでも長くこの地域の方の口腔の健康に貢献できればと思います。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

鳥居圭司院長 鳥居歯科医院6

高齢の方はお口のケアと全身の健康状態が特に密接な関係にあります。お口のケアをすることで、健康寿命が違ってくるというデータもありますし、歯周病については全身疾患との相互作用もあるので、予防や定期的なメンテナンスを積極的に受けていただいたほうがより元気に過ごせると思います。人間も動物ですから、食べられなくなると元気がなくなります。そのために歯は大切なので、そういったことを啓発していきたいと思います。自分の健康は自分で守ることは大前提ですが、それがスムーズにいくようにお手伝いしていきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ホワイトニング/3万円~、PMTC/1万円~、子どもの矯正治療/50万円~

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