河内 佳代 院長の独自取材記事
きなみ小児歯科・矯正歯科医院
(広島市佐伯区/五日市駅)
最終更新日:2025/12/01
JR山陽本線・五日市駅北口より徒歩1分のビルの3階という好立地にあり、「自分の歯を生涯大切にしてほしい」そんな思いで日々子どもたちの歯の健康を守っている「きなみ小児歯科・矯正歯科医院」。院長を務める河内佳代先生は、広島大学歯学部を卒業後、歯科矯正学を専攻し、同院には1999年より勤務している。河内院長が矯正歯科を、得津かおり先生と岡峯愛海先生が小児歯科を担当している。同院の矯正治療モットーはなるべく歯を抜かない矯正。姿勢や呼吸にも着目し、口だけではなく全身の健康にも気を配っている。また、「小児歯科は教育の一環」と語る河内院長。信念を持ち患者の一生を思って治療に取り組む河内院長に、同院の診療方針を中心に話を聞いた。
(取材日2025年10月3日)
子どものうちから口腔内を整え、いい歯並びへと導く
貴クリニックの特徴を教えてください。

当院は小児歯科と矯正歯科の歯科クリニックです。私は前院長の時代に入り、その後院長を引き継ぎました。現在は私が矯正歯科を、2人の小児専門歯科医師が小児歯科を担当しています。当院は子どもの口腔や顎の成長に添った治療を行うため、患者層はお子さんや若い方が多いですね。一方で、大人になり当院での治療を終えた方が定期検診に来ることもあるので、予防歯科も行っています。歯並びをはじめとする口腔内の健康は全身の健康とつながっているため、お子さんには正しい筋肉の使い方や歯磨き指導、鼻呼吸の大切さなどの指導を院内のトレーニングルームで行っています。指導は歯科衛生士や専任のスタッフが担当しています。院内は小児歯科エリアと矯正歯科エリアに分かれている他、歯のお悩みを打ち明けやすいように、矯正用相談エリアも用意しています。
小児歯科についてお聞かせください。
お子さんが安心して通える歯科医院をめざし、日本小児歯科学会認定小児歯科専門医が一人ひとりの成長に寄り添った診察を行っています。乳歯のむし歯や歯並び、外傷、予防ケアなど、発達段階に合わせた的確な診断や治療を心がけ、恐怖心の強いお子さんにも安心して通っていただけるよう努力しています。基幹病院や近隣の歯科医院からも多くのご紹介をいただいており、専門的な処置が必要なお子さまにも対応可能です。お子さんの「初めての歯医者さん」として、優しい声かけと丁寧な説明を大切にしながら、お子さまの健やかなお口や体の成長をサポートしています。
矯正歯科についても教えてください。

当院は前院長から受け継いだ、「育てる矯正」、なるべく歯を抜かない矯正をモットーとしています。治療は3~4歳から可能で、歯科医師の説明が理解できる小学校1年生あたりから、少し踏み込んだ治療に入っていきます。マウスピース型装置を用いた矯正やワイヤー矯正はそれぞれに利点があります。それら2つを組み合わせるケースもありますね。子どものうちから矯正を始め、物を食べる時に正しい口の使い方をすることで、顎や口腔内の正常な発達を促します。矯正と発育が両輪のような役割をし、良い歯並びへと導いていきます。こちらもお引き受けした以上、患者さんの希望以上の、より良い歯並びを提供できるように全力で努めますし、患者さんの頑張りに見合った成果を上げられるようにしてあげたいですね。当院ではお子さんだけでなく、学生の方や親御さんの歯列矯正も受けつけています。
姿勢と呼吸も重視し、歯から全身の健康を守る
前院長から受け継いだ「姿勢と呼吸」とは何ですか?

前院長は、「矯正は姿勢と呼吸が大切」と言っていました。赤ちゃんが生まれるとすぐお母さんのおっぱいを吸うように、人間は吸うことは容易にできるのですが、噛んで飲み込むことは学習が必要です。食べる時、飲み込む時に正しい筋肉の使い方ができていないと筋肉と骨が間違った成長の仕方をし、体に悪影響を及ぼすと考えています。噛んで飲み込むためには、体幹がしっかりして足が床に接地した正しい姿勢が必要です。また、鼻呼吸も大切です。口呼吸をしていると顔や口腔内、口の周りの筋肉の発育にも悪い影響をもたらします。子どものうちからこれらのことを身につけてもらうために、先ほどお話ししたトレーニングルームで指導を行っています。
小児の歯を守るため、保護者への指導も担われていますね。
3~4歳から親子で歯の健康意識を高めることが大切です。どんな食べ物を与えたらいいかや歯磨きについてなど、子どもが小さい間は親御さんの協力が重要です。当院は平日はゆったりしている時間もあるので、ご相談も受けつけています。当院のスタッフは全員女性で、子どもを持つ人も多いため、お母さん方の悩みや疑問にアドバイスができると思います。口は体の入り口で、全身の健康に影響するため、スタッフみんなでお子さんの健康を守るための力になりたいですね。
患者さんと接する時に心がけていることはありますか?

小さいお子さんの口腔内に食べかすがあった場合、「ここにばい菌が何個いると思う?」などとクイズを出したりしながら、歯の健康を楽しく学んでもらうように心がけています。もう少し大きくなると「ばい菌は臓器に悪い影響を与えるから、歯をきれいにすることは大切だよ」などと、具体的に説明をしています。小さいうちから少しずつ自分で歯の手入れを始めさせ、歯の健康管理ができる大人に育てることが歯科医師の役目だと思っています。なるべく良い状態で大人をスタートすることができ、自律して歯とお口の健康管理を行ってほしいですね。子どもにとって歯科治療は特に気が進まない嫌なことだと思うので、少しでも楽しい気持ちになってもらえるよう診療後にカプセルトイを用意しています。カプセルトイの中身は時々替えているんです。
生きている限り歯科医院に通い続けてもらいたい
歯科医師をめざし、矯正歯科を専門にされた理由をお聞かせください。

私自身、もともと歯並びが悪く、当時は珍しかった歯列矯正を縁あって中学生から高校生の間に受けることができ、人生が変わりましたね。この経験から、地元広島大学の歯学部に進学を決め、専門は迷いなく矯正歯科を選択しました。当院での勤務は、私が大学で師事していた教授とこちらの前院長が懇意だった縁で紹介していただき、修行で入ったのが始まりです。前院長は小児歯科と矯正歯科を専門とされていました。その頃の矯正歯科は、抜歯を行うことが主流だったのですが、前院長は当時アメリカから入った「歯を抜かない矯正」という手法を日本でも行っていました。入職当時は自分の知らない手法を学びたいという気持ちも強かったですが、その後は歯並びが悪くなる前の小児の患者さんに多く携わることができ、発育発達を引き出す治療も手がけることができ、当院に来て良かったと思っています。
スタッフとの連携についてお聞かせください。
当院は歯科医師とスタッフのチームワークがしっかり取れています。毎週金曜日の午前中はミーティングに充て、治療についての勉強や患者さんの治療の進捗状況を共有しています。歯科衛生士には院内業務以外に、地域の公民館などへ講演に行ってもらったりしています。講演では、話を聴きに来たお母さん方に子どもは何歳頃から歯科医院に通えばいいのかや、子どもへホームケアの仕方をお伝えしたり、歯やお口周りの悩みや疑問に答えたりと、歯の健康に関する啓発活動を行っています。当院は出産休暇や育児休業制度を導入しているため、ほとんどのスタッフが復職しています。ベテランスタッフが働き続けられ、また、彼女たちの出産や育児の経験が、患者さんのお母さん方の子育ての悩みにも役立っているのでとても助かっています。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

一般の病院は具合が悪くなってから行く所ですが、歯科医院は何もなくても通い続けることを強くお勧めします。歯やお口の健康は全身の健康状態に大きく関わるので、子どものうちから歯科医院に通うことを習慣にしてほしいですね。当院でなくとも、生きている限り歯科医院には通い続けてくれることを願っています。私も日々たくさんのお子さんたちやそのお母さんたちと接して、多くのことを学ばせてもらっています。学んだことをまた次の患者さんへと還元していきたいですね。これからも安心して患者さんに通っていただき、スタッフたちにも長く働いてもらえる、そんな歯科クリニックであり続けるよう努力してまいります。「100年続く歯医者」合言葉は「生きている限り歯医者」です。歯に関するお悩みがあれば、お気軽にお越しください。スタッフ一同お待ちしております。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正・小児矯正・小児のマウスピース型装置を用いた矯正/50万~90万円程度(期間:2~3年 回数:24~40回)

