野崎 雄介 副院長の独自取材記事
のざき歯科・東広島おとなこども矯正歯科
(東広島市/西条駅)
最終更新日:2025/03/24

東広島市西条を走るブールバール沿いに「のざき歯科・東広島おとなこども矯正歯科」はある。一般歯科の他に矯正にも注力する同院は、野崎雄介副院長と、父である野崎晋一院長が親子で運営をしている。野崎副院長は、特に小児矯正に尽力しており、同院ではマウスピース型装置を用いた矯正とマウスピース型装置を用いた咬合誘導装置を小児矯正に採用している。丁寧な診療はもちろんのこと、子どもが治療に対してモチベーション維持ができるような工夫や、大人に対してもわかりやすい説明を心がけているという同院。「スタッフにも恵まれました」と話す野崎副院長からは、周囲の人々へ常に感謝する気持ちと、謙虚に学びを深める真摯な姿勢が感じられる。
(取材日2023年12月15日)
父を見て歯科医師を志し、恩師をめざして精進
歯科医師をめざされたのは、やはりお父さまの影響ですか?

そうですね。小さい頃から父の背中を見て育ってきたので、その頃から歯科医師への夢は漠然と持っていました。僕は小学生からずっとバスケットボールをしていたので、一時期はスポーツドクターへの憧れもあったのですが、改めて歯科医師として働く父の姿を見て、やはり歯科医師になろうと決意したんです。歯科医師の夢を持って入学した大学ですが、ある時病気にかかってしまいました。幸いにも発見が早かったので治療に移れましたが、身をもって病気の早期発見・早期治療の大切さを学びましたね。大学卒業後は父の勧めもあり、口腔外科を専門に学びました。歯科医師になって最初の2年間はかなりハードでしたが、同期にも恵まれ、恩師からは「家族と同じように患者にも接しなさい」という教えを徹底的にたたき込まれました。
その後は呉市の歯科医院で10年間学ばれたと伺いました。
はい。院長の上原亮先生の考え方や診療に対する姿勢は、僕の歯科医師としての基礎を築いてくれました。僕が目標とする先生なんです。いずれは上原先生のような歯科医師になりたいと思っています。その歯科医院でも口腔外科を学びました。他にも小児歯科や矯正治療、インプラントや訪問診療も勉強させてもらいました。上原先生はとにかく幅広く診療しているので、僕も多くの知識と経験を授けていただきましたね。感謝してもしきれません。
ここの地域については、どう感じられていますか?

僕の好きないい雰囲気のある地域で、皆さん優しく接してくださいます。都会でも田舎でもない、バランスの良い場所だと思いますね。僕は大学進学でこの地域を離れましたが、いずれは戻ってきたいという強い思いはありました。地元から離れて修行して、今度地元に戻る時は地域に貢献するんだという気持ちでしたね。それから僕には2人の子どもがいるんですが、ここは子育てしやすい地域だと実感しています。
得意な矯正で患者を笑顔にしたい
矯正の診療を始めて、患者層に変化はありましたか?

ありました。父は補綴が得意なので、以前は入れ歯を希望される患者さんの受診が多かったようです。今でも父に診てもらいたいという患者さんは多くいらっしゃいますが、当院で矯正の診療を始めてからはお子さんのみならず、ご家族で当院に来てくださる方が増えました。当院は「家族みんなが安心して通える歯科医院」というキャッチコピーを掲げていますので、お子さんから高齢の方まで、ご家族のニーズに幅広く応えられるよう、これからも努力を続けていきたいと思います。
やはり矯正は子どものうちから始めたほうがいいのでしょうか。
場合によりますね。実際当院に通っている矯正の患者さんは、子どもと大人半々ぐらいです。大人になってから矯正を始める方も多くいらっしゃいますよ。ただ、子どもの矯正は顎の成長を利用して行うため、大人だと抜歯が必要な場合も、子どものうちであれば抜歯しなくても済む場合があります。また舌の癖で歯列が悪くなっていることもあるので、早い段階で舌に正しい癖をつけてもらえれば、それ以上歯列が悪くなることを防ぐことにもつながります。当院ではマウスピース型装置を用いた矯正とマウスピース型装置を用いた咬合誘導装置を取り入れています。これらは低年齢のお子さんでも取り組めて、親御さんも管理しやすい方法といわれています。お子さんの矯正で大変なのはモチベーション維持ですね。当院では矯正開始前にお子さんの気持ちが矯正にどのくらい向いているのか確認し、矯正期間中も診察のたびに歯を撮影することで、お子さんの意欲につなげています。
一般歯科についてはいかがでしょう。

予防歯科とクリーニングに力を入れています。エアフローという、歯面清掃をするための機器があるのですが、この機器を使ったクリーニングを目的に来院される患者さんも受けつけています。訪問診療も数は少ないですが行っています。訪問診療の患者さんは歯科医院に通うのが難しい方ばかりなので、歯科医師としてやりがいがあり、僕も前向きに取り組んでいますね。お子さんの治療については、まずは歯科医院や治療にポジティブな気持ちになってもらうため、治療の励みになるようカプセルトイを導入しました。お子さんに限らず、患者さんのお話をよく聞いて、円滑なコミュニケーションができるよう心がけています。
知識を深め、患者の思いに応えたい
休日はどう過ごされていますか?

セミナーや勉強会への参加が半分、家族との時間が半分といった感じですね。今は、専門性の高い治療が必要な症例の患者さんに対しては、専門の医療機関を紹介しています。横の連携を意識して行っているつもりです。ただ、他院を紹介することになった場合に、当院での治療を希望される患者さんにはその気持ちに応えたいと感じますから、自分ができることも増やしていきたいと思っています。患者さんのニーズには、可能な限り対応していきたいんです。学びを深めつつ、日々の業務も手を抜くことなく取り組めていけたらと思っています。
今後の展望について教えてください。
現在は矯正を希望される患者さんが増えているので、より精度にこだわった矯正を提供していきたいですね。他の医療機関で勤務する中でインプラントも学びましたが、当院ではまだ導入できていない状況です。いずれはインプラント治療も提供できるようになりたいと考えています。あとは、もっと子どもの矯正を広めていきたいですね。今のうちに矯正をしておいたほうがいいと思うお子さんには、矯正という方法があることをお伝えしていきたいです。もちろん、一般歯科で受診されている患者さんに矯正を無理強いすることはありませんので、ご安心ください。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

当院では患者さんのお話を聞くことを大切にしています。スタッフも優しい人たちばかりなので、悩みがあれば僕でも父でもスタッフでも、気軽に相談してもらえるとうれしいですね。特に矯正については力を注いでいますし、マウスピース型装置を用いた矯正に関しては、多くの症例に携わってきました。これからもこの経験をもとにした、適切な矯正を提供し続けていきたいです。矯正も一般歯科も、患者さんの力になりたいという気持ちに変わりはありません。「マウスピース型装置をつけてなかったから怒られるかも」「こんなにひどい虫歯、なんで放置してたんだって言われるかも」といった心配は不要です。僕もスタッフも怒りませんし、一緒に頑張って改善に向けて取り組んでいきましょう。歯科医院は怖くないですよ。
自由診療費用の目安
自由診療とは成人矯正/63万8000円~、
小児矯正:マウスピース型装置を用いた咬合誘導装置+マウスピース型装置を用いた矯正/59万5000円~